ブリヂストンのスタッドレス「BLIZZAK VRX」が進化します。新たな製品は「BLIZZAK VRX2(ブリザック ヴイアールエックス2)」。従来品に比較して 氷上ブレーキ10%短縮、摩耗ライフ22%向上、静粛性向上(騒音エネルギー31%低減)など、大幅な性能向上を主張します。
しかも設定サイズは大台超えの109サイズだというから全てにおいて進化、と捉えていいでしょうね。2017年9月1日より発売開始です。
従来品「VRX」の発売が2013年なので4年で移行したの適性では。世代、という捉え方でもこれを越えると少しばかり見劣り感が見えて来ます。BLIZZAKシリーズの圧倒的評価においても、近年はヨコハマのiceGUARDシリーズや、ダンロップのWINTER MAXXシリーズの追い上げが著しいですから。
2017-2018年シーズンは、グッドイヤーとミシュランも新たな製品を投入します。ほぼ全てにおいて世代は同一化しており、非常に楽しみなシーズンになりそうです。
さて、これまでもアイス性能に対する主張が最大であった「VRX」ですが、そこから10%の向上とはどんなもんですかね。メーカ一による根拠はこう。スケート場でのブレーキング比較で、「VRX」が11.45mの制動距離だったのに対して新たな「VRX2」は10.35m。その差1.10mの短縮です。
この実現は進化した発泡ゴム アクティブ発泡ゴム2 と 新たな非対称パタン の効果が大きいという。
ブリヂストンの独自技術である発泡ゴムは、滑りの原因となる氷上の水膜を除水(吸水)する特殊ゴムです。新たな アクティブ発泡ゴム2 は水膜の吸水効果をより拡大させ、摩擦力向上剤 の配合によりゴムがより高い粘りを発揮、接地性を高めグリップ向上に繋げます。
また アクティブ発泡ゴム2 のグリップ力を最大限に発揮させるため 非対称パタン も進化しました。サイプ間隔を適正化しブロック剛性を向上、倒れ込みを抑え接地性を最大化しています。更に Wシェイプブロック を採用しブロックの倒れこみを抑制、路面をひっかく、とらえるの両機能をバランスよく向上させました。
静粛性向上は、溝・サイプをさまざまな角度で配置し空気の流れを分散する マルチアングルグルーブ と、アクティブ発泡ゴム2 のミクロの気泡と水路がもつ吸音機能を組み合わせ実現しています。
長持ちに対しては、ブロック剛性を高め走行時の変形を抑制、路面にブロックが引きずられ難く摩耗ライフを向上しています。「VRX」から継承する 非対称サイド形状 もふらつきを軽減しドライで高い安定性を誇ります。
最新では北海道・北東北主要5都市の一般ドライバー装着率45.8%、北海道札幌市タクシー装着率73.3%、2台に1台がブリザック など装着率の高さを誇ります。この実力に変動があるのか、興味です。