ヨコハマでは、ヨコハマ史上最高の静粛性を提供するプレミアムコンフォートタイヤ「ADVAN dB V552(アドバン デシベル ブイ552)」を発表しました。従来品「ADVAN dB」の後継で、コンセプトは 車内の空気感を変える、かつてない静粛性 だという。発売サイズは、265/35R18 97W XL ~ 155/65R14 75H の全24サイズ。発売時期は、2017年11月1日 11月29日から。
なお、「ADVAN dB V552」は2017年10月25日 ~ 11月5日まで東京ビッグサイトで開催される 第45回東京モーターショー2017 に展示予定です。
「ADVAN dB」は2009年の発売です。プレミアムコンフォートに ADVANブランドを採用し、それまでの静粛性にプラスし走りへの期待度も高めました。そして一部低燃費タイヤサイズの実現や、自然の空気漏れを抑制する新素材 AIRTEX Advanced liner を全サイズに採用するなどマイナー進化も果たしています。
でもさすがに2009年の基本設計は厳しいかな、は既に数年前から感じていたこと。最新世代のライバルに比較し見劣り感は否めません。そこにようやく登場した最新への期待は大きいかと。実質2018年シーズンを目指す製品として注目されるのは間違いない。
まず注目するのは念願の全サイズ低燃費タイヤ化です。グレーディングは転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ「a」(一部「b」)を実現します。もう当然のことでは、と捉えるも従来は一部に留まっており、これが見劣り感のひとつになっていましたのでようやく解消です。
実現にはコンパウンドの役割が大きい。シリカの分散性を高めた専用コンパウンド New dBコンパウンド は、低燃費性能とウェット性能を高次元でコントロールします。これにより転がり抵抗は5%の低減、ウェット制動は6%の短縮です。
ただ最大主張はここではない。そうコンセプトにもなっているのは かつてない高い静粛性能です。パターンデザイン、プロファイル形状、内部構造、部材レベルの設計に至るまですべてをゼロから見直し、緻密に再設計することで従来品比較で騒音エネルギーを32%低減したという。
パターンはブロックを144に細分化しています。ブロックが小さいほど地面を叩く音が小さくなります。従って限界まで小さくしかも5種類の大きさを織り交ぜ正確に配置し、ノイズ低減を果たしています。
IN側とOUT側では異なる左右非対称デザインを採用、IN側にはより小さいブロックを配置しノイズ抑制と排水性向上を狙います。一方OUT側にも静粛性に繋がる細かいデザインを採用し、サイプは悲貫通にすることでコーナリングの安定性を高め、ドライ、ウェット双方で安心感が得られます。
また内部構造は、ゴムの厚みをサイズ毎に最適化しゴムの振動をコントロールしノイズ低減を図るサイレントベースゴム、常に変形を繰り返すサイド部の発熱を抑え低燃費を向上させる低燃費サイドゴム、幅の広いベルトショルダー部の振動を抑える幅広サイレントベルトなど採用します。
更にプロファイルは、サイド部全体で衝撃を吸収し、接地面がよりフラットな形状へ一新しました。これも静かさを追求した「ADVAN dB V552」専用です。
など多彩な最新技術を搭載し従来から対象にするプレミアムセダンは勿論のこと、プレミアムミニバンやEV、ハイブリット、コンパクトカー、軽カーなど様々なタイプを対象にしていくよう。今回の発売サイズは24に留まるも、順次拡大が進むのでしょう。