タイヤチェーン比較 2017-2018 - 選び方

タイヤチェーン比較 2017-2018 - 選び方

chain

 スタッドレスを装着することで、冬の雪道をすべて快適安全に走行できる訳ではありません。

 スタッドレスは万能な印象ですが、急な長い上り坂や下り坂、テカテカのミラーバーンなら危険な時が多いのです。

 特にFR車は、FF車そして4WD車に比較して走破性は乏しい。そんな時、スタッドレスにもタイヤチェーンを備えておくことで安全性、安心感が高まります。また、突然の降雪対応や年に数回スキーなどへ行く可能性がある、という程度なら、スタッドレスよりもタイヤチェーンが便利かも。

 スタッドレスはその性能が飛躍的に向上しています。しかしながら、豪雪時にはタイヤチェーンが勝ることもあるんです。スタッドレス、チェーンそれぞれのプラス、マイナスを判断し、利用環境によって的確な選択をしたいものです。

 タイヤチェーンは、スタッドレスと比較して装着の面倒臭さで敬遠する人もいます。でも最新ならジャッキアップ不要で装着簡単、乗り心地も快適です。最新技術の性能は今までの見方が覆されます。

(2017.9更新)
【TOPICS】

タイヤチェーン性能比較

 2017-2018年に向けた最新タイヤチェーンに関する、タイプ別製品詳細情報です。タイプによって異なる特性や装着方法など、いろんな観点を織り交ぜオリジナル企画でお伝えします。

cha

最新タイヤチェーン事情

 チェーンはタイヤに装着することで凹凸が出来て大きな摩擦となります。これにより氷雪路面でグリップを得、滑りを防ぐことになります。素材は大きく分けてニッケルなどを利用した 金属チェーン とゴムやウレタンなどを利用した 非金属チェーン、そして最近では 布製タイヤカバー も普及しそれぞれに特徴があります。

非金属チェーン

非金属チェーンの特徴

 非金属チェーンは、装着の簡単さ、走行時の静かさに優れています。形状はタイヤ全体を包み込むネット型やタイヤ全体をいくつかのブロックに分けて包み込む分離型が特徴です。しかし、金属チェーンと比較して耐久性に劣る、そして価格的にワンランク高くなるのが難点かな。

 ただそれさえもマイナスとはならないでしょう。進化ではスパイクピンの形状や本数確保など更なる効きへの拘りが明確に示されています。

布製タイヤカバー

布製タイヤカバーの特徴

 最近では新車の純正品扱いにもなっている布製タイヤカバー。布といっても特殊な耐久性を持つ専用素材です。この普及は非金属チェーンを上回る装着の簡単さ、タイヤに被せるだけのお手軽さが受け入れられているのでは。

 効きに対しても相応の評価が見られ信頼性も高い。但し、「高速道路のチェーン規制時には現場係官の指示に従ってください」という表示が見られる通りで、チェーンという位置付けにはやや曖昧さが残ります。飽くまでもエマージェンシー用のタイヤカバーというのが現在の位置付けです。

金属チェーン

金属チェーンの特徴

 金属チェーンの形状は、亀甲(亀の甲羅)型やラダー(ハシゴ)型があります。安価な製品にはラダー型が多く横滑りに対する弱さがあります。対して亀甲型なら縦横への効きを高め走行への安心感がグッと高まります。

 全体として寿命に対する信頼性が高く、装着の手間も随分解消されています。マイナスは走行音と乗り心地かな。それでも以前に比較すればかなりの進化を果たしています。

JASAA認定タイヤチェーン

関越トンネル

 JASAA(ジャサ)とは一般財団法人日本自動車交通安全用品協会(タイヤ滑り止め装置認定委員会)のこと。

 タイヤチェーンのうち、非金属製タイヤチェーン及びケーブル式タイヤチェーンについて、性能に関する基準を作成、その性能の審査を行い合格品について認定を行います。

 認定されたしたチェーンは「S」マークが貼付されます。「S」マーク製品は、群馬県と新潟県をつなぐ日本一長い関越トンネル(10km以上)も、装着したままで走行することが出来る(係員の指示を守る)など、以下のような特徴を備えています。

