ミシュランでは「Pilot Super Sport｣を超える PILOT SPORTシリーズ最強となる「PILOT SPORT 4S(パイロット スポーツ 4エス)」を投入します。世界のレーシングシーンで注ぎ込んできた、飽くなき情熱と時代をリードしてきた最先端テクノロジーのすべてを結集した、ハイスペックスポーツタイヤだという。何だか文言だけでも凄そう！
当初製品名から既存「PILOT SPORT 4」の進化、と捉えました。ただ2016年に発売されたばかり、しかもダイナミックグリップスポーツタイヤを謳うことから、どのポジションへ？
詳細確認すれば、既存ライナップでフラッグシップを誇る「Pilot Super Sport｣を超える！ というから驚いた。名称からは違和感あります。「Pilot Super Sport 2｣とか「Pilot Super Sport R｣、または「Pilot Super Sport+(PLUS)｣などであれば、なるほど！ だった訳です。個人的見解ですが･･
目指すところは、車両本来の持つ性能を余すところなく引き出し、ハイレベルなスポーツ走行と安全性能の両立です。公道は勿論、サーキット走行をも可能とし、パフォーマンスの高さを証明します。また世界の名だたる車メーカーで開発中の60を超える新型車両に装着されるプロジェクトが進行中のよう。ということで、一般向けの普及を目指したものとは趣が異なるようです。
主張点は、優れたドライグリップ、ウェット・ブレーキング、そして走行安定性の3つです。いずれもコンパウンド、パターン、構造に最新技術が注がれます。
まずはコンパウンド、OUT側とIN側で異なる2種類のコンパウンドを配分し相反する性能を高レベルで両立させ、クルマのパフォーマンスを最大限に引き出します。
OUT側にはコーナーで優れたドライグリップを発揮するシリカとカーボンブラックの ハイブリッドコンパウンド を採用。IN側にはウェット路面でしっかりとしたグリップ力を発揮するシリカの結合を高めた 新コンパウンド を採用。この成果はラベリング制度のウェットグリップ性能で最高グレーディングとなる「a」を実現します。
またパターンも進化、ウルトラ・リアクティブ・トレッドパターン は、ウェット性能を犠牲にすることなくトレッド面に対する溝の割合を抑え、接地面積を最大限確保します。直進時やコーナリング時の接地面圧を最適化、路面をしっかりと掴み高い走行性能と高速安定性を発揮します。
安定性に採用されたのが ダイナミック・レスポンス・テクノロジー。トレッドのIN側に高強度で耐熱安定性に優れた ハイブリッド･アラミド/ナイロンベルト を採用。路面との密着度が高くハンドリングがダイナミックに反応し、コーナリングで優れた操縦安定性能を実現します。
公道は勿論、サーキット走行をも可能とするそのターゲットはやはりプレミアムスポーツになるのでは。その為に設定サイズは、225/45ZR19 96Y XL ～ 345/30ZR20 106Y までの39サイズです。19インチ と 20インチのみとは･･ なお発売時期は、2017年4月1日からです。