スタッドレスタイヤで雪道安全運転-過信しないことが安全に繋がる

スタッドレスタイヤで雪道安全運転

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 雪道運転はAT車・MT車、またFF、FR、4WDなど駆動方式に関わらず大変危険で慎重な運転が必要です。

 最近はスタッドレスの性能が飛躍的に向上し、以前に比較すれば運転しやすくまた危険度も減りました。それでも慣れない人には非常に緊張感が強いられる運転環境です。

 基本的に雪道はどんな車、どんなタイヤでも滑る! ということを理解しなければなりません。スタッドレスは、その滑る度合いが一般に運転制御可能なレベルまで引き上げてくれる、という理解をしています。

 高性能な4WDに高価なタイヤを履かせれば、ドライ路面と全く同じ感覚で運転が出来る、ということは一般レベルの人ではかなり難しい。雪道では自分の運転レベルを過信しないことが安全な走行に繋がります。以下個人的経験からなので絶対ではないものの、まぁ参考程度で読んで欲しい。

(2017.9更新)

雪道運転方法

発 進

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 雪道での発進は丁寧な操作を意識することです。そーっと、という多少極端にも思える感覚を意識してアクセルワークに望みます。

 AT車ならクリープ現象を最大限利用します。また車種によりスノーモードをONにすえるとかなり有効的です。そして車が動き出したら、ゆっくりジワー、という感じでアクセルを踏み込み急な加速は控えます。

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 MT車は発進がやや難しく、通常の感覚でクラッチを繋ぐと間違いなく駆動輪がスピンします。通常より回転を抑え、スパッというようにクラッチを繋ぎ、動き出したら早めのシフトアップを心掛けます。こうすることでスタッドレスの雪を噛む効果が確実に活かせます。

 この時の注意点は、クラッチを繋ぐタイミングで回転数が高すぎたり、半クラッチを長く引きずると駆動輪がスピンしてなかなか前へ進まないことがあります。それを回避する為には、クラッチを繋ぐタイミングでエンジン回転数を通常より500回転位低く繋ぐか、もしくは通常回転数よりやや高めにして1速ではなく2速でクラッチを繋ぐことで駆動輪のスピンを最小限に抑えることが可能です。

 2速発進は1速に比較すると非常に心もとなく、エンストしてしまうのではないかと感じることもありますが、この力の無さが無駄な力を駆動輪に伝えない為にタイヤのスピンを抑えられるのです。

 タイヤのグリップを感じたら、更にゆっくりアクセルを踏み込み回転数を上げ走行維持を図りましょう。

≪ポイント≫

 AT車はクリープ現象を最大限利用、または車種によりスノーモードをONにする。MT車はエンジン回転数を通常より500回転位低くして繋ぐか、もしくは通常回転数よりやや高めにし2速でクラッチを繋ぐ。

シフトアップ

 過度な加速によってスピードを上げることは危険です。特にMT車の場合、いつも以上にゆっくりとした操作を心掛けます。スピードは周りの状況に合わせる事が大切です。ただ安全に止まる、曲がるを考えると決して法定速度を超えることは無いようにしたいものです。

 雪道を安定して加速するには、駆動輪に過度な力が掛からないようにすること。低いシフト位置で加速を長く続けることは車の安定性を乱します。ゆっくりとした操作ながら早め早めのシフトアップを行いましょう。

≪ポイント≫

 特にMT車のシフトアップは、ゆっくりとした操作ながら早め々のシフトアップを心掛ける。

シフトダウン

 雪道ではフットブレーキよりもエンジンブレーキを多様することで安全に走ることが出来ます。その為にシフトダウン操作は大変重要です。しかし、ラフな操作は過度なエンジンブレーキを誘発し、雪道では急ブレーキと同じ現象を引き起こしますので注意が必要です。

 減速する時には、まめなシフトダウン操作によりエンジンブレーキ効果を利用し、フットブレーキとの併用で安全に停止しましょう。

≪ポイント≫

 シフトダウンは出来る限り丁寧に操作する。エンジンブレーキとフットブレーキを併用する。

カーブの曲がり方

 当然のことですがコーナーの手前で確実に減速します。最新のスタッドレスは、横方向の性能が随分向上しています。それでも十分に減速をしなくては曲がりきれません。いくらステアリングをいっぱいに切ってもスピードが出ていれば外へ膨らんでいくばかりです。

