グッドイヤーの現行スタッドレス「ICE NAVI 6」は2013年8月に登場しました。従来品「ICE NAVI ZEAⅡ」の後継として、氷雪路での力強い走り、ライフの長さ、更にドライ・ウエット路でのシャープなハンドリングの3つを強調しています。
そして今回新たな「ICE NAVI 7(アイスナビ 7)」が発表されました。1997年に初めて日本市場に導入された ICE NAVIシリーズから20年となる節目、氷上ブレーキ性能の向上を最大主張点とし、多彩な路面に対応するプレミアムスタッドレスに位置付けています。
近年、氷上性能を最強とするのが高位のスタッドレスにおける在り方です。従って向上レベルが興味対象になります。で「ICE NAVI 7」はどうよ? 「ICE NAVI 6」に比較して7%の向上だという。
7%の向上は氷上ブレーキ性能です。同条件で制動初速度20km/hから氷上での制動距離を対比した結果です。具体的に何メートルと何メートでその差が何メートルだったのか、は現時点で不明。ただここ興味だし詳細ページ構築時には明確にしたいと思います。
さて、技術展開で取り上げるべきはまずコンパウンドかと。エキストラ・コンタクト・コンパウンド と言われる改良型を採用しました。低温でも柔らかさを失い難いシリカを従来品より細分化。柔軟性が増し氷上路面の細かい凹凸により密着します。
またパターンは新デザインとなる セブン・エフェクティブ・デザイン です。大型センターブロックの5リブ構造と4本の太いタテ溝、そしてブロック内のヨコ溝をより細分化し、氷上ブレーキ、コーナリング向上に貢献しつつ、雪上・ドライ・ウエット性能と高いバランスを図っています。
ここに刻まれる エキストラ・マルチ・サイプ は、エッジ成分が13%アップし氷上での引っ掻き効果向上に貢献します。ウルトラ・NAVIブレードは、ブロックの倒れ込みを抑制し路面への接地を最適化します。雪中せん断力もアップし確実に雪をつかみ安定した雪上性能を発揮します。
コンパウンドとパターンの効果は低燃費性能も向上。「ICE NAVI 6」に比較して4%転がり抵抗を低減し、スタンダード低燃費タイヤ「GT-Eco Stage」に匹敵する位置付けにもなります。
発売サイズは、245/45R19 98Q ~ 145/80R13 75Q までの67サイズ。発売は、2017年8月1日から。