最新チェーン事情は、非金属チェーン、普及著しいタイヤに被せる布製カバー、金属チェーンの3つで定着しました。
非金属チェーンは装着の簡単さと、乗り心地の良さが特徴です。トレッド面にはスパイクピンが装填され、効きに対する信頼性も高い。耐久性の面では金属チェーンに劣る、と言われまが必ずしもそうではない。金属チェーンに比較して5倍もの耐久性を誇る製品も登場しています。
布製カバーは新たなチェーン規制でその位置付けに確証を持ちました。装着の簡単さ、効きも相応の評価を得ています。
金属チェーンはハシゴ型から亀甲型まで存在します。最も耐久性に優れ、効きに対する信頼性が高い。しかし、走行時の快適性、装着の手間などがマイナスとして完全に払拭出来ていません。
など、様々な特徴を備えた3タイプがそれぞれラインアップされます。特徴に触れた上で注目製品をピックアップします。
タイヤチェーン 注目のラインアップはこう!
非金属チェーンは人気!
チェーンで最も人気は非金属タイプです。何といっても装着の簡単さ、快適性、効きに対する信頼性を得ている為では。そこで継続的な人気を得ているのがカーメイトです。最新は「BIATHLON EZ×FIT(イージーフィット)」。走行によりタイヤに自動でフィットするセルフフィットリールを2つ搭載することで、力をほぼ使わないスムーズ取付を実現します。
続くのは「Yeti Snow net WD」でしょう。「WD」は従来のベーシックから2014年に進化したハイスペックモデルです。スイスで誕生し世界で認められたその特徴は、タイヤを包み込む切れ目のないスプリング構造のデザインです。
布製カバーは最も注目に長ける!
近年人気の布製タイヤカバーは、非金属をも上回る装着の容易さが受け入れられています。クルマメーカーの純正品として採用されるケースも見られ「AutoSock」が最も有名ではす。その他も選択肢の広がりが随分見られます。ただ類似品等とも思える製品が増え、購入の際にはよ~く製品名や詳細を確認したい。
その他ピックアップしたのはweissenfels「weissSock」、非金属タイプの「Yeti Snow net」を国内で展開するCOIZUMIが製造販売をする「SNOWTEX」に注目でしょう。
そしてISSE「スノーソックス」、スペインのバルセロナに拠点を置くISSE Safety S.L.が投入。ナノレベルの技術で製造された特殊な化学繊維を採用しているというから興味です。
金属チェーンは信頼性!
金属タイプは昔からの製品として信頼性に長けています。しかし、どうしても装着が面倒! の意識が抜けきれない。最新は大きな変革によりそのイメージを覆します。
絶対人気はイタリアのKONIG(コーニック)です。2019年に「Comfort MAGIC」から進化した「CG MAGIC」はKONIGの基本性能を搭載した製品で9mmリンクを採用します。また同様に「P1 MAGIC」から進化した「CL MAGIC」は10㎜リンクを採用、快適性と耐久性を両立させた理想型を謳います。アップグレード製品としてこちらを上位に位置付けます。
また「雪道楽(ユキドウラク)」シリーズを展開するFEC(エフ.イー.シー)も見逃せない。ただ直近ではFECの名称は削除され、YUKIDOURA(ユキドウラク)/中発販売が名を連ねます。
タイヤチェーン性能比較
非金属チェーン
新型非金属タイヤチェーンを謳う。走行によりタイヤに自動でフィットするセルフフィットリールを2つ搭載。力をほぼ使わないスムーズ取付を実現。環境に配慮した構造・収納ケースを採用する。国内製造、JASAA認定品。
カーメイトが誇る人気製品。耐久性に優れアイスバーンに利くマカロニ型の 超硬マカロニ製スパイクピンが片側48個から54個へ拡大。素材はポリウレタンエラストマーを採用、-20℃の極寒でも柔軟さを失わず耐久性に優れる。
