ヨコハマではベーシックスタッドレスタイヤを謳う「iceGUARD iG52c(アイスガード アイジー ゴーニー シー)」を発表、発売を開始しています。販売網を自社系列のタイヤショップに限定、販売数も限定です。サイズは 215/60R16 95T ~ 165/70R14 81T までの7サイズ。
「iceGUARD iG52c」は海外向けに販売していた製品だという。今回、多様化するユーザーニーズに対応するため国内発売を決定した、というのがメーカー主張。コンセプトは「iceGUARD」ブランドの基本性能を備えた様々な冬道に効くベーシックスタッドレスタイヤ。
国内で正式販売は今回からになるのでしょうが、2014年あたりから独自ルートで出回っていました。海外向けながら、ベーシックと割り切ればまぁまぁという評価だったかと。但し、アイス性能に対しては見劣り感があったはず。
既存プレミアムの「iceGUARD 6」と比較すれば、アイス性能で相当違いを感じるかと。国内でアイス性能のハンデは痛い。最新高性能を謳うには、しかもメジャー製品としてなら尚更です。
それでも今回限定と言えど投入した意味は何処にあるのか? 多様化するユーザーニーズに対応するため、というメーカー主張からは今一つ具体性が見出せないので真意は不明。価格的メリットを打ち出し、アジアンスタッドレスの台頭に対抗するということかな‥
いずれにしても今シーズンは販路限定の数量限定です。従って次年度のあり方に変化があるか、興味ありますね。
搭載技術
「iceGUARD iG52c」は専用の方向性パターンを採用します。アイス路への密着性を高めた吸水素材、剛性確保に効く トリプル 3-D サイプ や氷上でのエッジ効果を補完する 細密マイクログルーブ など「iceGUARD」の基幹技術を採用、冬の多彩な路面環境に対応するという。
トレッド面は従来品となる「iceGUARDトリプル プラス(iG30)」のOUT側を模しているような印象。一般的にスタッドレスタイヤはIN側でアイス性能を、OUT側で雪路性能を担うと言われます。その点から雪路性能の効きは主張通り、ただアイス路では左右非対称を採用した国内専用モデルには劣る、という捉え方が出来るかな。
それでもコンパウンドは、ミクロの水膜を取り除き路面にしっかり密着する吸水ゴムを採用するなど、国内第4世代あたりの実力は有していると思います。