スポーツタイヤ性能比較表-トヨタ86専用スペック
最近の低燃車オンリーのクルマ事情の中で、異なる雰囲気を感じさせるのがトヨタ「86」とスバル「BRZ」です。
走りの楽しさを感じられる唯一? のクルマとして期待されています。ただ一時ほどの注目は薄れているかと。やはり万人向けとはならない車種特性の影響でしょう。
「86」と「BRZ」はメーカーや車名ロゴは当然異なりますが、基本セッティング等の違いは僅かなものに抑えられています。従って双方新車装着タイヤは、当然スポーツタイヤかと思えば実はそうではない。
発売当初の新車装着タイヤ
発売当の2013年では、サイズが16インチはヨコハマ「dB E70」、17インチはミシュラン「PRIMACY HP」、そしてオプションとなる18インチはミシュラン「Pilot Super Sport」でした。
ヨコハマ「dB E70」は新車装着用の専用タイヤです。低燃費と静粛性、そして快適性が謳われます。ミシュラン「PRIMACY HP」はプレミアムコンフォートタイヤ。静粛性や快適性を備えながらも走りへの期待感を示します。オプション設定されるミシュラン「Pilot Super Sport」は、スポーツタイヤとしてはプレミアム性能への拘りを訴えます。
特別車や限定車はこうなる
最近発売になった特別車や限定車では、スポーツタイヤの専用タイプが採用されています。例えば、2015年の「86 GRMN」は「POTENZA RE-71R」が装着されました。また2016年の「86 GT エアロパッケージ FT」は、パタン、ゴムなどを専用開発した「POTENZA S001」です。
その他全ては把握していないけれど、走りに傾倒した特別車にはやはり拘るタイヤの装着が見られます。
86専用スペックの今後
2017年に向けては「POTENZA S001」をベースにした「POTENZA S001 トヨタ86専用スペック」の維持が確認出来ました。しかし、新たに投入されたダンロップ「DIREZZA ZⅢ」には派生モデルとなる専用スペックがまだ確認出来ません。更にはグッドイヤー「EAGLE RS Sport86 S-SPEC」も同様の扱いか。
その理由はこう想像します。いずれも GAZOO Racing 86/BRZ Race用タイヤ への意識でしょう。メーカーによるタイヤ戦争勃発で展開が複雑化しています。従来の 86専用スペック からレース+αの可能性を持つこちらに舵を切ったのでは。この辺りより詳細を探ります。
トヨタ86専用スペックタイヤ
ブリヂストン
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
- ネット参考価格
「POTENZA S001」は「POTENZA RE050」の後継。スポーツタイヤカテゴリーとして初めてエコ性能を有するタイヤを謳う。サーキットやワインディングというような特定場所での走りよりも、街中などでの快適な楽しさを得ることが優先。
ダンロップ
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
- ネット参考価格
サーキットでのラップタイム短縮を強烈に訴える。サーキット走行で1周目、最速、平均すべてのラップタイムを「DIREZZA ZⅡ」に比較して1.0%以上短縮。4D NANO DESIGN 開発の新コンパウンドが大きな役割を果たす。
グッドイヤー
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
- ネット参考価格
ベースタイヤの「EAGLE RS Sport S-SPEC」を理解すれば分かりやすい。走り出した直後からずば抜けたハイグリップを強調。発熱が早いにもかかわらず熱ダレに強く、グリップ力の維持にも自信を示す。