1、道路の破損が少ない
2、着脱が容易
3、滑らかな走行
4、アイスバーンに強い
5、600km以上の耐久性
6、高速道路の本線やインターチェンジの坂道をすべてクリア
7、関越トンネルを装着したまま走行できる

 詳しくは、JASAA認定タイヤチェーンには「S」マークが表示される で確認を。

タイヤチェーンの基礎知識

事前の装着確認は必要!

size

 実走行前に必ず事前確認をしておきましょう。イザ装着しようとしたら方法が分からない、などその場で混乱することがないようにしたいものです。装着は雪の中、寒さで手はかじかみ気持ちもあせります。その際スムーズに装着出来るよう、事前の装着確認は重要です。

 更にその前、購入前に適合サイズとタイヤハウス等のクリアランスもしっかり確認したい。悩み悩んで高価なチェーンを購入したのに、装着しようとしたらサイズが合わないでは・・ 詳しくは、チェーン装着に重要 適合サイズとクリアランスの確認 で確認を。

タイヤチェーンは駆動輪へ装着!

4wd

 タイヤチェーンは、前輪駆動車(FF車)なら前輪へ装着、後輪駆動車(FR車)なら後輪へ装着します。なら4輪駆動車(4WD車)は前後輪4つに装着するの? 正直悩む人居るでしょ。トルク配分が大きい駆動輪側へ装着する、という考え方が基本とされるもどうだろう。詳しくは、タイヤチェーン 4WDの装着はどっち? 悩むもこう で確認を。

どのタイミングで装着すればいい?

time

 いきなりの雪、スタッドレスは履いていない。なら即チェーン装着が必要と判断出来るでしょう。しかし、周りには雪が無い、道路は僅かに湿っているのみです。さぁ、これからスキーへ出発だ。でもこの先いったいどのタイミングで装着する? その判断は意外と難しい。詳しくは、チェーン装着のタイミング 判断が意外に難しい で確認を。

スピードの出しすぎに注意!

speed

 氷雪路では当然のことですが、急の付く運転は避けなければなりません。急停止、急ハンドル、急発進、いずれも操縦安定性が著しく低下して大変危険です。

 また。チェーンに損傷が付き寿命が短くなる恐れがあります。スピードの出し過ぎには注意を。メーカー指針としても、これ以上のスピードで走行しないで欲しい、となっているはず。詳しくは、チェーン装着時には指針となる最高速度の厳守を! で確認を。

スタッドレス Vs. チェーン 結局どっちがいい?

vs.

 スタッドレスとチェーン、正直どちらがいいのか、という問いにはどう答えるべきか。どちらでも買える、というのなら、迷わずスタッドレスを勧めます。但し、チェーンはアイスとスノー、特に深雪ではスタッドレスよりも大きな効果を発揮します。走破性は非常に高い。詳しくは、スタッドレス VS.チェーン どちらがいいのか考えた結果 で確認を。

チェーン不適合タイヤ

vs.

 チェーンには装着に適しない不適合タイヤというものがあります。タイヤの構造・形状により装着出来ないのです。で、どんなタイヤが該当するのか調べたら、多くは4×4に装着されるM/T(Mud Terrain)=オフロード対応などがそれ。詳しくは、構造・形状によるチェーン不適合タイヤがある で確認を。

使用限度は5年!

vs.

