静粛性の極みを謳うREGNOブランドの最新作
- カテゴリー:プレミアムコンフォート(低燃費)
- サイズ:15~20インチ
- 扁平率:65~30%
- 低車外音タイヤ
- 発売:2024年2月
- インプレッション募集中
静粛性は「REGNO」の信条、ブリヂストンのデータ計測では荒れたアスファルトで12%の低減。スムーズなアスファルトでも8%の低減を示す。更にウェットグリップが最高レベルに到達。
製品情報
ブリヂストンでは、静粛性の極みを謳う「REGNO」ブランドのプレミアムコンフォートタイヤ「REGNO GR-XⅢ(レグノ ジーアール クロススリー)」を投入しました。
静粛性、乗り心地、運動性能などの基本性能を進化させ、深みを増した空間品質と磨き抜かれた走行性能を提供するという。EV時代の新たなプレミアムと位置付ける商品設計基盤技術、ENLITEN(エンライトン)を国内市販用乗用車タイヤとして初搭載。ENLITENとは環境性能と運動性能を両立する同社のタイヤ技術です。
発売サイズは、275/35R20 102W XL ~ 195/65R15 91H までの51を設定。転がり抵抗係数「AA」「A」、ウェットグリップ性能は全サイズ「a」を獲得。低車外音タイヤでもあります。発売時期は、2024年2月に26サイズ、2024年3月に25サイズです。
従来品は2019年2月に発売された「REGNO GR-XⅡ」。転がり抵抗係数「AA」「A」、ウェットグリップ性能「b」です。従い見掛けの進化として、ウェットグリップが最高レベルに到達しました。しかし、これに留まらず従来を超えたグレートバランスの向上に長けているはず。
特に静粛性は「REGNO」の信条、ブリヂストンのデータ計測では荒れたアスファルトで12%の低減。スムーズなアスファルトでも8%の低減を示します。またグレートバランスを、ENLITEN技術を搭載することで新たな次元へ進化させ、キーメッセージであるREGNO FEELINGを新たな次元に導きます。
コアコンセプトである静粛性に加え、ハンドリングにもエッジを効かせることで「静か、やわらか、安らか、気持ちよい、滑らか」という、ブランド史上かつてない空間品質と質の高い乗り心地を両立しています。
時を同じくして、ヨコハマも「ADVAN dB V553」を投入しました。価格、性能など捉えどころはそれぞれだし、新たな製品として従来とは異なる評価を確認してみたい。特に双方掲げる静粛性は興味の的です。「REGNO」vs.「ADVAN dB」の構図が強調されるのでは。
おおっと、それ以外でもダンロップ「VEURO」、ミシュラン「PRIMACY」など従来品に対し熱い視線が注がれます。従い車種事情とは別に、タイヤカテゴリーそのものの注目は更に増大すると思われます。
搭載技術
ENLITENによる究極のカスタマイズを支えているのが、モノづくり基盤技術BCMAです。タイヤ部材のモジュールを異なる商品間で共有することにより開発・サプライチェーンを効率化し、開発・生産におけるアジリティを向上させつつ、コストの最適化や環境負荷の低減を実現します。
環境性能は従来品同等の低燃費性能に加えて、ISCC PLUS認証に基づいたマスバランス方式によって再生資源や再生可能資源を原材料の一部(合成ゴム)に用いるなど、カーボンニュートラル化およびサーキュラーエコノミーの実現に貢献しています。
ブリヂストンは、プレミアムタイヤ事業において新たなプレミアムの創造に取り組んでまいります、ということながら、今回の製品主張はかなり難しい。
そこで独自に解釈するけれど、ウェットグリップ性能をグレーディング最高レベルの「a」に引き上げ、静粛性も更なる向上を果たします。またENLITEN技術によって環境性能と運動性能を両立し、しかもグレートバランスを新たな次元へ進化させている、ということでしょう。