プレミアム ハイパフォーマンス アルパイン スタッドレス
- カテゴリー:スタッドレス
- サイズ:17~18インチ
- 扁平率:50~40%
- 発売:2018年
2018年度グッドデザイン賞(Gマーク)受賞。独創的パターンデザインと果たす機能性、新素材の適用まで考慮したトータルデザインを誇るプレミアム ハイパフォーマンス アルパイン スタッドレス。
製品情報
NEXEN「WINGUARD SPORT2(ウインガード スポーツツー)」は、グローバルで2017年に登場。国内は2018年からの投入になるかと。冬のトナカイとスキー板をモチーフに、冬路面で最適な走行を提供する乗用車向けプレミアム ハイパフォーマンス アルパイン スタッドレスタイヤを謳います。
サイズは 245/40R18 97 V XL ~ 205/45R17 88 V XL までの12サイズ、実際17、18インチに限定されていることからフォローは限定的か。
トナカイとスキー板をモチーフってどんな? また欧州製品に見られるフレーズ アルパイン も含まれます。一般にノルディック「nordic」やアルパイン「alpine」などを製品主張に置き換える風潮が目立つのは欧州向け製品に多い。
ノルディックは北欧の、という意味になるかな。対してアルパインはアルプス山脈やアルペン競技をイメージさせます。いずれも欧州の冬を強調するのに最適な言葉のひとつ。
ということで「WINGUARD SPORT2」は、名称のスポーツがアルパイン スタッドレスを強調する冬の走り、そうアルペン競技になぞらえているかと。欧州を意識したモノでは‥
ただ面白いことに国内で「2018年度グッドデザイン賞(Gマーク)」を受賞しています。独創的なパターンデザインとこれが果たす機能性、更には新素材の適用まで考慮したトータルデザインが決定の理由のよう。なるほど、確かにパターンはスタッドレスとしては個性的になるのかな。
V字の対象デザインはスタッドレス、というよりも今シーズン盛り上がるオールシーズンの流れを感じさせるかも。しかしより繊細に刻まれたサイプデザインによってスタッドレス領域で主張性を高めます。
いや、というよりもウィンタータイヤとしての見立てを強めているような。アイス性能は5段階で2レベル、スノー性能は4レベル、ドライ・ウェットは3レベルです。アイス路でややトーンダウンするも雪路では安定的な効きを主張します。
従来品は「WINGUARD SPORT」、トレッドデザインは全く異なります。4本の縦溝から構成される3リムデザインを採用。雪を噛む効果と氷を引っ掻く効果を実践するも、より雪路性能の可能性を主張。ドライ路では高い安定走行が実践出来るよう、ブロック剛性強化に努め接地の均一化による快適な走りを実現しました。
これを踏襲したのはコンセプトのみ。一新したデザインはあらゆる見直しに徹した結果かと。いずれにしても、国内の厳しい冬道に安定対応を優位にするのは残念こちらじゃなくて「WINGUARD ICE2」になるのでは。
じゃあ「SPORT2」の狙いどころはどこよ? オールシーズンとスタッドレスの中間あたり。従ってピレリならスーパーカーにも装着する「WINTER SOTOZERO」などが存在したけれど、ある意味これに近い役割が課せられているかと。決してスーパーカー向けということじゃないですよ。
これでも絞り込めず難しい。メーカー指針の性能レベルがアイス性能5段階で3レベル、スノー性能3レベル、ドライ・ウェット3レベル、あたりを実現したら可能性はもっと広がると思います。現状どう判断すべきか正直迷います。
技術進化
3Dウィンターサイプは、波形サイプの中に更に特別な切れ込みを入れることでスノー路でグリップ向上を実現。ドライ路においても高いブロック剛性を確保し走行安定性を向上。
ショルダーブロック グルーブは、コーナリング時に横方向に力が掛かった時一つの大きなブロックとなり剛性を高め、グリップが低いウェットやスノー路ではグルーブが排水を効率化し安全を向上させます。
分子のレベルから改良したコンパウンドは、低温でもしなやかさを失わないために特殊なポリマーを採用。ウィンターパフォーマンスを大きく向上させています。