ブリヂストン「POTENZA RE-71R」が進化し「POTENZA RE-71RS(ポテンザ アールイー・ナナイチ アールエス)」として登場。伝説の「RE71」から「RE-71R」へは情熱を引き継ぐという意味を込めて、R=Racingと名付けられました。そして新製品の新たなS=Second/Sportを意味するという。レーシングで2番手のスポーツ? ではないですね‥ うまく訳せない。
従来品「RE-71R」が2015年2月発売なので、4シーズン経過でモデルチェンジは規定通りです。スポーツカテゴリーにおけるドライグリップの頂点に位置し、Pure Sport(ピュアスポーツ)を牽引する重要な役割を担います。「POTENZA」の新製品として ストリートラジアル史上最速を追求 のフレーズも踏襲。
ライバルは勿論、ヨコハマ「ADVAV NEOVA AD08R」だけれどこれが新たなモデルの移行にもたついている。コンセプトモデルから脱するのはいつ? のレベルです。一方ダンロップ「DIREZZA ZⅢ」は順調な進化を遂げています。従ってまずはこっちを意識すことになるのでは。
初期発売サイズは 275/30R19 92W ~ 155/60R13 70H までの全63サイズ、発売は2020年2月1日より順次。
新製品でも「POTENZA」の商品ポジショニングに変化なし。プレミアムの「S007A」は上質な大人のスポーツマインドを駆り立てます。裾野を広げた性能で広い見地からスポーツタイヤの普及に貢献するストリート(カジュアルスポーツ)用が「Adrenalin RE003」だったけれど同様にモデルチェンジを受け「Adrenalin RE004」へ。そして「RE-71RS」はドライグリップの頂点に位置し、真のスポーツタイヤ追求を図ります。
真のスポーツタイヤの意味は絶対的なドラグリップの拘りです。従ってメーカーが示す性能指針も割り切ったもの。ドライ性能に最大評価を与え、ウェット及び直進安定性もそれに続く高い評価に。
一方快適性は割り切ったもの。静粛性、乗り心地、ライフ、そして低燃費は最小評価に近いレベルで留まります。まぁ性格上これらの製品に快適性を求める人はいないと思いますが‥
搭載技術
パターンは随分変化大きいかと。従来の対象パターンから非対称パターンに変更、またいわゆるセンターからのV字に似た溝のカットは廃止。ローアングルグルーブ と呼ばれる低角度に溝を配置し、横方向に対しての剛性に拘ります。また部位毎の最適化も相まってコーナー性能を各段に向上しています。一見で全く異なるデザインは最新への強調に繋がるのでは。
モータースポーツ用の技術開発は盛沢山。パターン技術もそうだけれどコンパウンドは更なる進化の度合いを高めます。路面との接地を高めるためにハイグリップポリマーを配合したトレッドゴムを採用。また ULTIMAT EYE により、車両旋回中でも最大限接地面積を確保できるようパタンや形状を最適化。
これら最新技術の成果によって筑波サーキットでの性能評価テストでは、最速ラップタイムを2%、平均ラップタイムを1.1%も短縮。摩耗性能も8000kmの走行テストで5%向上しているという。シリーズの発売時には必ず 史上最速 を謳う。今回も比較結果からそれに漏れず、ですね。