スタッドレスタイヤへ交換時期の目安は気温!

meyasu

 夏タイヤからスタッドレスへの交換は、北海道や北日本など早いところで10月ころから、それ以外の降雪地域でも11月下旬から12月にかけてその動きが見られます。

 多くの人は初雪時や何月頃、という時期や目安によって交換をされているのではないでしょうか。果たしてそれでいい?

(2017.9更新)

交換は気温7℃に拘る

 夏タイヤは一般的にスタッドレスに比較してグリップ性能が優れています。でも気温が低下するにつれゴムは硬化しその性能を維持することが難しくなります。

 一方、スタッドレスのゴムは柔らかく低温時でも硬化を防ぐ(柔らかさを維持する)のが特徴です。より多くの天然ゴムを使用+シリカ等の効果、と言われます。また先進技術や素材の積極的採用も効果に繋がっています。これにより低温の冬場でも密着に優れグリップ力に長ける訳です。

外気温に注目する!

 従って雪が降らないからといっても寒さ厳しくなれば、スタッドレスへの交換が理想的です。ではどのタイミングに交換を実行すればいい? これ外気温に注目して欲しい。ドイツのタイヤメーカーであるコンチネンタルは、気温7℃を下回る季節にはスタッドレスの使用を推奨しています。その理由はこうです。

7℃の理由

 空気中の分子硬化が始まるのは気温7℃の域だという。夏タイヤではゴムの硬化が進みグリップの低下が見られます。対してスタッドレスなら、路面が氷雪状態ではなくドライだとしても、柔らかいゴムの特性から夏タイヤよりもグリップに優れる、ということです。

 コンチネンタルの調査によると、外気温0℃の場合ならスタッドレスに対して夏タイヤの制動距離は3mも伸びるという結果が示されています。-10℃では7m、-20℃では12mにもなります。

7℃は最低、最高、それとも・・

 ただ7℃と言っても最低、最高、それとも1日の平均、実はいずれも示していない。従ってここはオリジナル、独自判断で最低にしておきます。そうすると、例えば我が町なら11月中旬あたりから。北海道だと10月ころ、既に雪が降り出すところもあるし、気温だってそれ以下になるでしょ。

雪が降らないのに勿体無い、はない

 雪が無いのに勿体無い、摩耗が進む、とは考えないで、安全性や有効性を優先した捉え方が大切です。まとめます。タイヤ交換は初雪や初氷そして時期ではなく、外気温に拘ること。最低気温が7℃を下回る環境で走行するころが交換のタイミングと言えそうです。