ヨコハマでは、EV専用ウルトラハイパフォーマンス「ADVAN Sport EV(アドバン・スポーツ・イーブイ)」を発表しました。従来のハイパフォーマンスカー向け「ADVAN Sport V107」をベースに、EVなど電動車のニーズである低電費、静粛性に応えるべく開発した製品だという。
発売サイズは 265/35R22 102Y XL ~ 255/40R20 101W XL までの8つ、但し順次発売し16まで拡大の予定。発売は2023年秋頃より欧州などで順次だそう。国内はどうなる?
なお「ADVAN Sport EV」は、ヨコハマが新たに展開する電動車対応商品であることを示す独自マーク「E+(イー・プラス)」を採用した第1弾となる製品でもあります。
「E+」マークは低電費、静粛性などそのニーズに対応する技術を搭載したタイヤのサイドへマークを打刻します。カタログやWEBサイトなどにも表示し、ユーザーのタイヤ選びをサポートする意味も示します。
EV専用を謳う製品はこのところ目立ち始めています。当然ながらクルマの傾向に左右されています。そこで見える数値を調べてみました。ただ調査対象など不明な点があり、参考程度で見て頂きたい。
2023年2月、欧州自動車工業会(ACEA)が発表した、2022年欧州主要18カ国のEV販売台数は21年比で29%増の153万台、新車販売に占めるシェアは15%だそう。
一方日本、日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が集計した2022年実績は、軽カーを含み前年比2.7倍の5万8,813台、乗用車全体に占める割合は1.71%。なおトラックやバスなどの商用車は含まない。
ということから、「ADVAN Sport EV」は欧州などEV比率が高まった地域が優先ということでしょう。
搭載技術
低電費は、転がり抵抗を低減するコンパウンドを採用し航続距離の拡大に貢献。またウェット性能も高い次元で両立、濡れた路面での安全性を提供します。
静粛性は、専用設計のポリウレタンフォーム SILENTFOAM をタイヤの内面に貼り付けることで、走行時に路面の凹凸により発生する空洞共鳴音を低減、不快なノイズを減らし快適な車内空間を作り出します。
トレッドパターンは、ベースとなる「ADVAN Sport V107」のデザインを踏襲しています。