 また、カーブを曲がった途端に路面状況が変わっていることも考えられます。特にアイスバーンでは、徐行程度のスピードまで落とさないと安心して曲がることが出来ないケースは多々あります。十分にスピードを落として確実なステアリング操作に入りましょう。

≪ポイント≫

 確実にスピードを落として確実なステアリング操作に入ることで安心してコーナーが曲がれる。クイックな操作は避けたい。

坂道発進

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 坂道発進は正直気を使います。特にFR車は、急勾配で途中止まるとタイヤがスピンして動けなくなることがありますので注意しましょう。

 やはりこういう時、4WDは強い。よほどラフな操作をしない限りタイヤがスピンして動けない、ということはありません。FFは4WDに比較すれば信頼性は落ちますが、見上げる程の急勾配ではない限り動けなくなるということは比較的少ないのでは。雪国でも坂道で激しいタイヤスピンでお尻を振っている車を見掛けます。ほとんどが高級車に多いFR車です。

≪ポイント≫

 雪の坂道の場合は、運転テクニックというよりは駆動方法に注意すること。FR車は坂道に弱いので、スタッドレスでもチェーン装着をすることで万全なのだけれど・・ こんな走行環境が多いなら最新高性能スタッドレスへ委ねるか。

坂道の下り方

 坂道を下る場合も上り同様かなり気を使います。というのは、坂の途中や下り終わって直ぐに停止しなくてはいけないケースがあります。雪道で車のスピードを抑えながら下っていくことは非常に神経を使うことなのです。

 雪道の運転方法で実は一番難しいのが止まることです。ABS装備の車は、タイヤがロックする寸前に自動的にポンピング機能が働きます。しかし、それでもスピードが超過の場合なら制動距離は伸びてしまいます。しかも、そこが下り坂だったら尚更大変です。

≪ポイント≫

 坂道を下る場合、エンジンブレーキを利かせ低速走行を維持、フットブレーキも適宜併用し停止時には余裕を持って止まれるようにしたい。

ブレーキ操作

 雪道でのブレーキ操作は冷や汗ものです。タイヤがロックまたはロック寸前になりABS装着車は作動します。ABSシステムはタイヤのロックを抑え安全に停止できるシステムですが、それに頼る運転は大変危険です。

 雪道での減速から停止は、停止しようとする位置よりかなり前からその意識を持たなくてはいけません。具体的な操作はエンジンブレーキとフットブレーキの併用ですが、最終的に安全に止まる為には、余裕を持ってフットブレーキを『踏んでは放し踏んでは放し』の自前でポンピング操作をゆっくり行うことです。

≪ポイント≫

 フットブレーキ操作は、余裕を持ってドライバー自身が『踏んでは放し踏んでは放し』の自前でポンピング操作を行う。

轍超え

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 意外と厄介なのが轍超えです。多くの車が走行することで融雪され轍が発生します。轍はうまく超えて走行しないといわゆる ハンドルが取られる という現象が起きてしまいます。

 通常ハンドルが取られるのは、タイヤサイズ等が車に合わなかったり、片減りや偏磨耗などにより起こることあるのですが、轍ではそれ以上に大きく取られるので厄介です。

 轍を超える場合、やはり減速することが重要です。スピードが遅ければ多少ハンドルが取られても修正が可能です。しっかり握りゆっくりとしたスピードで進みましょう。

 また、直線で轍が多く作られている時があります。その際には、無理に轍を乗り越えて、きっちりまっすぐ走行するのではなく、轍にはまることで多少車が振られたり、タイヤが滑ることはあっても結果的に安全に走行出来る場合もあります。前車が轍に沿ってスムーズに走行しているようであればそれに続くのが賢明です。

≪ポイント≫

 轍を超える場合はやはり減速が重要。また無理に轍を越えるのではなく、轍に沿って走行することで安全な場合もある。

雪道運転のまとめ

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 雪道運転の鉄則は、AT車・MT車、またFF、FR、4WDなど駆動方式に関わらず急な操作は絶対に行わないこと。また、スピードは控えめにすること。

 雪道は慣れることで安全にそして安定して走行出来ますが、危険な状況であることに変わりません。無理をしない、そして自分の運転技術を過信しないことです。

 慣れないと緊張し全身に力が入ってしまいます。慎重な上にもリラックスすることが大切です。そうすることで苦手意識が徐々に解消され、雪道に自信が持てるようになるはずです。と言いつつも、毎年雪道を走行する私ながらいつも自信がありません。臆病? いい意味で過信しない! 幸い冬の道で事故等は一切ありません。

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