トーヨーでは、SUV/CUVタイプの軽カーへ向けた専用タイヤ「OPEN COUNTRY R/T(オープンカントリー アールティー)」を発表しました。いわゆるクロスカントリー・ビークル(SUV/CUV)タイプ、それも軽カー専用です。
OPEN COUNTRYシリーズは、大型SUV/ピックアップトラック向けとして北米では高い認知を誇ります。これまでも国内導入に対する期待は大きかった。でもまさか軽カー専用として登場するとは驚きです。
国内での軽カー人気に裏打ちされたの明らか。ハイト系にプラスしてSUV/CUVタイプも目立つ展開が見られます。ここに提案したのが「OPEN COUNTRY R/T」なのです。そしてこのカテゴリーには注目します。
提案するカテゴリーはSUV/4×4です。既存は H/T(Highway Terrain)= 高速走行対応、A/T(All Terrain)= オン・オフ対応のオールラウンド、M/T(Mud Terrain)= オフロード対応 などに細分化され、走破性に対する専用化を図ります。
で、「OPEN COUNTRY R/T」はどこ? これが新たな提案となる R/T(Rugged Terrain)だという。R/T とは、でこぼこのある、ごつごつした、起伏のある地形や路面に対する特化性能を持つことを意味します。従って、M/T と A/T の中間になる全く新しいジャンルを強調します。
実現の為にトレッドデザインは斬新です。両サイドのショルダーには M/T パターンを、センターには A/T パターンを採用します。M/T パターンは、スリット溝容積を確保しオフロード性能を高めるアグレッシブなデザインです。
対してセンター部には、周方向に剛性を高めたブロックを配置しオンロード走行を考慮しています。それぞれの特性を発揮する ハイブリッドデザイン だという。サイドウォールには左右で異なったデザインを採用、スタイリッシュとシンプルを使い分けています。
発売サイズは、165/60R15 77Q、185/85R16 105/103 LT の2サイズ。発売時期は、2016年10月1日から。
今年の1月に開催された東京オートサロン、トーヨーのブースには独自架装で出展した車両がありました。そこにはでかでかと OPEN COUNTRY のロゴが見られます。非常に目立っていたので写真に納めていました。今回の発売を目指していたんですね。やっぱり東京オートサロンは重要だな。いろんな意味で各メーカーの施策を見ることが出来ますから。
トーヨーは「OPEN COUNTRY R/T」を皮切りとして、国内市場でも OPEN COUNTRYシリーズを導入していく予定だそう。ならこれまで TRANPATHシリーズがミニバン同様にSUV/4×4の役割も果たしていましたので、少し整理が必要になってくるのでは。このところ TRANPATHシリーズは元気が無い。これいい機会としてシリーズの変革を図るのどうだろうか。