NEUTON(ニュートン)タイヤは Advanti(アドヴァンティ)ホイールを投入する YHIインターナショナル(YHI International)の製品です。YHI は1948年に設立、シンガポールが本社。上海・蘇州・マレーシア・台湾に工場を持ちホイールの生産は年間300万本以上を誇るという。
タイヤの歴史は浅く2006年にブランドを構築するも、現在では80カ国以上で販売されるグローバル展開を実現しています。ホイールで築いたルートを最大限活かした結果では。
国内で導入されるのはスポーツの「NT5000」とコンフォートの「NT8000」。双方製造国はインドネシアです。
「NT5000」は4本のストレートグルーブを備えたパターンが特徴。スポーツとしては既定路線のデザインで決して派手さは感じないけれど、シリカをコンパウンドに配しパフォーマンス向上を狙います。
一方「NT8000」はコンフォート性能へ向かうので、パターンの繊細さが気になるところ。採用するのは左右で異なる非対称パターン。これによりトラクションを発揮しつつも静粛性と乗り心地の良さを訴えます。
NEUTONの国内導入開始は2018年から。お披露目は1月に開催された東京オートサロン2018、導入される2製品に対する反応を確認したい、まずは様子見ということかと。ただ2年経過し2020年初頭、ラインアップは変わらず‥
そして2021年、ようやくフォロー体制が整います。コンフォートながら運動性能に長ける「NT512」、更にはスタンダード「NT511」が発売になりました。ということから国内展開はまだ途上にあるという捉え方が出来るかと。
YHIインターナショナルはグローバルでイベントへ出展、様々なプロモーションを行っているという。ホイールと伴にタイヤへの訴えを強化し認知向上へ努めている訳です。東京オートサロンもそのひとつでは。
また施策のあり方に目を向けるとMOMOにやや近いのかな。ホイールでは絶大な人気を持ち、そのブランド力を持ってタイヤも取り込みたい。ただ双方同一ブランドとするMOMOに対して、YHIインターナショナルはAdvanti、Verthandiなどのホイールブランドとは異なるNEUTONを採用します。ここ注目するところです。
NEUTON(ニュートン)タイヤ性能比較
スポーツ
「NT5000」は正統派スポーツタイヤに括られる。4本のストレートグルーブを備えたパターンが特徴だけれど、スポーツとしては既定路線のデザインなので安心感を持つ人も居るかと。ただ昨今の過激なモノからすると物足りなさあるかな。
コンフォート
「NT8000」が目指すのはコンフォートのポジション。採用するのは左右で異なる革新的な非対称パターンで繊細なデザインを実現する。これによりトラクションを発揮しつつも静粛性と乗り心地の良さを訴える。
繊細を強調した「NT8000」に対し、大胆さを前面へ打ち出し運動性能に長ける「NT512」という印象。センターに配列される3本のリブはスポーツにも近い形状を実現。従いコンフォートながら走破性に異なる方向付けがなされている。
スタンダード
NEUTONが拘る静かでスムーズな乗り心地を踏襲、基本性能プラスαの得意性を強調。「NT512」の流れを汲むパターンは更なる洗練さを獲得し、簡素化されたスタンダードの印象は皆無。従い評価点は多い。