ブリヂストンでは、プレミアムSUV向けのグローバル新ブランド ALENZA(アレンザ) を立ち上げ、第一弾となる「ALENZA 001(アレンザ ゼロゼロワン)」を発表しています。
ALENZA の響きに懐かしさがあります。ファーストクラスの快適性を謳った都市型オンロードSUVタイヤの「DUELER H/L ALENZA」が存在していました。2006年発売、2013年?を最後にフェードアウト。今回の ALENZA はここから来ているんでしょうね。
名称に付く H/L は ハイウェイラグジュアリー を意味します。イメージとしては、マンハッタンの街中を、正装して、SUVで高級レストランや高級シアターに降りる感じだという。乗用車用の REGNO かな。
しかしながら、ブランド名は A/T、M/Tと共通、しかも、DUELER は当初 デザートデューラー として悪路でもタフさを求めた製品でした。現在のクルマ市場でSUVは圧倒的にオンロードに傾倒しています。なら専用がいいとして、SUVのオンロードブランドへそれもプレミアム、となったんでしょうね。
で、第一弾「ALENZA 001」は、プレミアムコンフォートではなくスポーツに振っています。主張はこう。プレミアムSUVのスポーティな運動性能を高次元で引き出すために専用設計され、オンロードでの高いドライ、ウェット性能に加え、低燃費性能、ライフ性能にも配慮した。
驚くのはラベリング制度の転がり抵抗係数が「A」(サイズにより「B」)、ウェットグリップ性能が「a」(サイズにより「b」)となっています。低燃費タイヤでは? と思うもブリヂストンでは記載無し。性能要件の対象外かな・・ いずれハッキリさせたい。
従来品は2006年発売の「DUELER H/P SPORT」になります。H/P(ハイウェイパフォーマンス)を冠し、オンロードでのスポーツ性能を高めた製品です。これに対して「ALENZA 001」は、転がり抵抗比較で19%低減、摩耗寿命比較で同等の性能を発揮します。ライフ性能を落とすことなく、転がり抵抗を低減しています。
技術展開はナノプロ・テックを採用したシリカ配合により、シリカ同士の擦れ合いによる発熱を抑制、パタンには3D-M字サイプを採用、制動時のブロックの倒れこみを抑え高い耐摩耗性を実現します。また ULTIMAT EYE の採用で、制動時の接地性を向上させ、全サイズでウェットグリップ性能が「b」以上を達成しています。
ブリヂストンのSUV商品ポジショニングでは、プレミアムSUVスポーツに「ALENZA 001」を配置、コンフォートは「DUELER H/L 850」になります。
「ALENZA 001」の発売サイズは、315/35R20 110Y XL ~ 215/65R16 98H までの34サイズ。発売時期は、2017年2月より順次。