ダンロップ オールシーズン ALL SEASON MAXX AS1 発表【新製品】

 ダンロップもオールシーズンタイヤを投入するという。「ALL SEASON MAXX AS1(オールシーズン マックス エースワン) 」として、ドライ、ウェットから雪道まで様々な路面で確かなグリップ力の発揮を謳います。初期設定サイズは 225/45R18 95H ~ 155/70R13 75H までの21サイズ、2019年10月1日から発売開始です

 今シーズンというのは冬シーズンのこと、2019-2020年はオールシーズンタイヤの強化が進むの間違いない。シーズンを問わず、1年を通して使用可能なのがこの製品の共通認識です。

 その中でもやはり冬シーズンをメインに主張展開するのが際立ちます。浅雪程度ならそのままで走行可能。しかもスノーフレークマークが刻印され、高速道路の冬用タイヤ規制でも走行可能能なこと大きな主張点になります。

 この分野を牽引するのはグッドイヤーです。1977年に世界で初めて「TIEMPO(ティエンポ)」を投入しました。そこからグローバルにおける発展展開に対して国内事情は厳しい状況にありました。

 それが昨年あたりから変化が。ファルケンが追随しピレリも。そしてミシュランも「CROSSCLIMATE SERIES」の投入を実現します。ただ実際は厳しい冬環境における地域での使用は難しい。

 そこでメーカーが提案するのは非降雪地域。1年に1回雪が降るかどうか、などスタッドレスタイヤを購入するには二の足を踏む人が多いところです。首都圏などは正にターゲット強化地域になるのでは。

 オールシーズンはスタッドレスと夏タイヤの中間性能を有します。従って搭載技術も両立に拘ります。冬場でも柔らかさを保つ特殊コンパウンドが採用されるも、そこは夏場にも耐えられバランスを配した専用設計。またトレッドパターンも双方に可能な限り効きを両立するデザインを採用します。

 ダンロップ=住友ゴム=ファルケンの構図を考えると、技術的には大いなる可能性を感じます。ブランドの独自性はあるもののそこは共有によるメリットを見だしているはず。逆にこれ活かさないともったいない。

 グッドイヤーが投入しから40年以上の歴史を誇りますが、国内では正直未だ疑心暗鬼。今回、国内メーカー(住友ゴムのブランド)としてダンロップの投入はかなりインパクトを与えるはず。対してブリヂストン、そしてヨコハマはどう動くのか注目です。もし両者が投入するようなら、オールシーズンタイヤがカテゴリーとして確立されるのは間違いありません。

搭載技術

 コンパウンドは「ALL SEASON MAXX AS1」のために専用開発、常温で夏タイヤと同程度の硬さを持たせながら低温下でも硬くなりにくい 超マルチコンパウンド が様々な路面で確かなグリップ力を発揮。

 また、センター部分には横方向の溝 スイッチ グルーブ を設け、溝の交差ポイントを増やし雪をしっかり踏み固めることで力強いトラクション性能、ブレーキ性能を実現。雪上ブレーキ性能は同社の夏タイヤ「エナセーブ EC204」に比較して49%向上(前者が14.2mに対して後者21.3mなのでその差7.1mの短縮)しているという。またウェットブレーキでも10%の向上を実現します。

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