カーメイト バイアスロン セルフィット の特徴

(*2019年4月1日付けで「バイアスロン セルフィット」は、不具合により製品の自主回収がアナウンスされました。詳しくはメーカー公式サイトから確認して下さい。)

  • 非金属チェーン(樹脂製)
  • セルフフィット機構
  • スパイクピン数増加
  • ポリウレタンエラストマー
(2019.4更新)

製品情報

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 カーメイトの非金属製チェーン バイアスロンシリーズは圧倒的な人気を誇ります。非金属製で初めてジャッキアップ不要、車の移動不要の簡単取付を可能にしました。従来品「バイアスロン クイックイージー」は非金属製として国内販売数はトップ、シリーズ実売累計300万ペア以上の実績だというから凄い。

 そして最新「バイアスロン セルフィット(BIATHLON SELFIT)」は、基本コンセプトを踏襲するも進化の度合いを更に高めています。

 最初にお披露目されたのは2017年の東京モーターショー。被せてGO! を新たなコンセプトに開発されたその取り付け方法は、タイヤに被せて締め付けワイヤーを自動巻取りさせるだけ、を謳い注目されました。発売に際しては当然ながらJASAA認定を得ています。

 JASAA認定について詳しくは タイヤチェーン比較(JASAA認定) の項目で確認して欲しいけれど、耐久性など製品の信頼性を得るひとつの目安になります。例として、全長10kmもある関越トンネルを装着したまま走行可能です。

 関越トンネルはかつて日本最長だったけれど、今では首都高中央環状線山手トンネルにその座を明け渡しました。ただここでチェーンを装着したままで走行する機会はどうかと? いや2018年1月にあった! でもやはり関越トンネルを挙げることで説得力あるかな。

最新装着機能

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 「バイアスロン セルフィット」が画期的、と言えるのは新たな装着方法である セルフフィット機構 です。チェーンを被せて セルフフィットリール のワイヤーを引き伸ばし巻き取り状態に。後方からトレッドを差し込み均等に被せます。車を移動(タイヤ半回転)させることで表裏一体のワイヤーが同時に巻き取られ、自動的にフィットする仕組みです。

 締め付けるハンドル等の工具不要、そしてタイヤ裏のフックを繋ぐのも不要で作業性が相当向上しているという。この装着方法とリールの巻き取り構造などで特許を登録しています。装着方法の詳しくは動画がアップされているので、下のリンクから観ていただくと分かり易い。

性能進化

 装着方法の簡素化が最大主張になるでしょうけど、実性能も相当進化しているよう。まずはアイスグリップの向上です。従来品「バイアスロン クイックイージー」に比較してスパイクピン数が1.5倍の164本に増加(サイズにより1.4倍の148本も)、これにより登坂性能が50%アップです。

 乗り心地にも効果を示します。速度50km/hで振動が30%軽減。タイヤをフルカバーで覆うことからトレッドへの影響が軽減化した為かと。

 素材はトレッドに極寒でも耐久性を発揮するTPU(ポリウレタンエラストマー)を採用。速度50km/hで走行した場合、雪路・非雪路を問わず約1,000kmの耐久性を謳います。(因みにJASAA認定基準は630km)