アジアンタイヤの特徴

アジアンタイヤの特徴

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 日本のタイヤ市場で購入者層拡大傾向にあるのが、台湾、インドネシア、韓国、中国などのタイヤメーカーが製造するタイヤです。これらは一般に アジアンタイヤ の総称で呼ばれています。

 アジアンタイヤの国内カーアフターマーケット市場規模、販売成長率という点で国内タイヤメーカーにとっては気になるレベルです。確認出来る数値はやや古く2008年のものですね・・ 約5~6%程が示されました。当然現在は更に上がっている、と推測されます。

 成長著しいアジアンタイヤですが、肝心の性能はどうでしょうか。全体的にはアジアンタイヤメーカーの日本市場へのPR不足により、まだまだ未知数のところが多いかと。しかし、一部のメーカーではモータースポーツへのサポートや日本法人設立など積極的展開も見られ、徐々にその存在が認められつつあります。

 またインターネット上ではユーザーレポートとして以前より多くの感想を見かけるようになり、この点からも市場規模は確実に拡大傾向にあることを感じさせられます。

 アジアンタイヤがここまできた最大の理由、それはコストパフォーマンスに優れている点かと。同サイズで国産タイヤのスタンダードタイヤと比較しても半額以下の価格設定は、アジアンタイヤが一瞬でも興味を引き寄せることは間違いないはずです。

 更にこの価格面の安さはドリフトユーザーの目に留まり、専門誌に取り上げられたことでファンの興味がそそられました。ドリフトはその走行特性からタイヤの消耗は避けられません。従ってアジアンタイヤを使用することは財布にも優しいということ、今やドリフトの定番とまで言われています。

 そこから街中走行でもいいのでは! という風潮が強まり一般ユーザーの普及に繋がっています。ドリフトユーザーという特別な枠を超えた現在、その傾向は一層進みます。

アジアンタイヤへのイメージ

nankang

 私のアジアンタイヤとの最初の接点は、今から10年以上前、友人の所有するRX-7に装着されていた台湾製のNANKANGタイヤだったと記憶しています。

 その友人はインチアップされたタイヤを見て誇らしげにしていたのですが、当時台湾製のタイヤなど全く理解できていない私にとっては、なんで? という不思議な空気が流れたんです。

 そして、大丈夫なの? という疑念を持たずにはいられませんでした。タイヤという工業製品への絶対的信頼性は国産であるのが常識という、全くもって日本人そのものの感覚しか持ち合わせていなかった私には、ショックでしかなかったのです。

 いまインターネットなどでアジアンタイヤに関するレポートや掲示板などを見ると、その当時の私と同じような感想や疑念を持った書き込みなどがまだまだ見られます。それを見る度、あの当時の自分と同じだと懐かしんでしまうのですが・・・。

 実際、タイヤ性能はアジアンタイヤに限らず、車に乗る人によりその感じ方が異なります。同じタイヤでも装着する車によって変わります。タイヤのインプレッションを参考にする場合、全体的な評価を気にするのか、それともグリップ性能や静粛性など限られた性能のみを参考とするのか、それによってもタイヤ対する印象に違いが出てくるはずです。

 アジアンタイヤは正直日本国内ではメジャーとは言えません。それはアジアンタイヤメーカーの自助努力の不足や、受け入れ態勢の未熟さなど負の要因は色々考えられますが、タイヤという製品に対するユーザーの期待は、必ずしも一つの方向性ばかりではないはずです。

 タイヤは高性能になればなるほど高価な価格設定であることは間違いありません。しかし、コストパフォーマンスに優れていることがタイヤ選択の大切な要因であり、タイヤの国籍など興味は無く、絶対的な価格の安さがタイヤ選びの基本と考えるユーザーも居るのでは。

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 アジアンタイヤは大丈夫? という疑念はまだまだ残っています。何を今更、と思っているのは私だけかな・・ 以下視点を変えて書いたので読んで欲しい。

