コンチネンタル スタッドレス VikingContact 7 発表【新製品】

 コンチネンタルでは、スタッドレスタイヤの新製品「VikingContact 7(バイキングコンタクト 7)」を2018年9月より発売するという。発売サイズは、255/35R20 97T XL ~ 175/65R14 86T XL までの60サイズを初期とし、その後順次追加を予定しているよう。

 パターンはVikingContactシリーズで初の左右対称パターンを採用。またコンパウンドには、アクティブ・グリップ・シリカ と 菜種オイル も配合。相反するウィンター性能とウェット性能の両立に強い拘りを示します。

 従来品「ContiVikingContact6」は2014年に発売。2008年に登場した「ContiVikingContact5」のESC対応を継承、SUV/4X4も含めひとつの製品ラインに統合し、コンセプトとテクノロジーを共用しているのが特徴でした。

 今回、そのコンセプトを一新。名称も夏タイヤの最新同様 Conti が省かれています。これらは世代進化の証であり、厳しい走行環境で最大性能を発揮する自信を大いに感じさせるものです。

 コンチネンタルが国内で公に露出を開始したのは1974年から、ヤナセが市販タイヤの輸入元になりました。そして2002年からはヨコハマがその役割を担うことに。

 しかし、必ずしも満足とは言えず。結果として表向き目的は達成された、とし2016年4月からはコンチネンタルの直接販売に切り替わりました。その際だったかと、国内のスタッドレス市場に対する意気込みを示していました。

 そんな経緯もあって「VikingContact 7」に対する期待感、強く持っているのでは。近年では珍しい左右対称パターンの採用や、主流となるコンパウンド技術に従来とは異なる先進性を感じます。

 国内メーカーの絶対的牙城である国内市場では、ミシュランさえも苦戦しています。コンチネンタルにとってここは新たな製品投入で何とか食い込みたい。その為にはアイス性能の評価は外せない。特徴となる左右対称パターン、そしてコンパウンドの進化が問われます。

技術展開

 近年はパターン技術にプラスしてコンパウンドの重要性が説かれています。特性に優れる素材を配合、アイス路面での効きやライフ性能向上などを内面から支えるテクノロジーは欠かせないものになっています。

 コンチネンタルが採用するのは新開発のノルディック・コンパウンドです。多数のシリカ分子が機能化ポリマーに結合し、高密度かつ均一に分布する アクティブ・グリップ・シリカ を配合。ウェット路で優れた性能を発揮します。

 また 菜種オイル の配合は低温下でも柔軟性を維持、路面温度の低い冬の道で優れたグリップ性能を発揮します。

 実はやや驚きなのがパターンデザインを左右対称にしたことです。この意味は、ブロックのよれを抑え溝のつぶれを抑制、しかもパターン中央から排水、排雪することで効率的な働きが期待出来る、ということ。

 更には溝とブロックのバランスを最適化、有効接地面積を拡大しドライ及びウェット路面でハンドリング性能を向上させることが可能。そしてブロックの安定性を高めながらも柔軟性を保つなど、様々な利点を実現するというから興味深い。

サイドウォールデザイン

 コンチネンタルのサイドデザインは、氷の結晶とダイヤモンドのデザインを採用します。また、アイス路や雪路で安全性と高いパフォーマンスを発揮することが証明されている認定マーク、アルパインシンボル が刻印されています。

 アルパインシンボルとは、UNECE規則(EUとその他周辺国)及び米国とカナダの性能基準を満たすウィンタータイヤを示す記号です。

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