トーヨー OBSERVE GIZ3 発表【新製品】

 トーヨーでは、乗用車用スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ3(オブザーブ ギズ スリー)」を発表しました。従来品は2020年に発売された「OBSERVE GIZ2」ですので、きっちり4年でモデルチェンジを図ります。なお近年人気が高まっている、SUV用サイズも新たにラインアップしているという。

 発売サイズは、235/50R20 104Q XL ~ 145/80R13 75Q までの68を設定。2024年8月から発売開始です。

 新製品に対するメーカー主張はこうです。アイス路でのブレーキ性能や発進時のトラクション性能を大幅に進化させつつ、その効き目がより長く続き、またサステナブル素材を使用し環境にも配慮した製品とな。

 昨今は昼夜の寒暖差が大きくなっている影響から、降雪時には、日中気温の上昇で雪が解けてシャーベット状態になり、気温が低下する夜間には凍結してアイス状態になるなど路面状況は刻々と変化します。

 こうした不安定な気候の影響では、路面変化に対応できる性能がスタッドレスタイヤに求められています。中でも、アイス性能はクルマの安全走行に大きく影響することから、同社ではこれを一貫して追求してきたそう。

 その結果「OBSERVE GIZ3」は、アイス制動性能を22%短縮し、アイスコーナーリング性能も4%の短縮を謳います。また経年劣化による性能低下を抑制し、2年後そして4年後でも従来より高い性能維持を実現します。

搭載技術

 開発に当たって、独自設計基盤技術「T-MODE」によりスノー予測技術を活用し、新パターンヘリンボーンサイプ、およびアッセンブルブロックを開発。タイヤと路面の接地圧を分散するとともにブロックの倒れ込みを抑制しました。

 また、持続性高密着ゲル、およびサステナグリップポリマーを配合した新たなコンパウンド密着長持ちゴムを採用することで、低温でもゴムの柔らかさが維持されるようになりました。

 これらの改良によってタイヤと路面の密着性が増し、経年変化による性能低下を抑え、アイスブレーキ性能の効き目を持続させます。

 またポリマーの一部に自然由来のサステナブル素材を使用し、環境配慮も実現しています。

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