NANKANG AW-1【改良版投入】
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第1回 NANKANGスタッドレスタイヤ ESSN-1 届く!

掲載日 2014.9.3

 NANKANGスタッドレスタイヤ「ESSN-1」、本日午前中に注文。明日には届く予定、恐らく。ここまで候補となる製品多数、結局早割りでの選択ならこれしかないと決めました。今後、新導入含めアラッがあっても見ないことにしましょう。

 それよりもアルミホイールにタイヤを組んでレポート体制を整えます。メインとなる11月下旬から12月までにそこそこのインプレッションがお伝え出来ているのが理想。折角自腹で購入しているのできっちりレポートします。

 ポイントはアイス性能と燃費。アジアンスタッドレスにとって最大の弱点と言われます。果たして雪国の我が町でどれほど耐えられるか、これまでにない興味深い内容になるかと。期待して欲しい。

 最終的な注文内容添えておきます。すべて税込み表示、製造は台湾、2013年製、在庫100本以上です。カード払いとしました。

ESSN-1 6,990円/本×4本=27,960円
送  料 1,080円/本×4本=4,320円
  計  32,280円

 で翌日、「ESSN-1」が午前に届きました。早い! 2本1セットなので2セット届きました。ビニール紐で括られているだけの簡単梱包はいつもの通り。タイヤならこれで十分。

 どんなタイヤでも新品はいいですね。但し、タイヤサイドが少し汚れている。2013年製なので仕方ないか。これを受け入れて購入していますから。走行には問題無いでしょ。ホイールに組んで装着してしまったら細部まで確認するのは面倒、今のうちに。

 サイズは、205/50R16にインチダウンしています。その他ジックリ確認しました。実物でしか分からない箇所もありますからね。

 NANKANGの刻印が想像以上に大人しい。NEXENやATR SPORTはいかにもという派手さがあります。タイヤ性能とは関係ありませんが。

 「ESSN-1」が刻印されているかと思いきや「CORSAFA」となっています。NANKANG「CORSAFA ESSN-1」が正式か。これもあまり目立つデザインではありません。このあたりは地味! アジアンタイヤはガツンと目立たねば。

 「ESSN-1」はアシメトリックデザイン(左右非対称)です。向かって左がIN、右側がOUTです。IN側は直進性を強化し乗車時の快適さを向上させます。OUT側は雪路でのコーナリングの操作性を担います。サイプ数量はOUT側に多めに設けられ、摩擦力とコーナリング能力を増加するというのがNANKANGの主張です。

 コンパウンドには高硬質の天然殻粉を配合しアイスグリップ性能を高めるという。溝に迫ってみるとサイプとの連動が確認できます。サイプを開きノコギリ状の構造を再確認、これは余り分かりませんね。ただ縦・横・斜めへの方向付けは全方位への効きに期待を持たせます。

 ショルダーからサイドへ。ワンブロックに2列、3本の溝は排雪効果? ウェットでの排水効果? サイドの逆ディンプルは単にデザイン? はっきりしません。ただブロックエンドまでサイプに拘っており、カチッとした形状は好感を得られそう。これだけなら国内メーカーの2世代前位の印象を得ることも可能かと。

 じっくり確認していると結構面白い。まだ装着出来ないものの、タイミング宜しくホイールの組み換えをして来ます。いつもの通りディーラーにお願いしましょ。その後は装着時期まで待つのみ。例年なら11月下旬、今回はドライ性能をまずは確認したいのでもう少し早く中旬位を目安に装着します。ワクワク。

始動へ向け準備。そしてレポートは本格化

ホイール入れ替え完了

掲載日 2014.11.1

 購入してから少し間が空きました。本日ようやく「ESSN-1」のホイール入れ替えが完了しました。作業はいつもの通りクルマを購入したディーラーへ依頼。4本すべて交換し、廃棄を含め10,800円です。今回16インチなので夏タイヤの17インチに比較すると少し安かった。

 実家の軽トラを使い8本運びます。愛車に積み込むのは無理。この状況タイヤ屋そのものでは、何だか嬉しい。天気は雨なのでシートを被せイザ出発! ディーラーでは親切丁寧に対応してくれます。しかもアコードのリコール修理も告げてもらいました。タカタ製エアバックの件です‥ また代車が借りられるのは結構楽しみ。

 運んだのは昼過ぎ、引き取りは確実なところで18時。さて組み上がったタイヤを見るといいではないですか。タイヤはアルミホイールを履いてこそ見た目のイメージが高まります。これまでの経年激しいタイヤとは比較になりません。但し飽くまでも見た目、性能はまだ何ともです。

 興味のバランスは?「ATR SPORT2」の時はウエイトが沢山積んでありました。今回はスタッドレスという違いがあるもののまぁまぁですね。こんなもんでしょ。では早速装着を、とはなりません。そうまだ早い!

