ヨコハマは、SUV専用スタッドレスタイヤの新製品として「iceGUARD SUV G075(アイスガード エスユーヴィ ジー075)」を発表しました。従来品「GEOLANDAR I/T-S」の後継として2009年9月以来となる待望の投入を図ります。
「iceGUARD SUV G075」はSUVとして初めて乗用車用スタッドレスブランド iceGUARD を採用しました。これまでSUVブランド GEOLANDAR をスタッドレスにも採用しており、今回大きな変革、と受け止められるでしょう。
SUVスタッドレスのブランド展開は他メーカーでも新たな動きが見られます。そう乗用車用スタッドレスブランドへの統一展開です。乗用車用が先行する技術披露はSUVへも流用が進み、その結果として統一ブランドであることが受け入れにスムーズなのは明らかです。
SUVユーザーにとっても注目は氷上性能の向上です。また、性能維持と低燃費、更には近年人気である都市型SUVに対応するため静粛性の追求も謳います。そして上述した通り、開発は乗用車用ブランド iceGUARD の基本コンセプトである 氷に効く、永く効く、燃費に効く を投入、iceGUARD の最新技術を同様レベルで搭載しています。
注目の氷上性能は最新コンパウンド技術 スーパー吸水ゴム とiceGUARD のパターン技術を取り入れた専用トレッドパターンを採用します。スーパー吸水ゴム がスリップの原因となる水膜を吸水し、トレッドパターンとの相乗効果で高い接地性とエッジ効果を発揮します。
従来品比較で氷上制動距離が23%向上しています。確認するとその差は3.55m、「iceGUARD SUV G075」が11.9m、対して「GEOLANDAR I/T-S」は15.45mのデータ計測が示されています。
永く効くは、スーパー吸水ゴム に配合した ブラックポリマーⅡ と エボ吸水ホワイトゲル が低温時でもゴムの柔らかさを維持、長期間にわたって高レベルの氷上性能を保ちます。経年変化しにくい性格から、吸水と密着効果が約4年後でも高レベルを維持するというから凄い。
低燃費は、低燃費タイヤブランド BluEarth の技術を応用した 低発熱トレッドゴム を採用。発熱によるエネルギーロスを抑え、転がり抵抗5%低減です。更に独自のシミュレーション技術で溝配置を適正化、パターンノイズを28%低減など静粛性にも拘ります。
2015年発売の乗用車用「iceGUARD 5 PLUS」に投入される最新技術にプラスして、SUVとしての特性を極めます。いろんな意味で専用化の優位性を感じることが出来るのでは。
発売サイズは、235/55R18 100Q ~ 175/80R15 90Q の24サイズ。2016年9月から順次発売の予定です。