メイン性能を高次元で両立した次世代低燃費タイヤ
- カテゴリー:プレミアムコンフォート(低燃費)
- サイズ:16~19インチ
- 扁平率:60~40%
- 発売:2020年
- 1件のインプレッション
転がり抵抗係数「A」(一部「AAA」)、ウェットグリップ性能「b」を実現。安全性、燃費性能、持続可能性などを高次元で両立。プレミアム車とクロスオーバー車に向ける。
製品情報
ピレリ「Cinturato P7」の進化モデル「Cinturato P7(P7C2)(チントゥラート ピー7 P7C2)」が、2020年夏に欧州とアジアで発売になりました。秋ごろには国内向け公式サイトに「Cinturato P7」が2つ掲載、そのうちの1つにはNEWが付いました。
見比べるとパターンは全くの別物、そしてコンパウンド系の変更も大きいよう。その効果はウェット性能向上へ大きく向いている。ピレリ最初のグリーンパフォーマンスを謳った従来品の方向性をより強調したもの。そして最大は低燃費タイヤ化を果たしたこと!
メーカー主張はこう。「Cinturato P7(P7C2)」は、安全性、燃費性能、持続可能性などを高次元で両立した次世代低燃費タイヤ。プレミアム車とクロスオーバー車に向けて、ウェット性能、耐摩耗性、転がり抵抗低減に重点を置いた最新ピレリハイパフォーマンスサマータイヤ!
低燃費タイヤの主張が最大、それによる燃費性能とウェット性能を強調するものかと。具体的にはグレーディングで確認。転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」を実現します。
なおサイズは16 ~ 19インチ、パンクへ対応したSEALINSIDE、更にはRUNFLATもラインアップします。
明確な発売日は不明。これまでピレリからプレスリリース届いていたので新製品等の情報把握が可能でした。ところが最近全く来ない‥ ということから投入するよ、という遠くから響いてきたアナウンスを取りに行きました。それが2020年6月頃だったけれど、実販売日についてはやはり具体的に把握できず。
また製品名のあり方って凄く重要だと思う。マイナーレベルでさえも変化があれば、その旨主張することの必要性を感じています。例えばパターンはそのままにコンパウンドの変更に及ぶ進化は既に一般的。それに対して「プラス(Plus)」を添えるのがいまの流れです。中には「2」や「3」などとして新製品を強調するものも。
いずれがいいかはメーカー次第、ただこれによりユーザーにとっては変化あったのね! が容易に把握可能です。
ところがピレリの施策はこれがない。同様の名称が並ぶ。これでは??? その後この声が届いたかは不明なら2021年に入りようやく違いを明確化しました。新たな方には(P7C2)が添えられています。製品へも「P7C2」の表示有り。(公式サイトより)
本筋へ戻ります。現状「Cinturato P7」シリーズは3種がラインアップされることに。標準「Cinturato P7」と低燃費タイヤ化を最初に果たした「Cinturato P7 BLUE」、そして「Cinturato P7(P7C2)」です。こうなると違いはどうよ? になりますわな。整理しましょう。
標準「Cinturato P7」は2010年発売で「P7」の進化です。「P ZERO」シリーズから継承する4本溝の採用など新パターンを導入し、転がり抵抗の低減、静粛性、運動性能の向上などを強調します。
「Cinturato P7 BLUE」は2013年発売(低燃費タイヤへは2014年4月から)。実質「Cinturato P7」の後継となり低燃費タイヤ化へ。転がり抵抗係数「AA、ウェットグリップ性能「a」を実現します。名称「BLUE」はピレリがF1へ供給するウェットタイヤに因んでのこと。ウェットに自信を示します。
対して「Cinturato P7(P7C2)」は低燃費タイヤ化を果たすも、転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「b」なので「BLUE」へは届かない。ただ従来からの進化は大きくグレーディングからは見えない向上効果は興味です。
ザックリ違いを示しましたが序列を示せば以下のようにイメージします。
「Cinturato P7 BLUE」>「Cinturato P7(P7C2)」>「Cinturato P7」
サイズラインアップやOE認証数など熟成によるアドバンテージを持つ「Cinturato P7」は、低燃費タイヤ化に該当しないのがマイナスになるかと。
一方他2つは市場認知で一般化した低燃費タイヤであること。しかもグレーディングの高さ、特にウェットグリップ性能を全サイズで「a」を搭載する「BLUE」が筆頭なのは頷けます。
但し、プレミアムコンフォートにおけるカテゴリー特性を鑑みると低燃費タイヤだから‥ グレーディングが高いから‥ だけで本質を確定するのは不本意です。その点からするとシリーズとしての最新化による技術革新に優る「Cinturato P7(P7C2)」も筆頭としての力量は十分持っているはず、ということも含んでおきたい。
搭載技術
「Cinturato P7(P7C2)」のコンパウンドは専用開発、耐摩耗性や耐久性に寄与するポリマーを搭載。摩耗を抑えよりロングライフを可能にしています。これは高分子量のコンパウンドにポリマーを使用したことによる効果だという。またトレッドの材料使用量を削減、タイヤに使用する全ての材料を見直すことで軽量化を達成しています。
最新化したトレッドパターンはVR(仮想現実)で開発、最も効率的な方法でウェットの排水効果を発揮するするように設計。これによりウェットとドライ両方で制動距離を短縮しています。
などからロードノイズを抑え、乗り心地を向上、タイヤの寿命を約6%向上。転がり抵抗も約12%抑制、燃費4%向上としています。
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