トーヨーがまたSUV強化を果たします。発表されたのは、「PROXES」シリーズにおけるプレミアムSUV用スポーツ「PROXES Sport SUV(プロクセス スポーツ エスユーブイ)」です。既に定番化したプレミアムスポーツ「PROXES Sport」のSUV専用ですね。
今シーズンは北米で絶大なる認知を誇るSUV用「OPEN COUNTRY」シリーズ2製品を発売したばかり。しかもそのひとつはオンロード向け「OPEN COUNTRY U/T」だし、既存「PROXES CF2 SUV」を加えラインアップの充実が進みます。一方で混乱を避ける為にも各々の差別化は明確にすべきでしょうね。
新製品「PROXES Sport SUV」は低燃費タイヤ化、しかもプレミアム向けであることが最大主張でしょう。ウェットグリップ性能においては全サイズで最高グレーディング「a」を実現しており、従来品「PROXES T1 Sport SUV」に比較してウェット制動を7%短縮しているという。
「PROXES T1 Sport SUV」は2012年の発売、プレミアムSUVとしての役割を果たして来ましたが、低燃費タイヤ規定は満たしておらず。従ってこの進化による新たなプレミアムSUV専用が目指す本筋になるかと。残念だけれどすっきりさせる為に「PROXES T1 Sport SUV」はフェードアウトにした方がいい。
なおサイズ展開は17~22インチ、65~35%扁平までの16サイズ。転がり抵抗係数は16サイズ中14サイズが「A」、2サイズが「B」です。(「B」は低燃費タイヤにはなりません) 2018年6月1日発売予定です。
技術展開
トレッドのベース部は、低発熱性ゴムコンパウンド ハイリジッドベースゴム を採用し、操縦安定性を向上。また路面と接するトレッドの表面部分には、シリカを増量してウェット領域での路面への追従性の向上を実現する新コンパウンド ハイグリップキャップコンパウンド を採用、ウェット操縦安定性能の向上へ向けています。
パターンデザインは左右非対称を採用します。IN側はドライで最大限にトラクション性能を得るために トラクションリブ とし、ブレーキング性能を向上する目的で リフレクトブロック を採用しています。OUT側は 高剛性リブ によってグリップ性能を保持し、路面接地時のブロックの変形を抑制する ダイナミックテーパー でUHPタイヤに求められるハンドリング性能を向上させます。
構造強化もばっちり。 高張力スチールベルト&高剛性補強、高剛性ビードフィラー、スーパーハイターンナップ構造 などを採用。高剛性構造からコーナリング性、ステアリング応答性の向上にも寄与しています。