タイヤチェーン比較(選び方)

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 スタッドレスを装着することで、冬の雪道をすべて快適安全に走行できる訳ではありません。

 スタッドレスは万能な印象ですが、急な長い上り坂や下り坂、テカテカのミラーバーンなら危険な時が多いのです。

 特にFR車は、FF車そして4WD車に比較して走破性は乏しい。そんな時、スタッドレスにもタイヤチェーンを備えておくことで安全性、安心感が高まります。また、突然の降雪対応や年に数回スキーなどへ行く可能性がある、という程度なら、スタッドレスよりもタイヤチェーンが便利かも。

 スタッドレスはその性能が飛躍的に向上しています。しかしながら、豪雪時にはタイヤチェーンが勝ることもあるんです。スタッドレス、チェーンそれぞれのプラス、マイナスを判断し、利用環境によって的確な選択をしたいものです。

 タイヤチェーンは、スタッドレスと比較して装着の面倒臭さで敬遠する人もいます。でも最新ならジャッキアップ不要で装着簡単、乗り心地も快適です。最新技術の性能は今までの見方が覆されます。

(2018.8更新)
【TOPICS】

タイヤチェーン性能比較

 2017-2018年に向けた最新タイヤチェーンに関する、タイプ別製品詳細情報です。タイプによって異なる特性や装着方法など、いろんな観点を織り交ぜオリジナル企画でお伝えします。

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最新タイヤチェーン事情

 チェーンはタイヤに装着することで凹凸が出来て大きな摩擦となります。これにより氷雪路面でグリップを得、滑りを防ぐことになります。タイプは大きく分けてニッケルなどを利用した「金属チェーン」とゴムや樹脂などを利用した「非金属チェーン」、そして最近では「布製タイヤカバー」も普及しそれぞれに特徴があります。

非金属チェーン

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 非金属チェーン、一般にはゴムや樹脂を素材としておりゴムチェーン、と呼ばれることも。樹脂はいくつかあるけれど、近年はポリウレタンエラストマーを採用するのが増えているよう。弾性、強度性、低温性、耐摩擦性、耐候性、耐油性などを特性とし、様々な形状に加工することが可能です。

 チェーンに採用される要因は主に強度、低温、耐摩耗が大きいかと。マイナス20℃の極寒でも固くならず切れ難いなど、高性能への実現に大きな役割を果たします。また加工のし易さからタイヤを包むネット型や全体をいくつかのブロックに分けて包み込む分離型などコンセプトに沿う様々な形状が可能です。

 またトレッド面は、アイスバーンで強力なグリップ力を発揮するスパイクピンを装填します。超硬材質&マカロニ型、更に充填数を増やすなど、厳しい冬の路面に対し確実に食い込むことで走行安定性を実現します。

 そして何よりも走行時のガタガタ、そうチェーンのイメージに付きまとう乗り心地の悪さが飛躍的に改善されているのです。ここでも素材の先進性が果たす結果かと。

 更に装着の容易さ、これ非金属チェーンにとって譲れない特性のひとつです。全体形状の得意性から実現することですが、以前はゴムバンド式やフックによる固定が一般的。一転し最新は最小レベルのロック機構を採用し、僅かな力で面倒な締め上げとロックを同時に完結します。

 このシステムは締め付け部品がホイールを跨ぐことがないので、ホイールを傷つける懸念が最小化出来るのでは。但し価格的にワンランクアップするのが難点かな。それでも注目は随一だしまず検討される第一候補です。

布製タイヤカバー

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 近年新車の純正品扱いにもなっている布製タイヤカバー、布製タイヤすべり止めとも言われるか。布と言っても撥水性・通気性に優れた、特殊合成繊維であるポリエステルなどの専用素材です。

 普及要因は非金属チェーンを上回る装着の容易さであり、タイヤに被せるだけのお手軽さが受けた結果でしょう。北欧のノルウェーで開発された「オートソック」が先駆けになるのかな。その後、多数の製品が出現しています。

 装着はいたって簡単。タイヤに被せるだけ。まず上半分を被せたらタイヤ半回転分だけ移動、残り半分を被せれば完了です。センターがズレていても走り出せば遠心力によってしっかりと馴染じみます。逆にしっかり装着されるので、外す時の方が時間が掛かるかも。