 既述の通り今シーズンは11月15日前後の装着を予定しています‥ ただね、折角なのでここはもう少し早めては! ドライ性能だけでも報告をしておきたい希望もありますし。

 ホイールさえ組んでしまえばあとは私次第、何とでも調整は可能です。スタッドレスへの交換の目安となるのは気温7℃、その前からタイヤ性能、特にドライでの快適性、運動性能に関して体感するのもいい。

 我が町の初雪は例年なら12月上旬頃、実際に積もるのは12月中旬からクリスマス前後かと。今シーズンは初雪で相応の積雪になったら面白い。どんなインプレッションが伝えられるでしょう、非常に楽しみ。

ファーストインプレッション

掲載日 2014.11.10

 本日装着完了。交換時の気温は17℃、本来ならまだスタッドレスには早い。折角購入しホイールの入れ替えも完了しているし何よりもインプレッションを早急に、という思いが強く本日の交換を決意。外気温7℃に拘れば、そう2週間後位が妥当な時期となります。

 さて、ファーストインプレッションどんな感じかと言いますと‥ 交換に少し手間取り時間が掛りました。そこから夕暮れ前に急ぎ走って来ましたので距離は僅か20km。でもまあまあ感じられました。

 特筆すべきは2点。まずは静粛性と乗り心地にまとめられる快適性、そして走りに対する安定性かと。静粛性は正直驚いた、静かです。直前までの「ATR SPORT2」が結構なうるささレベルにあった為かも。窓を開け音楽は当然なし。この状態で集中します。静かさを表現するサァー音ではないものの僅かなゴォー音ながらノイズレベルが非常に小さい。静かにゴォォォーと響いています。ん、いいのでは。

 乗り心地は微妙かな。硬い、柔らかいの判断がまだハッキリ掴めません。路面状況と速度によって異なる印象です。静粛性は60kmまで上げても印象が変わりませんでした。対して乗り心地は速度が上がると悪くなるような、ハッキリしないので今後も拘っていきます。

 もうひとつは安定性。ハンドルの軽い印象は当然あります。でもふにゃふにゃする心細く感じるものではありません。加速、ブレーキングとも不安感なし。

 でもコーナーリングではなるほど!直ぐに感じました。ヨレがあります。60kmでコーナーを2つ超えてみました。最初の切り込みでリアが僅かにグニュとする動きを察知しました。サイド剛性というよりも明らかにブロック剛性に起因するものかと。

 補足しておくと、夏タイヤ同様にスパッと切り込むハンドル操作をしました。外気温は17℃、路面温度はもっと高いでしょう。これらの影響があっての事かも、丁寧に操作すれば違和感出るところではないのかもしれません。でも感じてしまいました。この点も本来の適正気温になってから改めて感じてみたい点です。

 正直スタッドレスタイヤにとってはまだ時期尚早、ファーストインプレッションは飽くまでも季節外の参考レベルにしておきます。まだ慣らしも終わっていないのですから。それにしても新しいタイヤを感じることは楽しい。ワクワクします。

ウェット性能

掲載日 2014.11.12

 昼前からしとしと雨が降り出しました。後に霧雨となりましたがこれ行くしかないでしょ! そう装着したばかりの「ESSN-1」ウェット走行を実行します。しかしながら時間的拘束があり、本日の走行も約20kmで終了。ここまでようやく合計50kmになりました。前回よりも大分しっくりしています。慣らしは100km、あと倍だ。

 ウェット性能をお伝えする前に、転がり抵抗に関して触れましょう。直前まで装着していた「ATR SPORT2」との比較になってしまうのはご勘弁を。本来夏タイヤとスタッドレスでは比較対象にはならい。それを承知で比べるケースが増えそうです‥

