ダンロップの住友ゴムは、「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)」を発表しました。ドライ・ウエット・氷上・雪上などのあらゆる路面にシンクロする、次世代オールシーズンタイヤです。
発売サイズは、195/50R19 88H ~ 175/65R15 88H までの40を設定。順次22インチまで合計100サイズ以上に拡大する予定だという。低燃費タイヤ化を実現しており、転がり抵抗係数「A」(一部「B」)、ウェットグリップ性能「b」(一部「c」)、そして全サイズ低車外音タイヤです。2024年10月1日から発売予定です。
(ダンロップ公式サイトより)
主張はウェットグリップ性能と氷上性能でしょう。水や温度に反応し路面状態に合わせてゴム自ら性質が変化する新技術「アクティブトレッド」を組み込むことで、ゴムの柔らかさに寄与する因子の1つであるポリマーの動きをコントロールします。
低燃費タイヤのウェットグリップ性能「c」を搭載するスタンダード「エナセーブ EC204」に比較し、制動距離指数が6ポイント向上しています。また2016年発売のスタッドレス「WINTER MAXX 02」とは27ポイントの指数向上を果たします。
氷上性能は、スタッドレス「WINTER MAXX 02」に対し2ポイントの指数低下に抑えられており、従来の「ALL SEASON MAXX AS1」に対し向上効果は相当のモノと受け止めます。
新技術の採用によって、サマーとスタッドレスの性能両立を主張します。タイヤ自らが適した性能に変化することで、夏も冬もより安心して使えるストレスフリーな新基準だとしています。
ドライバーを様々なストレスから解放。使用時に、季節や天候によって訪れる場所を制限させないだけでなく、環境面においても廃棄数を削減し、環境負荷の軽減なども期待できます。正にオールシーズンエコとなるのでは。
なお高速道路冬用タイヤ規制でも走行可能な「スノーフレークマーク」に加え、国連規定で定められた氷上性能の基準をクリアした性能を表す「アイスグリップシンボル」も刻印されています。
搭載技術
水でゴムが柔らかくなる「水スイッチ」の開発は、ポリマー間の強固な「共有結合」の一部を水で脱着可能な「イオン結合」に置き換えました。水に触れた時だけゴム表面が柔らかくなり、ウェット性能を高めます。乾燥するとポリマー同士が再結合することでゴムの剛性が復活します。
低温でも硬くなり難い「温度スイッチ」の開発は、ポリマーから切り離しても機能する材料を新開発し、一部グリップ成分に置き換えました。常温ではスタンダードと同等の剛性を持ちながら、低温の氷上路面でもスタンダードスタッドレス同等にゴムが柔らかくなり、グリップ力を発揮します。