ヨコハマ スタッドレス iceGUARD 6 発表【新製品】

 ヨコハマではスタッドレスの新製品「iceGUARD 6(アイスガード シックス)」を発売するという。愛称が「アイスガード シックス」、製品名は「iceGUARD iG60(アイスガード アイジー 60)」です。

 iceGUARD の基本コンセプトである 氷に効く、永く効く、燃費に効く に加え、ウェット性能(ウェットに効く)を新たに追加。スタッドレスの最重要性能である氷上制動を大幅に向上させつつ、ウェット性能を一段と高めたのが主張点です。

 サイズは、265/35R19 94Q ~ 135/80R13 70Q の全95サイズで充実展開を図ります。発売は、2017年9月1日より。

 それにしてもまたまた驚いた! 従来品「iceGUARD 5 PLUS」は2015年8月に登場したばかり。PLUS 進化はある意味マイナーチェンジとしての捉え方もありますが、それでも僅か2シーズンで進化するのって凄い。ヨコハマの攻める姿勢 を強く感じます。

 昨日、ブリヂストンの新製品「BLIZZAK VRX2」を伝えたばかり。その前にはミシュランとグッドイヤー、もう2017-2018年シーズンはとんでもないことになりそうで予想がつきません。

 さて「iceGUARD 6」について詳しく確認しましょ。まずはゴム、そうコンパウンドから。今回新開発の プレミアム吸水ゴム を採用しています。配合した 新マイクロ吸水バルーン と エボ吸水ホワイトゲルが、氷上で滑る原因となる氷表面の水膜の吸水効果を向上させます。

 更にシリカの配合を増量、そして均一分散を促進する シリカ高反応ホワイトポリマー を新規採用し、しなやかさを維持するゴムが路面の凹凸にしっかり密着し、氷上性能とウェット性能のレベルアップを実現しました。

 トレッドパターンは、IN側で氷上、OUT側で雪上性能に特化した非対称パターンを継承しつつ、氷雪性能、そしてウェット性能も高めた専用パターンを開発。特にIN側のエッジ効果と接地性を向上させることで氷上でのグリップ力を強化します。

 また新開発の ダブルマイクログルーブ が装着初期から優れた氷上性能を発揮するほか、4段立体の クワトロピラミッドディンプルサイプ がブロック剛性を高め操縦安定性を向上させます。

 スタッドレス用に開発した オレンジオイルS は、時間が経過してもゴムの硬化を抑制し性能維持を図ります。など新たに投入された技術は豊富。

 これらによって、従来品比較では氷上制動性能15%、ウェット制動性能5%を向上したほか、転がり抵抗2%、パターンノイズ33%、ロードノイズ25%など大幅に低減しています。

 今回、基本コンセプトに ウェット が追加され進化レベルは非常に大きいのでは。常に世代最新を狙うヨコハマ、ブリヂストンに対してどれほど食い込むことが可能なのか興味です。但し、他の追随もあるし全体として激しい展開になるのかな。

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