ピレリ ICE ZERO ASIMMETRICO【日本市場へ向ける】
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ピレリ P ZERO(PZ4) SUV の特徴

概要

プレミアムスポーツ P ZERO(PZ4)にSUV専用を構築

「P ZERO」シリーズのSUVとして性能指針はウルトラ・ハイ・パフォーマンスを継承。SPORTパターンがハイスピードでのコーナーリング性能を謳う、対してLUXURYパターンは静粛性に舵を切る。

製品情報

 ピレリのレーススピリットを色濃く示すのが「P ZERO(ピー ゼロ)」です。そのコンセプトは世界的に広がるSUV人気へも向けられています。それが「P ZERO(PZ4) SUV(ピー ゼロ PZ4 エスユーブイ)」です。

 SUVと言ってもモータースポーツに由来した「P ZERO」シリーズに敢えて括ることから、性能指針はやはりウルトラ・ハイ・パフォーマンスを継承します。

 これスポーツカテゴリーに掲載した本筋「P ZERO(PZ4)」でも触れたこと。乗用車用「P ZERO」として投入されたのが1987年、フェラーリ「F40」のために開発されたものでした。そのままレースに出られる市販車を、というエンツォ・フェラーリの基本理念をタイヤ側から具現化したもの。

 2007年に投入された「P ZERO」は、乗用車用初代から20年後となる記念の製品であることを強調。実はこのモデルにもSUV対応を施します。

 その実績をもって進化系(PZ4)へ移行。スポーツ走行用「SPORT(スポーツ)」、高性能サルーン用「LUXURY(ラグジュアリー)」、更にはF1タイヤに最も近い特性を持つ「P ZERO CORSA(ピー ゼロ コルサ)」の3種に対し、それぞれSUV対応を謳い専用サイズを構築します。ただ「P ZERO CORSA」については最小設定なのでここではスルー‥

 ということで、SPORTパターンとLUXURYパターンの2種に対する詳細化を果たしたい。

 パターンは方向性の差異により異なるデザインを採用します。その結果、主張はSPORTがハイスピードでのコーナーリング性能。対してLUXURYは静粛性に舵を切りました。

 「P ZERO」という同一製品名の優位性を持ってのハイレベルな追及に対し、それぞれの求めによって選択を変えてね、ということ。但し、サイズラインアップは圧倒的にSPORTが優ります。

SUVの特徴

 SPORT、LUXURYともパターンデザインはスポーツのそれと同じかと。ただSUVは背が高く重量があることからスポーツカーとは異なる弊害が見られます。その為に一見同一パターンでもトレッド剛性の最適化を果たしています。

 また偏摩耗や片減り対応は フラットトレッドプロファイル と 最適化されたコンパウンド によってそれぞれ対応性を強化します。そもそもハイレベルなスポーツタイヤであることからまんまでもSUVへの装着が可能なはず。そこに更なる施しを図ることでプレミアムSUVのハードな走りでも余白を持たせる、そういう施策かと。

 個人的な戯言を‥ 2019年の東京オートサロンで見た衝撃です。屋外駐車場での同乗走行、そこには深紅のアルファロメオ「ステルヴィオ」しかもトップグレードの「クアドリフォリオ」がドーン! 注目したのはタイヤ、そう「P ZERO」のロゴが。

 それまで正直「P ZERO」のSUV対応にいまひとつ確証が持てませんでした。剛性強化した、しかも専用ブランドモデルが最適では、ということ。しかし20インチで武装した「ステルヴィオ」が走行を開始すると挙動にビックリ!

 重量ボディーがスポーツカーのような安定ある走りを披露。同乗走行と言ってもそこはオートサロンだし、左右に振るハードな走りを敢えて実践します。それに対しシッカリ支え確実なグリップを発揮。SUV格好いい、そしてやっぱ「P ZERO」いいわ、初めて思った瞬間です。

 さて「P ZERO」そのものはオーダーメイドを主張し2016年の発売当時で既に60車種のホモロゲ―ションを取得。OE(新車認証)装着に力を入れた戦略を取っています。それぞれの特性に主張性を高めながらも、各クルマ専用のタイヤを提供するピレリのパーフェクトフィット戦略がこれです。SUVもその施策を踏襲します。

 なお従来までの「P ZERO」と区別するためにこっちの「P ZERO」は(PZ4)のパターン名が添えられます。そしてSUVなので「P ZERO(PZ4) SUV」となる。サイズラインアップは「SPORT」「LUXURY」を別表示します。ただ懸念は扱いショップ‥ あまり無いかな。

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