ダンロップの住友ゴムでは、SUVタイヤのH/Tに括られる「GRANDTREK PT5(グラントレック ピーティーファイブ)」を発表しました。従来品は「GRANDTREK PT3」ですのでこれの後継となります。
オンロードでの走行性能と快適性能を追求、街乗りニーズの高まりを受け、高荷重、高重心なSUVに求められる操縦安定性能を12%向上したという自信作です。サイズは 285/50R20 112V ~ 175/80R15 90S まで25を設定。2023年2月1日から順次発売開始です。
2014年3月に投入された従来品「GRANDTREK PT3」同様、今回も低燃費タイヤとはならず。この分野でも低燃費タイヤに拘る姿勢は今や当然のこと。それをスルーしM+S規格を謳い、浅雪や荒れた路面でのグリップやトラクションを最優先。ある意味、車種特性を鑑み右へ倣えの姿勢を敢えたことは素晴らしい。
コンパウンドはそのままに、プロファイル(断面形状)を変更しトレッドの接地面積を拡大しています。これによる恩恵は、安定した走りと高いウエット性能。またパターンも見直したことで静粛性も向上。更にサイドウォール全体で振動を吸収し快適な乗り心地を実現したという。
冒頭触れたように主張最大は操縦安定性能の向上です。これには快適な乗り心地や静粛性も含まれており、走りと快適性に高度な拘りを持った製品へレベルアップした、と考えていいかと。
名称は「4」を飛ばし「5」へ。国内における数字的な縁起を担いだ為か? でも販売地域は日本専用ではなく、中近東・中南米・アジアなどグローバルで展開するらしい。まぁそのあたりはそういうことで‥
搭載技術
左右非対称パターンを採用し、OUT側の中間ブロック列をラグ溝で非貫通しOUT側への放射音を低減。また主溝を横断する横溝の幅を不均一にし共鳴音を抑え、ショルダーラグ溝を従来品比で約30%狭めています。これにより溝から出る音が小さくなりパターンノイズの低減です。
プロファイル(断面形状)の変更によりトレッド幅を拡大、走行時の接地面積が従来品「GRANDTREK PT3」に比較して8%大きい。これによりふらつきが抑えられ従来品比で操縦安定性能が12%向上。また、ウェットでの走行性能向上にも貢献しています。
更に接地圧が従来よりも均等になり、衝撃を分散しより高いレベルで振動を抑制することが可能。更に接地形状が丸くなりトレッド中央部から徐々に接地していくので、面での接地と比べて路面からの衝撃を緩和し静粛性へ繋げます。