 トレッド面は高いトラクションを得ることが出来るようリブ(畝)構造を採用、サイドも強度の高い特殊合成繊維です。効きは一時のエマージェンシー、というレベルはとうに越え、限界距離範囲内で高い対応性を示します。雪路、アイスバーン共に安心感が持てるという。深雪に対しては慎重さが求められるも、それでも全体バランスはかなりいい。

 寿命は概ね時速50km未満厳守なら、乾燥路面のみの使用で50km以上、雪道で100km以上の走行が可能。但し、その性格から使用が進めば従来の金属や非金属チェーンと比べ明らかに劣ります。

 収納は極めてコンパクト、畳んで専用ケースに入れるだけのこれまた簡単が受けているかと。万全を期すなら、使用後に水洗い、乾燥させればベストです。

 但し「高速道路のチェーン規制時には現場係官の指示に従ってください」という表示が。場合によってだけれど、係官の判断次第で最悪は通行出来ない可能性があるという。残念、これがチェーンの位置付けにやや曖昧さを残すところです。

金属チェーン

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 金属チェーンの形状は、亀甲型(亀の甲羅:近年はダイヤモンドパターンとも言われる)やラダー型(ハシゴ)があります。安価な製品にはラダー型が多く、横滑りにやや弱さが。対して亀甲型なら縦横への効きを高め走行への安心感がグッと高まります。

 寿命と効きに高度な信頼性を得るのが金属チェーン最大の特徴かと。しかし、非金属や布製カバーの進化はかなりのもの、当初指摘されたマイナス面も改善が進みます。ならその差は無くなっている? いや金属タイプも同様レベルで進化しており相当な域に到達しています。

 金属チェーンの素材で代表的なものは、ニッケルクロムモリブデン合金など。熱処理によって高強度に調整可能、最高クラスの強度にまで実現できるほどだという。航空機に多用され、またエンジン部品としても使われるケースも。

 全体はこれを素材とするリングで構成され、標準9mmに対して10mmを採用する製品も出現しています。耐久性と効きへの効果は抜群です。更には従来のダイヤモンドパターンからNEWダイヤモンドパターンへ進化、直進安定性、横揺れ・横滑りを防ぎ、強いグリップ力を発揮します。

 懸念される乗り心地、その振動から金属タイプが最も不利と言われています。しかも、シャッカ、シャッカ、シャッカ‥音もうるさい。これを覆すほどの進化は無理だけれど、最新パターンで改良が進みます。フィット性を高め、剛性アップが乗り心と静粛性にも改善を施します。

 また取り付けの煩わしさも懸念材料かと。これに対し訴えを強化するのは、ジャッキアップ不要でクイック装着の実現です。製品により30秒装着を謳うものまで出現しています。

JASAA認定タイヤチェーン

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 JASAA認定タイヤチェーンとは、JASAAが認定しているタイヤ滑り止め装置のこと。タイヤ滑り止め装置、いわゆるチェーンです。認定されると「S」マークが表示されます。「S」マークはSafetyの頭文字、安全に対してお墨付き、と捉えて良いかと。

 JASAA(ジャサ)とはどんなところ? JASAA(一般財団法人日本自動車交通安全用品協会)は、Japan Automobile Traffic Safety Accessories Association の略称です。タイヤチェーンのうち、非金属製タイヤチェーン及びケーブル式タイヤチェーンについて、性能に関する基準を作成、その性能の審査を行い合格品について認定を行います。

 協会内に滑りに関する学識経験者、交通に関する行政機関の職員等で構成する「認定委員会」を設置し、認定委員会が中心となり、基準の作成及び実車走行試験を行い、認定を行っています。認定された商品は、収納ケースの外側に「S」マークを、滑り止め装置本体には認定票が表示されます。

 「S」マーク製品は、群馬県と新潟県をつなぐ日本一長い関越トンネル(10km以上)も、装着したままで走行することが出来る(係員の指示を守る)など、以下のような特徴を備えています。

1、道路の破損が少ない
2、着脱が容易
3、滑らかな走行
4、アイスバーンに強い
5、600km以上の耐久性
6、高速道路の本線やインターチェンジの坂道をすべてクリア
7、関越トンネルを装着したまま走行できる

