ＷＡＮＬＩ　Ｓ－１０２３ の特徴

　ＷＡＮＬＩ「Ｓ－１０２３」は、標準性能を特徴としオールラウンドなタイヤであることを謳います。カテゴリーはミニバンタイヤへポジショニングされます。「Ｓ－１０２３」の国内への導入サイズは主にミニバンや一部ＳＵＶなどの対応がフィットしそうであり、ここではミニバンタイヤとしての確認を。

　「Ｓ－１０２３」は、センターリブを中心に合計6本の縦溝が刻まれており、ウェット性能に対する拘りが感じられるデザインです。ブロックは大きく斜にカットされ、グリップ性能への期待感を印象付けています。それに対してショルダーは「ＷＡＮＬＩ」に良く見られる丸型の形状です。このデザインに対してはややかっこ悪さが際立つような・・

　ただ、サイドリブとの連携ではコーナーリングに対する安定性の確保や、ミニバン特有の片減りや偏磨耗などへの効果が謳われているようで、見映えに対して性能が必ずしもリンクするということではないようです。

　またサイドウォールの剛性もミニバンタイヤには重要。偏磨耗やふらつきなどに大きく影響します。しかし、剛性が強すぎれば快適性が失われ、逆に弱ければ安定性に問題が出ますので、絶妙なバランスが求められるところです。しかし、この辺りは人によって感じ方も異なるところであり、トータル的な性能に目を向ければアジアンタイヤとしてこれで十分という声も聞かれそうな気がします。

　「ＷＡＮＬＩ」にはコンフォート性能を有する「Ｓ－１０６３」が存在し、これもミニバンや1ＢＯＸへの装着が推奨されています。対して「Ｓ－１０２３」はスタンダード性能を有するタイヤあることから、ラインアップではその下位にポジショニングされ、標準性能への期待感を高めます。