ピレリのレーススピリットを色濃く示すのが P ZERO の本分
- カテゴリー:プレミアムスポーツ
- サイズ:17~22インチ
- 扁平率:50~25%
- 発売:2016年4月
- 5件のインプレッション
スポーツ走行用「SPORT」、高性能サルーン用「LUXURY」を詳細化。しかしながらオーダーメイドを主張し発売当時で既に60車種のホモロゲ―ションを取得。パーフェクトフィット戦略が本筋。
製品情報
ピレリのレーススピリットを色濃く示すのが「P ZERO(ピー ゼロ)」です。コンセプトはモータースポーツに由来し、世界ラリー選手権(WRC)グループBの怪物として知られたランチア「デルタS4」用タイヤとして、1985年終盤から1986年にかけ誕生しました。
乗用車用「P ZERO」として投入されたのは1987年、フェラーリ「F40」のために開発されたもの。そのままレースに出られる市販車を、というエンツォ・フェラーリの基本理念をタイヤ側から具現化したものです。
2007年に投入された「P ZERO」は、乗用車用初代から20年後となる記念の製品であることを強調。新コンパウンドの開発を可能にするナノテクノロジー、限界ぎりぎりでの走行負荷でもタイヤの変形を低減する新ハイブリッド素材が採用され、長寿命でノイズ低減も実現しています。
その後もコンセプトを変え、名称も「P ZERO‥」など新たなファミリーが登場しています。ただ一貫してモータースポーツに由来する姿勢は揺るがず!
3つに派生
2016年に投入された「P ZERO」は3種類で構成。スポーツ走行用「SPORT(スポーツ)」、高性能サルーン用「LUXURY(ラグジュアリー)」、更にはF1タイヤに最も近い特性を持つ「P ZERO CORSA(ピー ゼロ コルサ)」です。
まず1つ目となるスポーツ走行用の「SPORT」はドライグリップに長けたスパルタンと位置付けたいけれど、ここではサーキットから街中までのオールラウンドに区分け。但し、ストリートスポーツやスポーツコンフォートの括りとは異なる時限かと。
スポーツ性能の高いクルマ向け、としてダイナミックなスポーツ志向の性能を満たすべく溝の刻みを抑えランド比を大きくとり、接地面積を広く取ったトレッドパターンが特徴です。
2つ目はサルーン用「LUXURY」、いわゆる高性能車を示すけれどスポーツのそれとは異なる高級志向と受け止めます。スポーツ走行に長けながらも快適さを求め高性能セダンに対応する。路面からの衝撃をより多く吸収するより深いグルーブ(溝)を、ショルダー部に配したトレッドパターンを採用します。
3つ目は名称に一線を引いた「P ZERO CORSA」を名乗りモータースポーツ、特にF1におけるスリックタイヤに近い最もアグレッシブなモデルだという。従ってドライグリップに長けたスパルタンはこっち。ということで「P ZERO CORSA」は別展開します。
パーフェクトフィット戦略
大枠3つで括りながらも、オーダーメイドを主張し2016年の発売当時で既に60車種のホモロゲ―ションを取得。OE(新車認証)装着に力を入れた戦略を取っています。それぞれの特性に主張性を高めながらも、各クルマ専用のタイヤを提供するピレリのパーフェクトフィット戦略がこれです。
なお、サイズによるけれどランフラットやタイヤ裏側にスポンジを張って静粛性を高めるPNCS(Pirelli Noise Cancelling System)、タイヤが異物によってパンクしても空気圧を失うことなく運転を継続するシールインサイドを採用。他にもビードワイヤーを3種類用意し、クルマの適性に合わせ使い分けているという。
「P ZERO」はファミリーとして構築するも、それぞれ役割を明確化したブランドでもあります。
なお従来までの「P ZERO」と区別するためにこっちの「P ZERO」は(PZ4)のパターン名が添えられます。またサイズラインアップは「SPORT」「LUXURY」が混在し区別し難い‥ そこで当サイトは別表示にしてみました。
サイズ・購入
インプレッション
- 投稿数 【5】
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
- 平均評価値(5満点)
- 4.8
- 4.7
- 3.9
- 3.9
- 3.5
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
前回がブリヂストンT005純正
LS500はホイールベースが長くリアの滑り出しが心配、良い物は無いものかと考慮した所、ピレリ p-zerosportを選択しました
心配されたゴツゴツ感は全くなくしなやかその物、寧ろブリヂストンより静かになった
ダイレクト感はなくなった、高速域でタイヤの限界を感じることは一般公道ではないだろう、グリップは相当にある
ピレリは雨天に強いというのを感じる
ピレリ p-zeroを履くのは歴代の愛車で三回目
この様な良いタイヤを履けて幸せである
R:265/45R18
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
2年丁度で履きつぶして2度目の投稿です。
溝が7分までなら前回の投稿内容そのままなのですが、それを下回ると大分違います。
スポーツ性能は溝が丸坊主になってもドライウェット共に高いレベルを維持するほど高性能ですが、乗り心地と静粛性は酷く低下します。当たり前ですが。
具体的には溝半分以下で段差等のゴツゴツを拾い捲り、ロードノイズもゴロゴロ鳴って、車高が低くエンジン音も大きいスポーツカーだと体調が悪くなるほどです。
春から秋の間の走行距離6000?程度なのに2年丁度しか持たない寿命は庶民には痛いです。高級スポーツタイヤの宿命と言われればそれまでですが。
庶民が日常の足クルマにP‐ZERO履かせたらお金が足りません(泣)。サーキットや峠でスポーツ走行する時だけ履くのがP‐ZEROの正しい使い方です(笑)。
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
そんな人に入れてみてほしいタイヤ。
発熱した際のグリップと非常に高い横剛性はこのクラスのタイヤの中でもトップクラスだと感じています。
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
・グリップは、走る、止まる、曲がるの全てにしっかり感があります。
・特に雨での走行では安定性高く、安心感があります。
・高速走行では、転がりもスムーズで、横揺れなどにも強い感じです。
・硬さも心地よく、スポーティーさをもちつつ、上質な乗り心地です。
・以前のピレリよりは音も大分抑えられている感じです。(国産の静粛性タイヤと比べると少々大きい印象)
・ロングライフ性能では国産に若干劣る印象(溝の減り)ですが、1年半で2万Km程度走行し、十分な性能が保たれている状態です。
R:265/45R18
- グリップ性能
- ウェット性能
- 乗 り 心 地
- 静 粛 性
- 寿 命
・ドライでグリップが甘く感じることは皆無で、ウェットグリップAも偽りなし。
私の経験談ですが、”多少の”ハイドロ現象は高性能スポーツカーなら立て直すほどです。
・転がり抵抗Cのおかげで軽快感が高く、グリップ力も高さも両立し、その両方を速度に関わらず走行中常に感じられる所が高級感に通じます。
・静粛性はエンジン音自体が大きいスポーツカーなので個人的には全く問題なし。コンパクトカーの単なるスポーティーグレード程度だとロードノイズが煩いでしょうね。
・まだ新しいタイヤなので寿命は個人的には分かりませんが、ディーラーの営業マン曰く、年1万?程度なら5年は履けるくらい減らないそうです。
・『ドライ』『ウェット』『軽快感』『剛性』『寿命』全ての項目で10点満点中9点を取る秀才タイプのイメージです。そのバランスの良さが高級感になります。
スポーツカーをカスタムせずノーマルのまま乗る人にオススメです。