ファルケンの住友ゴムでは、プレミアムスポーツタイヤ「AZENIS FK520L(アゼニス エフケーゴーニーゼロエル)」と「AZENIS FK520(アゼニス エフケーゴーニーゼロ)」を投入するという。なお「AZENIS FK520」はEMT(Extended Mobility Technology)タイヤ、いわゆるランフラットなのでここでは割愛します。
「AZENIS FK520L」はサイズによるけれど一部で転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性は全サイズで「a」を実現します。従って「A/a」は低燃費タイヤということに。これは従来品から大きな進化です。
発売サイズは 285/30ZR21 100Y ~ 225/50ZR17 98Y までの60を設定。2023年3月1日から順次発売開始です。日本と欧米などで展開しますのでグローバル製品になるかと。
従来品は「AZENIS FK510」です。国内では2018年2月に投入、先行販売される欧州 ドイツの自動車専門誌 AUTO BILD誌が実施したタイヤテストでは総合2位を獲得するなど高い評価を得ています。
実質「AZENIS FK453」の後継として、サーキットから街中まで現代のハイパフォーマンスカーの足元を支える力強さを強調。コストパフォーマンスの点も注目されていたかと。
そして今回「AZENIS FK520L」へ進化。こちらも先行販売される欧州では、2021年にADAC(ドイツ自動車連盟)が実施するテストにおいて総合1位を獲得したという。このシリーズ共通となるグローバルで評価の高さを訴えます。
欧米においてファルケンの認知を高める重要な製品です。住友ゴムが市販タイヤでダンロップブランドを使用出来ない穴埋め、というのはいささか語弊があるも、まぁその代りにファルケンへ注力。その筆頭、いわゆるフラッグシップとなります。
それを受けプレミアムスポーツを謳うもスポーツ性能はそこそこに、高度なコンフォート性能を強調。スポーツに傾倒した製品ではやや不満、しかしながら一連のシリーズ踏襲はしっとり感による乗り心地の良さを実証出来るかと。
低燃費タイヤ化もその表れとして受け入れられそう。繰り返すけれど、コスト面の優位性を持ちながらもプレミアムスポーツの基本性能を遺憾なく発揮する、と期待します。
搭載技術
プレミアムカーに求められる性能を実現する為に独自の左右非対称パターンを新開発、OUTブロックの剛性を高めコーナリング時にしっかりとグリップし、自在なハンドリングを可能にします。また排水性の高い溝幅により高速走行時でも高いウェット性能を発揮します。
コンパウンドに採用した天然由来のサステナブルシリカ分散剤は、疎水性のゴムと親水性のシリカの両方になじむ性質を持ち、ゴムとシリカの繋がりを強固にしドライ、ウェットでのパフォーマンスを損なうことなくライフ性能を向上します。
デザインは、独自の黒色デザイン技術Nano Blackによって、FALKENロゴに繊細な凹凸形状を採り入れ、光の反射を抑え高い黒色を再現し高級感と存在感を演出します。