NEXEN(ネクセン)は韓国のタイヤメーカーです。歴史は古く1942年にその基礎が築かれ、1956年には韓国初の自動車タイヤV型60シリーズを開発、長年にわたり蓄積されてきたノウハウや技術力は大きい。
2000年にWoosung Tire(ウソンタイヤ)から現在のNEXEN Tireへ社名を変更し、オリジナル性の高いタイヤ造りを企業理念としています。
現在NEXENの韓国国内での市場占有率は20%以上という。ハンコック、クムホについで第3位のポジションとなり、世界120カ国以上に進出。中国工場の完成により更に生産の拡大を目指し、世界的なブランドNEXENとして前進を遂げているグローバル企業です。
2020年 NEXEN(ネクセン)のラインアップ
NEXENのラインアップは、UHP(ウルトラ・ハイ・パフォーマンス)に位置付けられる「N」シリーズ、HP(ハイ・パフォーマンス)の「CP」シリーズ、スタンダードを謳う「SB」シリーズ、そしてSUVの「ROADIAN」シリーズなどがメインでした。
しかしながら国内タイヤ事情、そして世界は低燃費への風潮を強め、その追求がアジアンタイヤへも向けられています。NEXENはこの影響により従来の「N」シリーズから新たなブランド展開を開始しています。
「N´Blue HD」は従来品比較で15%の転がり抵抗の低減が示され、シリカベースのコンパウンドを採用、グリーンテクノロジーによる効果を強調。そして「N´Blue HD Plus」の投入で念願の低燃費タイヤ化を実現しました。
また高位の動きを構築し、「N´FERA」シリーズによりスポーツタイヤの拘りを維持しながらもプレミアム路線を強化しています。その結果、フラッグシップを誇っていた「N9000」がその位置を譲る展開です。
アジアンタイヤもスポーツタイヤオンリーからの脱却により多様性を示すことは重要。その点でNEXENの方向性は今後の道しるべになるのでは。
但し、グローバルに対して日本国内での動きはやや異なります。そこはグローバル同様の展開に期待が大きい。しかしながら国内への導入事情はやや複雑化しており現状の流れが最適、と判断されているのでしょう。NANKANG同様アジアンタイヤ黎明期から注目されるNEXEN、現状維持でもそのパフォーマンスは決して低いものではありません。
そして2017年にNEXENが日本法人となるNEXENタイヤジャパンを設立、日本における正規輸入代理事業を開始しました。最新は新たなラインアップで展開しています。
NEXEN(ネクセン)タイヤ性能比較
コンフォート/エコ(低燃費)
Plus の本質はコンパウンドの変更。従来「N7000」の特性は「N5000」の性能を踏襲し乗り心地と静粛性による快適性が更に高性能化したこと。「N7000 Plus」へはこれ以上のオールレベルアップが託されている。
従来品「N´Blue HD」を低燃費タイヤ化したものが「N´Blue HD Plus」かと。注目のラベリング制度は、転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能「a」(「b」「c」)。価格的にもこれまでのアジアンタイヤを踏襲している。
スタンダード
基本性能重視を唱えながらも、快適性能と走りの高さを特徴としているスタンダードタイヤ。エコへの姿勢を示す中で多様性を持たせ、スタンダード領域への興味を高める。そこに誕生したのが「N’priz SH9J」。