ヨコハマ クロスオーバーSUV BluEarth-XT AE61 発表【新製品】

 ヨコハマでは、クロスオーバーSUV向けオンロード用サマータイヤ「BluEarth-XT AE61(ブルーアース エックスティー エーイーロクイチ)」を発売するという。発売サイズは 235/55R20 102V ~ 215/70R16 100H までの18を設定。2020年2月から発売開始です。

 「BluEarth-XT AE61」の主張は、クロスオーバーSUV専用として開発したサマータイヤ。市街地から高速までオンロードを思い通りに走るシャープなハンドリングやSUVの車内に静かな空間を提供する静粛性、そして偏摩耗抑制によるロングライフを兼ね備えている点です。

 更に全サイズでラベリング制度の転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「a」を実現。SUVにも低燃費タイヤとしての恩恵を享受することが可能。

 ヨコハマのSUVカテゴリーは「GEOLANDAR」シリーズでほぼ統一。(スタッドレスタイヤと一部除く) しかし、今回敢えて「BluEarth」シリーズに投入したのはクロスオーバーSUV向けのアプローチに選択肢を持たせたこと。

 従来品は2012年発売の「GEOLANDAR SUV」になる。元来BluEarthコンセプトと技術をSUV用に進化させ、低燃費性能と静粛性を備えた都市型SUVタイヤです。ターゲットは中・小型SUVに向けられ、街中でも高速でもより快適であることを強調します。

 この点は今回同時発売になる「GEOLANDAR CV G058」よりもスムーズな移行と捉えます。しかしながら双方従来品を同じくしつつも特性の違いを明確化。まぁ「GEOLANDAR SUV」を基点に異なる方向性を実現したことになる。

 「GEOLANDAR CV G058」はクロスオーバーSUV向けマッド&スノーグランドツーリングを謳います。中・小型サイズに向けられるクロスオーバーSUVです。従来品同様M+S規格として急な降雪にも対応可能。繊細なサイプを備えなんちゃってM+Sとは異なり、一見でサイプ基調のパターンデザインがその証になるのでは。よりSUVへ傾倒したイメージ。

 対して「BluEarth-XT AE61」はM+S規定外とし低燃費タイヤ化を果たします。ここ大きな違いです。クロスオーバーSUV向けを謳うも低燃費タイヤの両立性能を提供し安全性から低燃費、そして安定性も享受する。乗用車的感性を提供するするのが狙いでは。

 ヨコハマのSUVラインアップが充実展開を拡大します。従って「BluEarth-XT AE61」と既存を含めある程度の線引きが必要。少しばかり混乱も想定されますから。以下ザックリ整理しておきます。

 フラッグシップとしてハイパフォーマンスクロスオーバーSUV向けが「GEOLANDAR X-CV」、中・大型を対象に真のハイウェイテレーンを謳う「GEORANDAR H/T G056」、そして中・小型サイズに向けられるクロスオーバーSUVに「BluEarth-XT AE61」と「GEOLANDAR CV G058」を配置。但し共存し、シリーズのコンセプトによって選択肢が変わる、ということかな。「GEOLANDAR SUV」は御役御免‥

搭載技術

 トレッドパターンはクロスオーバーSUVに求められる性能を発揮する非対称パターンを専用開発。ショルダーからセンターリブに至るまで高剛性を追求した設計を施すことで、ハンドリング性能と耐偏摩耗性能を実現。

 4ストレートグルーブ+インサイドナローグルーブ が高いウェット性能に貢献。エアポンピング音を抑制する 非貫通グルーブ や 5ピッチ・バリエーション を採用し、ノイズを抑制するパターン設計を施し優れた静粛性を実現。

 コンパウンドにはウェット性能および低燃費性能に効くシリカとポリマーを配合した ナノブレンドゴム を採用。プロファイルでは滑らかな接地形状と接地圧を均一化する マウンド・プロファイル の採用で、直進安定性と耐偏摩耗性能を発揮。

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