ミシュラン コンフォート低燃費タイヤ ENERGY SAVER 4 発表【新製品】

 ミシュランでは、「ENERGY」シリーズの新製品として「ENERGY SAVER 4(エナジー セイバー フォー)」を発売するという。従来同様コンフォートレベルの低燃費タイヤとしてラベリング制度の転がり抵抗係数「AA(一部A)」、ウェットグリップ性能「b(一部c)」を実現します。サイズは 205/55R16 ~ 145/80R13 の計23を設定、2020年2月1日より発売開始です。なお幅195以上は4リブパターン、185以下は3リブパターンとなります。

 従来品は2013年発売の「ENERGY SAVER+」です。これシリーズ第2世代になります。第1世代は2009年発売の「ENERGY SAVER」。従って「ENERGY SAVER 4」は実質第3世代ということに。

 しかしながらスポーツ「PILOT SPORT 4」やプレミアムコンフォート「PRIMACY 4」などと同世代、という捉え方が基本なので、「3」ではなく「4」を命名し世代統一を図ったという。

 開発は日本の太田R&Dセンターが中心となって行われたよう。ここ製造工場としての役割は既に終了するも、開発拠点としていまだ存在重要な役割を果たします。従って国内向け、ではないけれど中心になるのは間違いない。香港や台湾にも投入されるという。

 「ENERGY」シリーズは、第1世代「ENERGY SAVER」発売時に世界規模でアピールに努めました。当時は飽くまでもグローバルメインだったかと。しかも低燃費タイヤ出現前だし、残念国内向けとしては必ずしも優先的な印象がありません。

 2009年発売から僅か1年、翌2010年には低燃費タイヤの適用が開始されました。ここでミシュランは「ENERGY SAVER」が唯一の位置付けになったかと。そして間もなく「PRIMACY LC」が続きます。当時国内メーカーに比較すると見劣り感が大きく主張性も最小限レベル、という印象が強かった。

 それでもユーザー評価によって認知が進み、順調にプラス進化となる「ENERGY SAVER+」へ移行します。ただグレーディングのみに注目すれば決して高位レベルを実現している訳ではありません。それは最新「ENERGY SAVER 4」においても同様かと。

 例えば国内メーカーのヨコハマ、ウェットグリップ性能はほとんどで最上位の「a」を実現、下位になる「b」や「c」とは異なる優位性を示します。実証においてその違いを強調します。雨に強いヨコハマを謳う所以はここかと。

 対してミシュランの主張はこう。求められる性能の一部を伸ばすのではなく、トータル性能で水準以上のパフォーマンスを備え、それらが調和しているタイヤ作りを追及しています、云々。

 いわゆるミシュラン・トータル・パフォーマンスであること。タイヤにはたくさんの性能が求められており、あるひとつの性能に秀でたものをつくるのではなく、全ての性能を追求するのが本分である、ということかと。

搭載技術

 採用技術は、縦溝幅を最適化してパターンノイズを低減した 新縦溝構造、新たな素材を採用してロードノイズ低減と低転がり抵抗を両立させた アンダートレッドラバー、低燃費性能とウェットブレーキング性能を両立させた 新開発コンパウンド を採用。

 これらによって「ENERGY SAVER+」と比較し、ウェットブレーキ性能は5.5%向上、パターンノイズは5%低減、ロードノイズは9%低減しています。

 軽カー向けでは スリップラインハイライト を付け、トレッド面は勿論、側面からも摩耗が分かりやすいデザインが施されています。

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