 JASAA認定品共通警告書によると、非金属製及びケーブル式チェーンは5年間継続使用すると、経年劣化し性能が十分発揮出来ない場合があるという。

 5年経過した製品は、たとえ全く使用していなくとも、劣化等により安全性能低下が懸念される、ということですね。当然ながらそれ以前でも摩耗等により効きへの不安が伴うならそこは限界、と割り切るべきです。詳しくは、チェーンの使用限度は5年! 限度超えは安全性能が低下 で確認を。

チェーンの廃棄は?

haiki

 チェーンを使わなくなった理由はいくつかあるでしょう。新たにクルマを購入しサイズが合わなくなった。摩耗が激しく使用の限界。まだ使えそうながら5年以上経過で使用期限と判断、などかな。

 使わないし保管しておいても意味が無いので処分したい。ただゴミに出して良いものか、調べる必用があります。でも面倒、ならオークション等へ出品してみよう、はご注意。詳しくは、使わなくなったチェーンの廃棄はどうすればいいの? で確認を。

タイヤチェーン規制とは

タイヤチェーン規制

 冬の道、特に雪国の高速道路では、雪による規制が布かれることがあります。一般的には「チェーン規制」です。しかし、この言葉からするとスタッドレスを装着している場合でも、タイヤチェーンの装着は必要なのでしょうか。

 実は「チェーン規制」には2種類の意味合いがあります。ひとつは「すべり止め装置装着規制」、もうひとつは「全車両チェーン装着規制」です。

すべり止め装置装着規制

 「すべり止め装置装着規制」とは、冬用タイヤ(スタッドレス)もしくは夏タイヤならタイヤチェーンの装着が必要となるもの。冬用タイヤを装着していればタイヤチェーンの装着なしで通行可能です。

 規制の表示は「スベリ止必要」や「冬用タイヤ規制」とする地域もあれば「チェーン規制」とする地域もあります。

全車両チェーン装着規制

 一方「全車両チェーン装着規制」は、たとえ冬用タイヤでもタイヤチェーンの装着が必要となります。「チェーン装着車以外通行止め」となるこの規制は、険しい山道などでタイヤチェーンがないと走れなくなったり、スリップ事故多発など渋滞防止や事故防止の為に、冬用タイヤでもタイヤチェーンの装着が必須となるのです。より深刻ならば「全車両チェーン装着規制」が布かれることもあるということです。

タイヤチェーンの装備もお忘れなく

 「チェーン規制」は、冬用タイヤ装着ならタイヤチェーンなしでOKの場合と、タイヤチェーン装着が必須の場合があるということ。冬用タイヤを履いているからといって、すべての雪道に万全とは言えません。念の為タイヤチェーンの装備をお忘れなく。

冬用タイヤの意味

 序でに触れておきます。冬用タイヤという言葉に注目して欲しい。スタッドレスを指すものでは、と思われるの間違いではありません。しかし実は幅が持たせてあるのです。

 各高速道路会社が示すものとして、冬用タイヤのサイドウォール(側面部)には、冬用タイヤであることを示す次のいずれかの記号が表示されています、となっている。それは STUDLESS、SNOW、M+S、M.S、M&S、M/S です。STUDLESS はスタッドレスタイヤ、SNOW はスノータイヤ、M+S、M.S、M&S、M/S は マッド&スノー です。

いずれも安全性に配慮

 一般的には冬用タイヤ=スタッドレスタイヤであり、雪路+アイス路での効きに最も信頼性を得ています。厳密さ云々は別として、特にアイス路における安全性を最も強く考えるなら必ずスタッドレス、もしくはタイヤチェーンの装着を意識したい。

昔話です・・

 私もかつて新潟方面へスキーに出かけた際にはよくこの規制を受けました。今でこそ関越トンネルはJASAAの「S」マークが貼付されたタイヤチェーンは装着したまま走行可能となっていますが、昔はそんなのなかった。

 なので当時スタッドレスを装着していない私は、群馬の赤城辺りから?「チェーン規制」によりタイヤチェーンを装着し走行。関越トンネル前では一旦外し、トンネルを出るとまた装着という厳しい修行を受けました。その都度チェックを受けねばならず手間と渋滞で本当に大変だったんです。

 ただそれにより安全を得ていたことは明らかなので、タイヤチェーンの偉大さは感じています。いずれにしても冬の道はスタッドレスは当然ですが、タイヤチェーンも装備しておくことで安心・安全は高まります。更にはスコップや滑り止め用の砂など、もしもの為に冬の緊急用品も備えておきたい。

▲TOPへ
▲TOPへ戻る