 非常にいい感じ。ファーストインプレッションで感じていたものの、お伝えするには自信がありませんでした。しかし、3日目になると明らかに違いが分かります。当たり前の表現ですが、抵抗感が少なくスゥーと転がっていく感触が得られます。

 その性格からブロックの倒れ込みによる抵抗はあるはず。それを考慮しても転がり感がスムーズに感じられます。意外な好印象、決して大げさではありません。いずれ正式に燃費計測をしてみます。

 さて、本日のメインのウェット走行です。走行時の外気温は12℃、前回よりはスタッドレスに優しい走行環境かと。霧雨が継続しており間欠ワイパーのタイミングは一番遅い位で丁度よい、そんな雨量です。路面は完全ウェットながら轍への水溜りは僅か。

 さぁどんなでしょう。ハイドロの危険性が出るには程遠い状況、急停止では制動距離が伸びるかな? ということで、慣らし真っ最中ながら急停止を2度行ってしまいました。50kmからと40kmから。

 で、結果はしっかり止まりました。ガツンとペダルを踏んでいるので正に急停止です。最後はABSが僅かに作動するも滑っている感触はありません。縦のグリップが感じられた瞬間です。何だかとても気分がいい。

 その他街中メインの走行では、発進・加速・停止とも至って普通。アスファルトの轍越えでもウェットで滑るなど皆無です。そして何よりもアジアンタイヤとしてはサイド剛性を評価してよいかと。これまでステアリングの微調整が必要であった走行レーンでも今回は全く操作無用。直進性悪くありません。

 静かにゴォォォーと響くノイズにスタッドレスである事を知らされます。これを除けばドライ、ウェットの街中走行は十分な性能を果しているのでは。とは言え、まだ50kmしか体感していません。この先のインプレッションでは裏切りがあるかも。

適正気温で評価

掲載日 2014.11.22

 慣らしの想定距離は100km。対して本日まで97.9kmになりました。厳密ではないので慣らし終了とします。最近は走行時の気温も7℃前後、朝夜では大きく下回る日も増えています。晩秋から初冬の雰囲気が感じられ、装着から2週間弱経過しようやくスタッドレスの適正環境になりました。それにより当初とは異なる体感も得ています。

 まずは走行によるフィーリング、全体的に安定感が強調されるようになりました。ファーストインプレッションは、転がり抵抗の低減や静粛性に意外な驚きを示しました。しかし気温17℃もあり、コーナーリングでのブロックのヨレを指摘。基本的な剛性不足によるものか、適正外気温によるものかは自信がなく、その印象だけをお伝えしました。

 で、適正気温に入ったらどうよ? 実際にもう一度試してみた結果やはりヨレは感じます。ただ以前のグニュとする頼りないものからギュのレベルに抑制しています。路面温度も当然低くなり今回感じた印象が本来のものでは。

 走行を重ねたことでトレッド面が一皮向け、静粛性はより向上しています。静かに響くゴォォォー音よりも、ウォォォー音に近いです。

 転がり感はスムーズ。愛車は6速MT、1速でのスタートは軽く、2速、3速へのシフトアップは気持ちタイミングが早くなっているような感触を得ています。ややオーバートークではありますが、そのくらいの表現がしたいほど。

 燃費は参考になるかどうか。走行距離61.2kmでの測定です。平均7.2km/L、ほとんどが市街地走行ながらこれは良くない。更なる経過観察が必要かと。

 肝心な氷雪路での体感はまだこれからです。スタッドレスタイヤにとってはこの性能が最も重要。ドライ重視なら現時点でのインプレッションは十分な評価になります。でもここは雪国であり、やはりアイス、そして雪路の評価が優先されます。この点を感じず絶対的評価には繋がりません。あとは積雪を待つのみです。

概要

熟成による評価は高い。安定、信頼性能を謳う

  • カテゴリー:スタッドレス
  • サイズ:12~19インチ
  • 扁平率:80~35%

アシメトリック(左右非対称)デザイン採用で冬のあらゆる路面環境において安定、信頼性能を謳う。従来品より先進技術を強調、国内におけるNANKANGスタッドレスの更なる拡大を狙う。

製品詳細

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