ピレリジャパンでは、新たな「Cinturato P6(チントゥラート ピー6)」の国内販売を発表しました。このところ強化著しいアジアパシフィック市場へ向けた製品に位置付けられ、全てピレリの中国工場で製造されます。
製品主張は、安全性、快適性、低燃費性を高レベルでバランスさせ、スムーズな走行体験を目指して開発されたという。国内低燃費タイヤにも適合し全サイズ転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」を実現します。
ターゲットは「Cinturato P1」の小径サイズも取り込む、中・小型車両モデル向けに特化し、175/65R14 82H ~ 215/50R17 XL 95V の全21サイズで構成されます。発売時期は、2017年4月1日より順次。
新開発で注目するのはコンパウンド、転がり抵抗低減を実現する革新的なトレッドキャップコンパウンドを採用しました。また耐摩耗性と耐アクアプレーニング性能を保ちながら、トレッド部の溝を若干浅くしてタイヤ重量を軽減、転がり抵抗低減に貢献します。
ウェットの排水効果は、幅広い縦溝と外側横方向に伸びる溝の配置により接地面における排水性を改善、接地面積の拡大と接地圧を均等化させ、ウエット及びドライにおけるブレーキ性能を向上させます。
ノイズ低減にも拘っています。新たな溝の配列とサイピングを投入、ノイズ周波数の振幅を減少させより静かなタイヤを実現させました。
「Cinturato P6」は、2008年に環境対応を謳うピレリのエコタイヤとして「Cinturato P4」と伴に初期導入を果たしています。その後シリーズの充足により国内では2015年あたりでフェードアウトになっていました。
今回、新たな「Cinturato P6」として投入されており、低燃費タイヤ化も果たしたことから進化、というよりも別物という位置付けに近いのでは。と言いつつも名称の踏襲は完全決別とは言い切れず、基本踏襲を果たしつつも適宜進化? というやや複雑化した捉え方をしています。
いずれにしても、国内では小径サイズのフォローにやや不満があったピレリのラインアップですので、コンパクトカーを含む対応は歓迎ですね。カテゴリー配置はコンフォートでいいかと。