掲載日 2015.1.6(1)
12月19日にアイス路に関してお伝えした後は経過観察であった「ESSN-1」、年末年始は目立った降雪も無く低温によるドライ性能を体感するばかりです。それでも走行距離は伸びず、ここまでようやく510km。本日も外気温は9℃もあり、この時季にしては暖かい。12月中旬のまとまった雪はタイヤを試せ!という神の思し召しだったのか。いずれにしてもいいタイミングでした。
さて、今回はまず燃費に関して報告しましょう。そう装着から510kmの走行ながら、給油時にそれまでの燃費状態をリセットしていたんです。燃費系の給油時自動リセットをONにしたまま、OFFにしておかなければいけませんでした。なので前回給油から92kmしか走行しておらず、結果6.6km/Lの燃費です。これオール市街地走行でいつもの通勤ルートに毛が生えた程度の状況です。
因みに夏タイヤ「ATR SPORT2」は242km走行して7.4km/Lの記録が残っています。走行距離と走行場所を鑑みると同程度と捉えても良いかと。「ESSN-1」は一般的アジアンタイヤレベルの燃費と現時点では受け止めましょう。本日給油時自動リセットをOFFにしましたので、今後再検証しますが。
シーズン終わりまで試す
ドライ性能はどうよ?
掲載日 2015.1.6(2)
ドライ性能に関して。真冬の低温時のドライ性能は変化を感じています。「ATR SPORT2」から交換したのが11月10日頃、外気温は17℃もあり正直スタッドレスにはちと厳しい路面状態でした。その通りでファーストインプレッションは、コーナーリングでヨレを感じるなど一部不安要素を持ちました。それでも全体としてはふにゃふにゃを強く感じるものではなく、不安と同時に期待も持つことになりました。
で、最適な温度環境になった今はどうか。随分カチッとした感触を得ています。ゴムの硬化が進んだガチガチの違和感ではなく、いい意味で剛性と言い換えられそう。発進、停止の安定性はブロック剛性の程よい抑制効果を得ているのでは。縦のグリップに対して好感を持っています。
対して横はやや不満。当初ほどのヨレではないもののやはり微妙に違和感が残る印象です。クルマの特性かもしれない、もしくはスパッとステアリングを切るクセがある私特有の体感かもしれない。いずれにしても完全払拭出来ていません。
乗り心地はマイルドです。静粛性も十分耐えられるレベルでは。ただ低温になるとこの辺りの性能も微妙に変化しています。温度計を確認すると0℃前後でトレッドゴムに対する変化が大きくなっているよう。快適性だけなら7℃あたりが理想では、更に温度が下がると体感は顕著になります。夏タイヤのままならガチガチ、ゴチゴチですね。
ヘビーシャーベットは効く!
掲載日 2015.1.16
新年となって久々の雪、しかし水分多くビチョビチョ。それでも積雪量は10cm以上はありますので、ヘビーシャーベットとして試せそう。走行環境を多面的に試すのは興味が高まります。では行きましょう。
午後からの雨が雪に変わった為に水分が多いまま。道路は既に轍がかなり出来ており、シャーベットでもハンドルが取られるほどです。本日はこのまま帰宅しますが、遠回りでこの路面を体感します。シャーベットは何度か体感済みながら今回が一番ヘビーです。
ここまでは水分が多い場合の除水効果にやや難ありとの印象を持ちました。要は路面への密着に絶対的効果が不足しているかと。それにより雪路はグッド、アイスは条件によりハーフ・ハーフの評価です。シャーベットも怪しいのでは、だった。ただブロック配置やサイプ構成は、性能を必ずしもマイナスイメージへ誘導するプアーさではない、とも。
さて今回のヘビーシャーベット、結論から触れるといいんではないでしょうか。まず走り出しは非常に重い感触。タイヤに対する抵抗が大きい。これグリップが得られているのでは。ステアリングにもダイレクトな感触が伝わります。アイス路での抵抗感の無い軽さとは明らかに異なります。
立ち上がった後での安定感も悪く無い。ややステアリングの修正は必用ながらも、最小レベルに留まっている。そしてブレーキング、ドンという強い踏み込みでもABSの作動は微妙です。当然ながら最小スピードからの操作によるものですが、これは意外だ。効きに自信を示した雪路、それに近いと言ってもいいかな。
シャーベットは厄介な走行環境と捉えています。雪が融け路面の一部が見えていることで比較的安心では、と見られることが多い。しかし雪と水が混在する条件は滑りやすい。むしろ雪路の方がグッリップするということもあるんです。
シャーベットに対する「ESSN-1」は、主溝による排水性が効率よく作用しています。アイス路は僅かな水膜が発生する、対してシャーベットはウェットに近い状態であることから、大量の水を多様な溝によって排水でき、アイス路との効きの違いを示していると考えます。
もうひとつ、評価するのは駐車場から出るときのスムーズさです。我が仕事場駐車場は出るのに切り返しを必用とするのですが、積雪10数cmにもなると途中でクルマが振られるのです。これが今回は僅かに抑えられています。駐車場から出る時の安心感が高まった。そんなで今回のヘビーシャーベットは相応の評価を得た、としておきます。
今シーズンは終わりだな
掲載日 2015.3.2
もうアイス路の体感は難しい時季です。雪はまだ降るでしょうけど、ギンギンガチガチのアイス路にはなり難いかと。インプレッションはやや消化不良を感じるも、天気次第なのでしょうがない。この報告が今シーズン最後です。
装着から本日までの総走行距離は936.6kmです。今月末には夏タイヤへ交換することを考えれば残りは4週間位。昨年11月10日に装着し約130日の装着期間で最終的な走行距離は1,000kmです。
で、途中燃費計をリセットしてしまいながらも測定し直し511.3kmを走行、この間の燃費は6.9km/Lです。前回800km時点で7.1km/Lでしたので少し悪くなっている。しつこいようですが、「ATR SPORT2」は242kmの走行で7.4km/Lの記録が残っています。スタッドレスであることを考えるとこんなもんと思うももう少し期待したい。
トレッド面は見た目は変化を感じません。綺麗な状態を保っています。タイヤの慣れは更に強調され特別な変化は無いと言ってもいいかと。ただこれではつまらないので、強引にマイナスを引き出しましょう。
乗り心地だな。微妙に快適性どうかな、と思わせるシーンが増えています。ファーストインプレッションでも、路面状況と速度によって異なる印象があると伝えています。静粛性は60kmまで印象は変わらない。対して乗り心地は速度が上がると悪くなるような、微妙な印象を持ちました。これが今現在強く感じられるところ。
そうそう今シーズンは雨の日も多い。我が町では季節的に珍しい。それでも走行は安定しています。ズリとかズズなどはありません。これを含めアイス路以外でうんと厳しい、と感じたのは無いですね。
そんなでもう直ぐ今シーズンが終わろうとしています。経年変化に対しては厳しい評価があるようだし来シーズンはそれを直接感じることになるのかな、ここが最大の注目点になりそうです。
熟成による評価は高い。安定、信頼性能を謳う
- カテゴリー:スタッドレス
- サイズ:12~19インチ
- 扁平率:80~35%
アシメトリック(左右非対称)デザイン採用で冬のあらゆる路面環境において安定、信頼性能を謳う。従来品より先進技術を強調、国内におけるNANKANGスタッドレスの更なる拡大を狙う。