 この特徴を得た製品がJASSA認定品となる訳です。注目するのは非金属製タイヤチェーン及びケーブル式タイヤチェーンと限定していること。

 非金属はゴムやウレタンを利用したチェーンです。対してケーブル式は金属に括られますが、一般的なリングを繋ぐ亀甲パターンとは区分けし、接地部を構成するのはスプリング、ワイヤー、ケーブルなど。600km以上の耐久性が認定要件のひとつとなっており、ここに絡むところなのでは。

 なおJASSA認定品メーカーと製品を一部示すと以下の通りとなります。

・合同会社アイコ  FEC ECOMESH Ⅱ
・株式会社カーメイト  バイアスロン クイックイージー
・株式会社コイズミ  イエティ スノーネット
・株式会社ソフト99  救急隊ネット など

 チェーンの購入条件としてJASSA認定品は信頼性が高まります。ただこの認定品でないものが安全性に問題あり、という訳ではありません。今人気の布製タイヤカバーは認定にはなりません。また国際的な第三者機関による認定を謳う製品もあります。

一般財団法人日本自動車交通安全用品協会

タイヤチェーンの基礎知識

事前の装着確認は必要!

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 実走行前に必ず事前確認をしておきましょう。イザ装着しようとしたら方法が分からない、などその場で混乱することがないようにしたいものです。装着は雪の中、寒さで手はかじかみ気持ちもあせります。その際スムーズに装着出来るよう、事前の装着確認は重要です。

 更にその前、購入前に適合サイズとタイヤハウス等のクリアランスもしっかり確認したい。悩み悩んで高価なチェーンを購入したのに、装着しようとしたらサイズが合わないでは・・ 詳しくは、チェーン装着に重要 適合サイズとクリアランスの確認 で確認を。

タイヤチェーンは駆動輪へ装着!

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 タイヤチェーンは、前輪駆動車(FF車)なら前輪へ装着、後輪駆動車(FR車)なら後輪へ装着します。なら4輪駆動車(4WD車)は前後輪4つに装着するの? 正直悩む人居るでしょ。トルク配分が大きい駆動輪側へ装着する、という考え方が基本とされるもどうだろう。詳しくは、タイヤチェーン 4WDの装着はどっち? 悩むもこう で確認を。

どのタイミングで装着すればいい?

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 いきなりの雪、スタッドレスは履いていない。なら即チェーン装着が必要と判断出来るでしょう。しかし、周りには雪が無い、道路は僅かに湿っているのみです。さぁ、これからスキーへ出発だ。でもこの先いったいどのタイミングで装着する? その判断は意外と難しい。詳しくは、チェーン装着のタイミング 判断が意外に難しい で確認を。

スピードの出しすぎに注意!

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 氷雪路では当然のことですが、急の付く運転は避けなければなりません。急停止、急ハンドル、急発進、いずれも操縦安定性が著しく低下して大変危険です。

 また。チェーンに損傷が付き寿命が短くなる恐れがあります。スピードの出し過ぎには注意を。メーカー指針としても、これ以上のスピードで走行しないで欲しい、となっているはず。詳しくは、チェーン装着時には指針となる最高速度の厳守を! で確認を。

スタッドレス Vs. チェーン 結局どっちがいい?

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 スタッドレスとチェーン、正直どちらがいいのか、という問いにはどう答えるべきか。どちらでも買える、というのなら、迷わずスタッドレスを勧めます。但し、チェーンはアイスとスノー、特に深雪ではスタッドレスよりも大きな効果を発揮します。走破性は非常に高い。詳しくは、スタッドレス VS.チェーン どちらがいいのか考えた結果 で確認を。

チェーン不適合タイヤ

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 チェーンには装着に適しない不適合タイヤというものがあります。タイヤの構造・形状により装着出来ないのです。で、どんなタイヤが該当するのか調べたら、多くは4×4に装着されるM/T(Mud Terrain)=オフロード対応などがそれ。詳しくは、構造・形状によるチェーン不適合タイヤがある で確認を。

使用限度は5年!

