ピレリは、安全性とサステナビリティにフォーカスした低燃費タイヤ「POWERGY(パワジー)」を発売するという。対象をクロスオーバー、セダン、ミニバンに向け国内低燃費タイヤ化を実現。275/30R20 97Y XL ~ 175/65R15 84H までの全51サイズのうち、「AA/a」が9サイズ、「A/a」が39サイズ、「A/b」が3サイズ。2022年3月より順次発売する予定。
「POWERGY」とは聴いたことあるような‥ そう「P6000 POWERGY」でした。どこかの専売品でオールシーズンだったかと。また旧モデル「POWERGY」もあった。こっちは夏タイヤ扱いだけれどトレッドデザインが全くの別物。
ということで、新たな「POWERGY」について確認を。まず特筆すべきは対象をクロスオーバー、セダン、ミニバンに向けたコンフォートタイヤということ。しかも国内低燃費タイヤ化を果たし、「A/a」が39サイズは正にドンピシャのグレーディング。価格と性能のバランス、という点でかなり有効かと。
主張は、優れたウェットグリップで悪天候時での安心感を高め、クルマの燃費を低減することで排出ガスを削減。さらに低騒音化も実現し、環境やサステナビリティにも配慮した製品としている。
サステナビリティとは? 持続可能性を意味するらしい。この場合、性能維持を指すものかと。ウェットグリップ、燃費低減、低騒音化というような基本主張を長く維持する特性、と受け止めたい。また新たな製品を投入するのなら名称は変化が必要では、と個人的には思っています。「POWERGY 2」とか‥
搭載性能
「POWERGY」の開発は、バーチャルリアリティを活用した開発方法を採用。この新しい開発方法は、トレッドパターンおよびプロファイルの適正化が可能、最適な接地形状を実現します。これによりバランスがよく接地圧分布は均一、ブレーキの制動距離は短く、クルマのコントロール性や操舵時の正確性を向上させたという。
ウェットブレーキ性能や摩耗性能は、特殊なポリマーを使用したコンパウンドを採用することにより改善。周方向の溝とそれにつながる横溝を配置したパターンの設計で排水性を高めたよう。
新たに採用した開発方法によって僅か18ヶ月で開発を完了。またタイヤのプロトタイプの物理的な数量を削減し、環境にも配慮したタイヤ開発を実現させた、としています。