ブリヂストンでは、ECOPIAブランドの新商品として ECOPIA NH100(エコピア エヌエッチ ヒャク)シリーズを発表しました。発売サイズは、セダン・クーペ専用の「ECOPIA NH100」が21サイズ、ミニバン専用の「ECOPIA NH100 RV」が19サイズ、軽・コンパクトカー専用の「ECOPIA NH100 C」が27サイズです。発売時期は、いずれも2017年2月より順次です。
セダン・クーペ、ミニバン、軽・コンパクトカーの3種をシリーズとして取り込むのはブリヂストンが得意する施策です。2016年には Playz PXシリーズとして、セダン・クーぺ専用「Playz PX」、ミニバン専用「Playz PX-RV」、そして軽・コンパクトカー専用「Playz PX-C」が登場したばかりです。
今回の投入で Playz PXシリーズが消滅か、と言えばそうではない。ECOPIA NH100シリーズは、スタンダードの NEXTR を上回る性能であり、踏襲するのは「ECOPIA EX20シリーズ」では。
この位置付けにやや不安があります。製品リリースにおける性能評価結果では、対比製品が NEXTR になっている。当然これが従来品だと思う訳です。しかし、従来品に示されるのは「ECOPIA EX20」シリーズの記載が。
同シリーズは、セダン・クーペ専用「ECOPIA EX20」、ミニバン専用「ECOPIA EX20RV」、軽・コンパクトカー専用「ECOPIA EX20C」、そして時期を経て軽カーハイト系用「ECOPIA EX20C TYPE H」が加わっています。ここは正式発売で明確にしたい。
さて、ECOPIA NH100シリーズは、ナノプロ・テック に加え、2種類のポリマーを組み合わせた エコ効きもちゴム を新たに採用し、ウェット性能・ライフ性能と低燃費性能の両立を図ります。
また耐摩耗最適化形状と独自技術である ULTIMAT EYE に加え、路面と接するトレッドゴムの剛性を高める 剛性コントロールシート を採用し、高い耐摩耗性能を実現しています。
これによりスタンダードの NEXTR と比較して、セダン・クーペ専用「ECOPIA NH100」は、転がり抵抗比較で16%低減、摩耗寿命比較で30%向上です。ミニバン専用「ECOPIA NH100 RV」は、転がり抵抗比較で13%低減、摩耗寿命比較で23%向上です。更に軽・コンパクトカー専用「ECOPIA NH100 C」は、転がり抵抗比較で5%低減、摩耗寿命比較で16%向上、耐偏摩耗性能比較で41%の向上値になっています。
なお、ラべリング制度の転がり抵抗係数とウェットグリップ性能は、セダン・クーペ専用「ECOPIA NH100」が「AA/b」、ミニバン専用「ECOPIA NH100 RV」が「AA/b」、軽・コンパクトカー専用「ECOPIA NH100 C」が「A(一部AA)/b」です。