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 JASAA認定品共通警告書によると、非金属製及びケーブル式チェーンは5年間継続使用すると、経年劣化し性能が十分発揮出来ない場合があるという。

 5年経過した製品は、たとえ全く使用していなくとも、劣化等により安全性能低下が懸念される、ということですね。当然ながらそれ以前でも摩耗等により効きへの不安が伴うならそこは限界、と割り切るべきです。詳しくは、チェーンの使用限度は5年! 限度超えは安全性能が低下 で確認を。

チェーンの廃棄は?

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 チェーンを使わなくなった理由はいくつかあるでしょう。新たにクルマを購入しサイズが合わなくなった。摩耗が激しく使用の限界。まだ使えそうながら5年以上経過で使用期限と判断、などかな。

 使わないし保管しておいても意味が無いので処分したい。ただゴミに出して良いものか、調べる必用があります。でも面倒、ならオークション等へ出品してみよう、はご注意。詳しくは、使わなくなったチェーンの廃棄はどうすればいいの? で確認を。

タイヤチェーン規制とは

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 冬の道、特に雪国の高速道路では、雪による規制が布かれることがあります。一般的には「チェーン規制」です。しかし、この言葉からするとスタッドレスを装着している場合でも、タイヤチェーンの装着は必要なのでしょうか。

 実は「チェーン規制」には2種類の意味合いがあります。ひとつは「すべり止め装置装着規制」、もうひとつは「全車両チェーン装着規制」です。

すべり止め装置装着規制

 「すべり止め装置装着規制」とは、冬用タイヤ(スタッドレス)もしくは夏タイヤならタイヤチェーンの装着が必要となるもの。冬用タイヤを装着していればタイヤチェーンの装着なしで通行可能です。

 規制の表示は「スベリ止必要」や「冬用タイヤ規制」とする地域もあれば「チェーン規制」とする地域もあります。

全車両チェーン装着規制

 一方「全車両チェーン装着規制」は、たとえ冬用タイヤでもタイヤチェーンの装着が必要となります。「チェーン装着車以外通行止め」となるこの規制は、険しい山道などでタイヤチェーンがないと走れなくなったり、スリップ事故多発など渋滞防止や事故防止の為に、冬用タイヤでもタイヤチェーンの装着が必須となるのです。より深刻ならば「全車両チェーン装着規制」が布かれることもあるということです。

 「チェーン規制」は、冬用タイヤ装着ならタイヤチェーンなしでOKの場合と、タイヤチェーン装着が必須の場合があるということ。冬用タイヤを履いているからといって、すべての雪道に万全とは言えません。念の為タイヤチェーンの装備をお忘れなく。

 序でに触れておきます。冬用タイヤという言葉に注目して欲しい。スタッドレスを指すものでは、と思われるの間違いではありません。しかし実は幅が持たせてあるのです。

 各高速道路会社が示すものとして、冬用タイヤのサイドウォール(側面部)には、冬用タイヤであることを示す次のいずれかの記号が表示されています、となっている。それは STUDLESS、SNOW、M+S、M.S、M&S、M/S です。STUDLESS はスタッドレスタイヤ、SNOW はスノータイヤ、M+S、M.S、M&S、M/S は マッド&スノー です。

 一般的には冬用タイヤ=スタッドレスタイヤであり、雪路+アイス路での効きに最も信頼性を得ています。厳密さ云々は別として、特にアイス路における安全性を最も強く考えるなら必ずスタッドレス、もしくはタイヤチェーンの装着を意識したい。

昔話です・・

 私もかつて新潟方面へスキーに出かけた際にはよくこの規制を受けました。今でこそ関越トンネルはJASAAの「S」マークが貼付されたタイヤチェーンは装着したまま走行可能となっていますが、昔はそんなのなかった。

 なので当時スタッドレスを装着していない私は、群馬の赤城辺りから?「チェーン規制」によりタイヤチェーンを装着し走行。関越トンネル前では一旦外し、トンネルを出るとまた装着という厳しい修行を受けました。その都度チェックを受けねばならず手間と渋滞で本当に大変だったんです。

 ただそれにより安全を得ていたことは明らかなので、タイヤチェーンの偉大さは感じています。いずれにしても冬の道はスタッドレスは当然ですが、タイヤチェーンも装備しておくことで安心・安全は高まります。更にはスコップや滑り止め用の砂など、もしもの為に冬の緊急用品も備えておきたい。

製品比較は タイヤチェーン性能比較表 で確認!