トーヨーでは、プレミアムスポーツ「PROXES Sport 2(プロクセス スポーツツー)」を発売するという。プレミアムスポーツタイヤに求められるハンドリング性能とブレーキ性能を高次元で実現させたという自信作。
サイズは 255/35ZR20 97Y XL ~ 235/60R18 107W XL までの23を設定。国内のラベリング制度では、全サイズでウェットグリップ性能「a」を実現。ただ転がり抵抗係数「A」をも満たすのは14に留まり、まぁこれが低燃費タイヤになるかと。発売は2023年2月から順次です。
従来品となるのは2017年6月から発売の「PROXES Sport」です。「PROXES T1 Sport」を上回るプレミアム性能を誇り、一部ながら低燃費タイヤとなる「A/a」も実現しました。主張はウェットグリップ性能を大幅に向上、新たなフラッグシップを謳いました。
「PROXES Sport 2」においてもこの流れを尊重。ハンドリング性能とブレーキ性能を特性のトップに掲げるも、ドライ・ウェットブレーキに特段の自信を示します。従来品「PROXES Sport」との比較では、ドライブレーキで4%の短縮、ウェットブレーキでは16%もの大幅な短縮を果たしているという。
開発はレースからのフィードバックが大きい。ドイツ ニュルブルクリンクでの耐久レースというので、ニュルブルクリンク24時間レースのことだと思います。またその他のレース参戦を通じ、過酷な条件の中から得た知見を商品開発へフィードバックしている、と猛アピール。
これを持ってプレミアムスポーツに配置。従来品「PROXES Sport」を超えハイパフォーマンスカーへの装着を狙います。上述したウェットグリップ性能の向上はその通り、更にはハイレベルなグリップと快適性、更に耐久性、そして低燃費など全てにおいて頂点を目指します。
搭載技術
パターンは、同社独自のタイヤ設計基盤技術「T-MODE」を、材料開発にあたっては、材料設計基盤技術「Nano Balance Technology」を活用。非対称のトレッドパターンとコンパウンドを採用し機能の分担を図り、ブレーキ性能とハンドリング性能を効果的に向上させています。
トレッド部の内側コンパウンドにはゴムの柔軟性に寄与するシリカを均一に分散。路面の凹凸にタイヤがしなやかに接地し、ウェット、ドライ双方の路面でのグリップ性能が向上。一方で外側のコンパウンドは、シリカの分散を制御しゴムの剛性を確保しています。
また、構造はサイド部のたわみを最適化する新プロファイル形状を採用。レーンチェンジやコーナリングの際にタイヤの変形を抑制しウェット、ドライでのハンドリング性能の向上に寄与しています。