ミシュランではオールシーズンタイヤ「CROSSCLIMATE 2」のSUV用新製品として、「CROSSCLIMATE 2 SUV(クロスクライメート ツー エスユーブイ)」を発表しました。
従来品「CROSSCLIMATE SUV」と比較して、更なる性能向上が図られています。SUVユーザーが求めるニーズに応え季節を問わない優れた機能性と利便性を提供するという。
サイズは 275/40R20 106Y XL ~ 225/65R17 106V XL までの30を設定。発売は2022年8月8日から順次です。
まずは当然のことから確認しましょ。国際基準で定められたシビアスノータイヤ要件に適合しています。「スリーピークマウンテンスノーフレークマーク」と「M+S」が刻印され、冬用タイヤ規制時でもチェーン装着が不要。これ重要なことです。
ミシュラン公式サイトより
また トレッドウェアサイン と呼ばれるデザインを採用。スリップサインに対し摩耗度が3段階(25%・50%・75%)でわかる新デザインです。
従来品比較では、雪上でのブレーキング性能が7%向上。ウェットでのブレーキング性能が6%向上。ドライでのブレーキング性能が5%向上など全体的なレベルアップを実現しています。
これが後ろ盾になる。主張は夏タイヤに求められるハンドリング性能やドライ、ウェットのブレーキング性能を高い水準で満たしながら、雪上走行も可能にした全天候型タイヤを強烈に打ち出しています。
ミシュランのオールシーズン攻勢が止まりません。2019年には軽・コンパクトカー用「CROSSCLIMATE」、セダン用「CROSSCLIMATE+」、SUV用「CROSSCLIMATE SUV」の3種をタイプ別にラインアップし「CROSSCLIMATE SERIES」として打ち出しました。
2021年にはその一角セダン用「CROSSCLIMATE+」を進化させた「CROSSCLIMATE 2」を投入。今回発売を表明した「CROSSCLIMATE 2 SUV」は、「CROSSCLIMATE SUV」と「CROSSCLIMATE 2」をベースに進化そして最適させたものです。双方のいいとこ取りで、ますます注目される車種としてのSUVへ期待度を高めるのでは。
それにしてもオールシーズンの動き、特に海外メーカーが積極的です。この冬へ向けて興味は最大級。一方国内メーカーはいま少し様子見の傾向にあるような‥ ややトーンダウンしているように見受けられます。気のせいかな?
搭載技術
コンパウンドは サーマル・アダプティブ・コンパウンド の採用。新開発でドライ、ウェット、雪路など刻々と変化する路面状況に幅広く対応し、一年を通して安全性に寄与します。
パターンは 新Vシェイプトレッドパターン により、センター部からショルダー部にかけて溝面積が広くなる新設計。従来品に比べて大きく切れ込んだV字角の新トレッドパターンが、排水、排雪性能に貢献し、ウェット、雪路で高いパフォーマンスを発揮します。
ブイランプ エッジ(V-Ramp Edge)は、エッジに部に施された面取り加工により、ブロックの倒れこみを防止。接地面が最大化されドライ路面での高い制動力を発揮します。
エルイーブイ サイプ(LEVサイプ)は、ブロック同士がお互いに支えあい倒れこみを抑制。夏、冬路面に効果的なグリップを発揮、耐摩耗性と転がり抵抗低減も果たします。