タイヤを包み込む切れ目のないスプリング構造のデザイン。従来のベーシックシリーズから進化、耐久性・耐荷重性をアップしたハイスペックモデル。超硬スパイクピンを埋め込みタイプに変更、より抜け難い。
新開発の外側ロックとネット側面のストレッチ機構を新たに採用しクルマの移動無しで簡単着脱。超硬スパイクピンが強力なグリップを、そして抜群の耐久性も誇る。普通乗用車、ビッグセダン、大型ミニバン、SUVなども適合。
「CYBER NET」は圧倒的なコストパフォーマンスと乗り心地に特化しても、非金属タイヤチェーンの特徴が最大限活かされている。内側ロック機構で着脱も簡単。ベーシックモデルとして長期に渡り興味の維持を図る。
タイヤへの締め付けは外側のロック3ヶ所を専用ハンドルで回すだけのトリプルロック! これだけで増し締めは不要、装着の完了を謳う。装着の手間、という点で最小レベルを実現する。勿論便利なWプッシュロックも採用。
プッシュロック式接続の採用は、不自由さを解消することが狙い。硬くなりがちな外側接続でもスピーディーで時間短縮、更には力入らずの簡単装着を可能としている。当然効きへの効果も謳う。大径4.5mmの超硬マカロニピン使用。
軽量でコンパクト、独自のネットパターンとスパイクでアイスバーンの走行もがっちりグリップ。ウレタンエラストマーの採用は耐摩耗性に貢献。そして取付けはクルマを動かさずに簡単装着を謳う。サイドバンド止め方式採用。
布製カバー
布製タイヤカバーでは先駆者「AutoSock」。素材はポリエステル繊維、無数の細毛が表面に露出し柔らかい雪、硬い雪、凍結路の表面をつかむ。軽量850g、女性でも安心装着が可能。トヨタ、ホンダ、スバル、日産、マツダなど純正採用。
スペインのバルセロナに拠点を置くISSE Safety S.L.が投入。ナノレベルの技術で製造された特殊化学繊維の毛細管現象で、雪路、アイス路に張り付くような走行を可能にしているという。驚くのはサイズ展開、1つのサイズで多くのフォローを実現する。
weissenfels(バイセンフェルス)「weissSock(バイスソック)」は、ドイツの TUV(テュフ)及びオーストリア・スノーチェーン規格 ONORM の認定。取り付けの容易さ、そして振動が少ないく静粛性に優れ、快適な乗り心地を実現。
「Yeti Snow net」を国内で展開するCOIZUMIが製造販売を行う。素材は日本で開発した特殊繊維を使用、バイアスカットで伸縮性と排水性に優れ装着しやすく確かなグリップ力を発揮する。特許のウエーブカットでタイヤにジャストフィット。
金属チェーン
従来品「P1 MACIC」を踏襲することで信頼性を得る施策。快適性と耐久性を両立させた理想型。耐久性を高めるだけでなく、深雪や凍結路など様々な路面状況での効きを謳う。プレミアムタイプを謳うその性能をまず検討したい。
「Comfort MAGIC」を踏襲、金属チェーン特有の取り付けの煩雑さを最低限のレベルまで抑えた。「CL MAGIC」に比較すれば機能面で劣るもKONIGブランドの信頼性は十分感じられるかと。フェンダー内のクリアランスが狭い車への装着が可能。
イタリア weissenfels社製。新設計の自動増締めテンショナーを採用、走行すれば自動的にガッチリ締まる安全設計。形状は亀甲型、縦ばかりではなく横の滑りに対しても効果を謳う。チェーンリングは9mmの採用、コンパクト収納に貢献する。
「雪道楽QⅡ」は耐摩耗性に優れる10mmリングを採用、トレッドは亀甲型で縦横への効きを向上、滑車締め付けによる取り付けでジャッキアップ不要を謳う。装着は乗用車・ミニバン専用、SUV、1・4ナンバーの商用車には使用不可。