アジアンタイヤは大丈夫? という疑念にはこう示す

アジアンタイヤの現状

 アジアンタイヤの現状は、ハンコック や クムホ など、日本に法人を設立し独自の販売戦略やモータースポーツへの積極参戦などで知名度アップをはかり、日本の新車標準装着タイヤとしての採用に積極的なメーカーを1stグループと括ります。

 対して、NANKANG、NEXEN、ATR RADIAL・・など、コストパフォーマンスに優れた「安さ」を前面に押し出すのが2ndグループと捉えられ、大きくはこれら2極化にあると考えます。特に後者は、タイヤ販売会社の独自仕入れルートで「安さ」を武器にしており、その販売会社の体力により拡大が図られています。

 しかし、最近では NANKANG や NEXEN への見方はやや変わりつつあります。販売拡大による一般化、ラインアップの豊富さ、タイヤ性能の評価などからそれまでよりも明らかに一歩進んだ印象が抱かれているのです。

 世界タイヤメーカー売上高ランキングでは、アジアンタイヤメーカーの躍進は目を見張るものがあります。台湾、韓国、中国、インドネシア・・いずれの国のメーカーも公表される上位にランクしています。このような情報も後押しとなり、アジアンタイヤ全体の底上げが進んだこともその要因になっているかと。

 また、新たな括りの形成ではプライベートブランド(PB)も見逃せなくなっています。このような現状からこれまでのアジアンタイヤの理解では全体が見えにくく、更に大きな観点から受け入れが必要になってきていると考えます。

アジアンタイヤと世界的タイヤメーカー

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 タイヤの発祥は、約120年前に自転車用の空気入りタイヤを初めて実用化した ダンロップ だと言われています。

 しかし、しかし今や国内でダンロップは住友ゴムの一ブランドとなり、また世界3大タイヤメーカーのひとつグッドイヤーも2015年まで国内では住友ゴムとの提携など、国内メーカーはグローバル企業として世界的展開を繰り広げています。

 日本製品の中でも特に工業製品には、日本国民の絶対的な信頼性が根付いています。そのような環境下で日本のタイヤメーカーは発展し、その勢いで世界的にも信頼を獲得し現在の地位に至っています。

 アジアンタイヤは、個々のメーカーによりその発展が異なりますが、例えば台湾のNANKANGタイヤは、1940年に設立され、戦後日本のヨコハマタイヤの技術指導を受けその基礎が築かれています。韓国のNEXENタイヤは、1942年に組織されやはり戦後に大きく発展するタイヤ製品が開発されています。

 このようにアジアンタイヤメーカーの歴史は意外と古いところも見られ、日本メーカーの技術指導を受けたり何らかの関係を持つことで技術的発展を遂げているのです。またミシュランタイヤと韓国ハンコックタイヤに見られるように、双方の可能性や思惑により世界中で複雑な関係が結ばれています。

 アジアンタイヤを世界的なシェアで見た場合、世界3大メーカーと呼ばれるブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤーの地位を揺るがすことは難しく、それに続く国内メーカーや世界の他のメーカーが激しく争っているその位置に、どれほど食い付くことができるかというのが正直なところのような気がします。

 しかし、国産タイヤと輸入タイヤ(アジアンタイヤ除く)の比較は、ブランドイメージや歴史的伝統などからは、そのタイヤの特徴はほとんど見出せなくなってきているのが現状であり、タイヤメーカーの国籍によりタイヤを選択する意味は次第に薄れてきていると考えられます。

 このグローバル化にアジアンタイヤがどれほど接近できるかはこれからの在り方次第であり、その行方に対して個人的には期待しています。

 アジアンタイヤの製品は、既存カー用品店やタイヤ量販店では取り扱いに積極的ではなかったのは過去のこと。しかし、黎明期より一部のタイヤ販売専門店がインターネット等を駆使して全国のどこからでも購入ができるよう販路を設けています。有名なのは オートウェイ です。

アジアンタイヤの主なメーカー

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