上質なクルージングを追求し、環境性能を進化させた最新作
- カテゴリー:プレミアムコンフォート(低燃費)
- サイズ:15~21インチ
- 扁平率:65~40%
- 発売:2023年3月
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従来品からようやく長いトンネルを抜けた。大型のセダンや高出力車をターゲット。静粛性や上質の乗り心地などは当然のこと、高速スタビリティを加味し走りと乗り心地を兼ね備える。
製品情報
トーヨーでは、プレミアムコンフォート「PROXES Comfort Ⅱs(プロクセス コンフォートツーエス)」を投入。上質なクルージングを追求し、環境性能を進化させた製品。従来品が「PROXES C1S」だったので、ようやく長いトンネルを抜けたという感じです。
サイズは 254/45R21 95W ~ 185/65R15 88Hまでの39を設定。一応低燃費タイヤ化を果たしているけれど、「AA/b」「A/b」のいずれか。低車外音タイヤでもあります。発売は2023年3月から。
従来品「PROXES C1S」の投入は2009年1月です。従って実に約13年振りに進化を果たしたことに。ただ実はこの間、2014年9月に全サイズ低燃費タイヤとなる「PROXES C1S SPEC-a」を投入していました。
転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「a」は他のプレミアム低燃費タイヤ同様転がり抵抗係数は控えめ。しかしながら、ウェットグリップ性能は最高グレーディングを達成していたのでここ注目であったはず。
ところが、2019年シーズンからフェードアウト。派生したけれど再度一本化するという謎めいた施策でした。そして今回完全仕切り直し。「PROXES Comfort Ⅱs」によりトーヨーのプレミアムコンフォートにも低燃費タイヤがラインアップされることに。
但し、低燃費タイヤはスポーツにも波及しており現在では当然よね、の受け止め方です。対象外であった「PROXES C1S」がいかに貴重で珍しい存在であったか明白。まぁ微妙な製品だったということです。
それでも大型のセダンや高出力車をターゲットに、カテゴリーに求められる静粛性や上質の乗り心地などは当然のこと、高速スタビリティ(安定性)を加味することで走りと乗り心地を兼ね備えるなど位置付けは決して劣るものではありませんでした。
「PROXES Comfort Ⅱs」はこれを踏襲、静粛性アップと転がり抵抗低減によりプレミアムコンフォートとしてより高い向上効果を示すことになる。因みに従来品比較でパターンノイズ22%、転がり抵抗28%という低減率実現を強調します。
搭載技術
パターは、同社独自のタイヤ設計基盤技術「T-MODE」を活用し、トレッドパターン内で機能を分担させる左右非対称パターンを採用。タイヤのIN側とOUT側で最適なパターン設計を施し、パターンに起因して発生するノイズの騒音エネルギーを低減、快適な車内空間を提供する高い静粛性の確保に寄与します。
トレッド部に配置したブロックの剛性を向上、操縦安定性を向上させレーンチェンジの時などにおけるふらつきを抑制し、上質な乗り心地と操縦安定性の両立を図っています。
また材料設計基盤技術「Nano Balance Technology」を用い低燃費コンパウンドを開発。新シリカ分散剤(天然由来のサステナブル素材)を採用し、転がり抵抗の低減、ウェット性能及び耐摩耗性能の向上に高次元で最適化させています。