コンチネンタルでは、アジア太平洋地域市場に向けられた第6世代となる新製品、「UltraContact UC6(ウルトラ・コンタクト・ユーシー6)」と「ComfortContact CC6(コンフォート・コンタクト・シーシー6)」の2つを発表しました。
「UltraContact UC6」は新たな製品ラインアップを謳います。対して「ComfortContact CC6」は「ComfortContact CC5」の後継です。いずれも2016年9に中国・浙江省で発表されたもの。日本での発売サイズ、発売時期については順次決定、となっていました。今回発売が2017年2月15日からに決定し、サイズも明らかになっています。
それにしても致し方ないのでしょうが、ピレリも同様ですね。あっ、ピレリは中国企業に買収されたんだ。アジア太平洋地域市場向けを謳うのは中国が中心です。市場規模、重要性が日本を大きく上回る、ということかと。それに関連付けられた日本市場、なんですかね。以下製品の詳細を示します。
【UltraContact UC6】
新たなラインアップとなる「UltraContact UC6」は、16~18インチの全32サイズでスタートします。幅広い車種対応を謳いコンパクトカーからプレミアム、ミニバンまでをターゲットにしています。
Ultra(ウルトラ)の名称はハイレベルなパフォーマンスを意味するという。快適な乗り心地とオールラウンドな性能を実現する方向付けです。しかしながら、プレミアムとコンフォートは既に新たな製品リリースがアナウンス済みだしポジショニングに迷うところです。スタンダード、いやコンフォートかな?
主張される特徴はウェットとグリップ、そして静粛性の3点に集約されます。まずウェット路では、斜めに配置された アクアチャネル が水膜を縦溝に排水し、ここに追加された アクアドレナージ によって水を集約。トレッド内部に繋がる排水チューブによって水を縦溝に排出する ウォータースライダーシステム の構築で、ハイドロプレーニングを抑制しウェットグリップ性能を高めます。
また ダイヤモンドエッジパターン の採用は、ブレーキング時のブロックの巻き込みを防止し接地面積を確保、制動距離の短縮を図ります。ウェットでもサイドウォール方向に効率的排水に貢献し、ウェットブレーキ向上に繋げます。
コンパウンドにはグリップを高める短鎖ポリマー(グリップポリマー)と、耐磨耗性に優れた長鎖ポリマ(マイレージポリマー)の2種を適宜最適化する セルフアダプティブコンパウンド を採用し、グリップと耐摩耗性を両立します。
そして静粛性は、タイヤ縦溝内の空気によって発生する騒音波(気柱共鳴音)を遮断する ノイズブレーカー の強化バージョンである ノイズブレーカー2.0 を採用し、騒音レベルの更なる低減を図ります。
【ComfortContact CC6】
「ComfortContact CC6」は従来品「ComfortContact CC5」の後継です。13~18インチの全32サイズで展開されます。快適性と安定性のある走り、そして低燃費を踏襲し、更に上質で快適な乗り心地を謳います。
主張点は高い静粛性と快適な乗り心地、耐磨耗性の3つです。実現には ハーモニックコンフォートチャンバー、ゼロデシベルイーター、ウィスパーコンパウンド の3つの最新技術を採用しています。
まず静粛性から。クルマのマフラーにも使われる ヘルムホルツ共鳴器 の原理に基づいて開発されたのが ハーモニックコンフォートチャンバー です。パターンのIN側に配置され不快な騒音周波数を効果的に排除します。
更に縦溝内の空気によって発生する騒音波(気柱共鳴音)を軽減するのが ゼロデシベルイーター、独自形状の突起物が空気を分散させノイズ低減を図ります。
ウィスパーコンパウンド は、特殊ポリマーの採用で減衰効果を持たせ路面の凹凸に密着、衝撃を吸収し滑らかな回転で快適な乗り心地を実現します。更にポリマー同士の強力な連鎖によって耐摩耗性の向上を果たします。