タイヤの空気圧

タイヤの空気圧

 タイヤの空気圧が低くなっても普段の運転ではなかなか気がつきません。また、きっかけがなければタイヤの空気圧チェックを行うことはないのではないでしょうか。しかし、タイヤの空気圧は大変重要です。

 自転車に例えますが、空気が減っている自転車で走るとなかなか思うように進みません。スピードもでにくく、ハンドルも重くなります。それと同じことが車にも当てはまります。空気圧が低い車のタイヤは回転により変形が増します。そのタイヤを更に回転させる為には、通常よりも更に大きな力を必要とします。その為、ガソリンの燃費は悪化し、走行性能も低下しますので危険も増します。

 タイヤの空気は、規定値に入れたとしても必ず減っていきます。空気はごくごくわずかなタイヤの隙間から少しずつ逃げていくのです。その為に定期的なタイヤの空気圧チェックは必要です。

タイヤの空気圧が低い場合

・ 路面に対してタイヤの抵抗が増大し、燃費の悪化、磨耗も激しくなります。

・ 操縦安定性が低下し安全面で不安が出てきます。

・ タイヤの負荷能力が低下し、トラブルの原因となることがあります。

・ 高速走行では最悪バーストの可能性が高まります。

タイヤの空気圧が高い場合

・ タイヤの衝撃吸収が悪くなり、乗り心地が悪くなります。また、段差などでも、跳ねる感じがしてきます。

・ グリップ性能が低下し走行安定性などが悪化してきます。

・ タイヤそのものがちょっとしたことで傷を受けやすくなります。

タイヤの規定空気圧

規定空気圧表示

 タイヤの規定空気圧は運転席のドアを開けるとドアの後ろ側下かセンターピラーの下に貼ってあります。タイヤサイズ、前輪・後輪の空気圧が表示されていますので、この数値を覚えておきましょう。写真は、前輪240kPa(2.4kgf/c㎡)、後輪230kPa(2.3kgf/c㎡)です。

タイヤの空気圧チェック!

 タイヤの空気圧は、時間の経過と共に少しずつ低下してきますが、特に扁平タイヤは空気圧の低下が見た目ではわかりづらいので、必ずタイヤの空気圧測定器(エアゲージ)で測定しましょう。

タイヤの空気圧測定器(エアゲージ)

空気圧測定器イメージ

 タイヤの空気は自然に抜けますので、月に1度は必ず空気圧測定をしましょう。タイヤの空気圧はガソリンスタンドへ行けば測定、調整してくれますが、それほど高価なものではありませんので自前で空気圧測定器を持っていても良いかもしれません。

タイヤの空気圧測定方法

空気圧測定方法

 写真のようにタイヤに空気を入れるエアバルブに差し込むだけです。きちっと入らないとシューと空気が抜けていきますのでズバッと差し込んで計りましょう。

 走行直後のタイヤは空気が温まって膨張しているので、数値が大きくなります。測定は走行前、もしくは走行距離が最低限に抑えられるよう近くのガソリンスタンドで行いましょう。

タイヤ規格の違いによる空気圧

 タイヤの規格としては、日本のJATMA(ジャトマ:日本自動車タイヤ協会)、欧州のETRTO(エトルト:欧州タイヤ及びリム技術機構)=STD(スタンダード) ・ RFD(レインフォースド) / XL(エクストラロード)、米国のTRA(ティ-アールエー)などがあります。RFD / XLは同じと考えてよいかと。タイヤメーカーでは、これらの規格に沿ってタイヤの製造をしています。

 RFD / XLの特徴は「タイヤ内部の構造を強化することで、空気圧をSTD(スタンダード)規格対比高めに充填することもでき、同一タイヤサイズ(セクション・偏平率・径)のSTD規格のタイヤより高い負荷能力を発揮できるタイヤ」だという。これブリヂストンによるもの。

 JATMA ・ ETRTO STDでは最大負荷能力の空気圧は2.5kPaですが、RFD / XLでは2.9kPaになり、高い空気圧により負荷能力が高くなっています。重さを支えるにはタイヤ内部の容積を大きくする必要があり、RFD / XLでは同サイズでもロードインデックス(LI)が大きいので、高い空気圧でより重さを支えることが可能となります。

 従ってタイヤサイズが同じでも、規格によってロードインデックス(LI)が異なったり、空気圧設定にも違いが出てきます。その為に新車装着とは規格が異なるタイヤを装着する場合、その規格に合った適正な空気圧にする必要があります。

新車装着(JATMA規格)215/45R17 87W、指定空気圧240kPaを、(XL規格)215/45R17 91W XLにする場合


●JATMA規格
 215/45R17 LI(ロードインデックス)87 240kPaの付加能力=545kg

●XL規格
 215/45R17 LI(ロードインデックス)91 545kgの空気圧=250kPa

XL規格のタイヤでも、JATMA規格のタイヤと同じ空気圧で、同じ負荷能力を発揮する場合もある。


●JATMA規格
 225/55R17 LI(ロードインデックス)97 210kPaの付加能力=635kg

●XL規格
 225/55R17 LI(ロードインデックス)101 635kgの空気圧=210kPa

インチアップで(JATMA規格)195/65R15 91Hを、(XL規格)215/45R17 91W XLにする場合


●JATMA規格
 195/65R15 LI(ロードインデックス)91 230kPaの付加能力=600kg

●XL規格
 215/45R17 LI(ロードインデックス)91 600kgの空気圧=280kPa

詳しくは 空気圧別負荷能力対応表-「ブリヂストン」 で確認できます。

タイヤへ窒素ガス充填

 窒素ガスは空気と比較してタイヤのゴムを透過しにくく、またゴムと酸化反応しにくいという特徴があります。この利点から航空用のタイヤやF1のタイヤなどには窒素ガスが充填されています。一般用タイヤでも窒素ガスの充填により、乗り心地、燃費や操縦安定性の向上そして適正空気圧の維持など多くの利点が見られます。

 窒素ガスは、タイヤ販売店やカー用品店などで充填できます。サイズにもよりますが16インチであれば1本800円位です。(詳しくは直接お確かめください)

 タイヤの空気圧測定は、タイヤ交換時や高速道路へ乗る前の給油時など限られたタイミングの方が多いと思います。でも、前述した通り、空気は自然に抜けますので定期的に測定、調整する事が必要です。適正空気圧のタイヤはガソリン燃費が向上、そして走行性能アップ、乗り心地が保てますので実践しましょう。

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