タイヤのローテーション(装着位置交換)で長持ちを!

rota

 タイヤの寿命は走行距離、経年、そして摩耗状況などにより判断されます。走行距離なら30,000km ~ 40,000km、経年なら3年 ~ 4年、そして摩耗なら スリップサイン の露出(1.6mm)が目安とされています。いずれかが該当するようなら新品への交換が推奨されます。

 その前に少しでも長持ちさせるには、摩耗の進み方が4本とも均一であることです。摩耗は装着位置によっても状態が異なりますので、より均一になるにはローテーション(位置交換)が有効です。

 ローテーションの目安は約5,000kmもしくは約6ヶ月と言われます。冬にスタッドレスへ交換するようなら、そのタイミングでローテーション装着が最も容易でしょう。シーズン終わりの交換時に、外したタイヤがどの位置に装着していたか「F-L」「前-左」など記しておくと便利です。

(2018.4更新)

装着位置による摩耗の違い

 FF車のフロントタイヤは最も摩耗が激しいと言われます。これは駆動と操舵を兼ねている為です。走り方にもよりますがリヤの2倍も摩耗が起こることさえあります。

 FR車はFF車ほどではないのですが、後輪が駆動である為に加速が主な原因となリアタイヤのセンター摩耗が懸念されます。

 ミニバンやSUVなど背が高く重量ある車種では、偏摩耗や片減りなどが起こりやすくなります。また空気圧不足によっても摩耗は大きく促進してしまいます。

 このような特性から、摩耗を均一化させることで長持ちに繋げようとするのがローテーションの狙いなのです。

ローテーションの仕方

 ローテーションの仕方は以下の図で確認して欲しい。注意点としては、左右非対称パターンや方向性指定パターンの場合は、左右が決められているのでローテーションが限定されます。左右違いで装着すると回転方向が逆になりタイヤの性能が発揮されません。また抵抗過多にもなるのかな。

 サイズが前後で異なる場合は、基本的にはローテーションは出来ませんので注意が必要です。なお作業をDIYで行う場合には、ジャッキアップしてタイヤを入れ換える作業になりますので安全には十分な注意が必要です。

ローテーションの具体例