ＳＡＩＬＵＮ　ＡＴＲＥＺＺＯ　ＳＨ４０２ の特徴

　ＳＡＩＬＵＮ「ＡＴＲＥＺＺＯ　ＳＨ４０２」の印象は、ある意味アジアンタイヤでは見慣れているサイド形状の丸さです。ラウンド状態が強いタイヤのサイド剛性は必ずしも好感を得るものではなく、このタイヤにおいてもその点がまずは気になるところかと。

　剛性の弱さは走行での微妙な違和感を抱き、快適なタイヤへの道筋は厳しいシーンも見られます。但し、街中での走行に徹するのなら、この特徴もさしてマイナスには感じないこともあります。装着車種が軽カーやコンパクトカーならその影響は最小限に留まるということです。

　コンパウンドはTriplex（3層）による超寿命化を謳います。また剛性の高いショルダーブロック採用により、コーナリング性能と偏磨耗を抑制し、深く刻まれたサイプの効果でウェット性能を確保しています。

　トレッドデザインはサイド形状に比較して先進性を感じます。4本の縦溝を採用し、全体的に繊細な溝のカットは排水性への期待を背負います。ショルーダーはブロック間配置がかなり珍しい、面積の確保と効率性への最適化が図られた結果か。

　これまたアジアンタイヤの特徴として、寿命への拘りでは磨耗抑制を意識するあまり、グリップ性能への影響が大きい場合が有ります。逆にグリップの評価を得る為に寿命への拘りを最小限とするものも。これスタンダードとスポーツのカテゴリーに目立つこと。「ＡＴＲＥＺＺＯ　ＳＨ４０２」においては寿命への拘りが強い、しかしグリップ性能はスタンダードレベルの踏襲は期待したいものです。