本来なら11月下旬頃にスタッドレスタイヤの装着を行うも今回はそこまで待てない! ということで例年より3週間も早い11月4日、NANKANGの新スタッドレスタイヤ「AW-1」を装着してしまいました。(因みに「ESSN-1」の時も本来ならまだ早い、としていますが11月10日頃でした)
作業はいつもの通りDIYで行います。新たにインパクトレンチをAmazonで購入。安くてそこそこレベルを求めるもそれは難しい。仕方ない、条件を絞り一定レベルで妥協。しかし、結構いい製品で作業効率が格段にアップ。この点も触れようかと。
で、装着した11月4日の我が町、気温は最高13℃、最低6℃という状況です。交換の目安として気温7℃の指針に照らせばやはり少し早い。でもNANKANG「AW-1」のファーストインプレッションを早急に、という思いが強くてもう待てません。
この日は9時頃から交換作業に取り組むも、これいい機会とばかりに洗車からメンテナンスまで手を付けてしまい止まらない。その結果、走行の体制が整ったのは15時、やり過ぎた。そこから約2時間、NANKANG「AW-1」の初走行は約30kmで終了。慣らし完了(150km)まで走行予定だったのですが、既に親父はくたくたで集中力と体力が切れました。
しかしながら最後の気合で臨んだインプレッションからは、2つの点で大きな進化を感じることに。以下、それをメインに交換作業における云々も含め詳しく伝えましょう。
いきなりファーストインプレッションの結論から!
NANKANGスタッドレスタイヤのフラッグシップ、それまでの「ESSN-1」から「AW-1」へ進化。しかも実質的に国内専用モデルと受け止めています。従って従来よりも更に国内事情に最適化され進化レベルは大きいはず、と期待を抱いていました。
そしてメインシーズン直前ながら、しかも走行距離は僅か30kmであるにもかかわらず2つの点でそれを確証。忖度はありません!
まずは静粛性でしょう。インプレッション時にはエアコンを止め、音楽無しで窓を少し開け走行します。タイヤノイズなど音への集中を高める為です。これがいつものスタイル。今回、ノイズの違和感がほとんど無い、要は静です。
街中から少し郊外の田舎道まで、複数の道路状況違いで試しています。いずれもサァー音が気持ちよく響いて来ます。比較する「ESSN-1」もこの点は評価したかと。ただ静さを表現するサァー音ではないものの僅かなゴォー音ながらノイズレベルは小さい、と伝えました。なので「AW-1」はそれ以上、と捉えています。
もう一つは転がりの良さです。抵抗の低減が相当レベルで上がっていると思います。加速のスムーズさ、というよりもブレーキングのタイミングがより早くなる、こっちの体感がより向上効果を感じさせます。
ここ非常に興味あるところなのですが、残念ながらそれに対する技術的云々、メーカーナンカンの主張からは見出せていません。従って想像、恐らくコンパウンド、ゴムの質向上がまずは挙げられます。発熱の抑制効果を得ているかと。それと真円性、構造の精密化によって高まっている。剛性面も影響しているでしょうね。
装着はDIYで行う!
NANKANG「AW-1」の装着作業だけなら準備も含め鼻歌交じりでふんふんふん、と1時間も掛かりません。しかし、今回は触れたように昼を挟み5時間以上も掛ける念の入れよう、というよりも余計なことをし過ぎです。おかげで本来の走行時間を削ることに。反省
ということで、一連の作業工程に則り安全に作業を開始。細かい点等については省きます。で、ここではインパクトレンチについて触れましょう。ホイールナットを緩める、締める作業はソケットレンチや十字レンチでも十分です。しかし、親父になってより効率化を図りたい。要は直ぐ疲れるので道具を使用し楽したい。そこで購入しました。
それにF1のタイヤ交換(あちらはセンターロック)じゃないけれど、ダダダダダとやる姿が何とも手慣れた様で格好いい。今回購入したのは 大自工業 メルテック 電動インパクトレンチ FT-50P という製品で電源コードタイプです。コード長は大体2m位ありガレージ内のコンセントへ繋ぐはずが足りない‥ 延長コードを付け足す。
結果、超らくちん! 回転数と打撃数はレバーを引く力加減で3段階位に調整が可能。スローな1段目は僅かに引く程度で作動。更に強めた2段目、そして3段目は加減なしの最大力になります。
既存のナットはトルクレンチで110N・mに締めており、緩めるには3段目の最大力じゃないと外れません。工程はまず軽く緩めること。そして完全ジャッキアップで外します。これがやり過ぎると最初の段階で緩める程度を超え一気に外れてしまいます。加減が難しい。
一方締め付けは、1段目をうまく活用し締め付け過ぎないところまでに抑えます。最後はトルクレンチを使い適正値で締め込みます。
マッチング
今回はサイズ、というか扁平率を若干変更しています。愛車の標準が 215/45R17 に対し従来までのスタッドレスタイヤはインチダウンの 205/50R16 でした。「AW-1」は初期サイズにこの設定が無く 205/55R16 を選択。マッチング等重要なので詳細を確認してみた結果が以下の通りです。空気圧も同時に確認しておきます。
●外径誤差
215/45R17 標準
205/55R16 : +6mm
205/50R16 : -14mm
●スピードメーター誤差
215/45R17 標準
205/55R16 : -1.06%(スピードメーター100km/hの時、101.06km/hで走行)
205/50R16 : +2.29%(スピードメーター100km/hの時、97.71km/hで走行)
●空気圧
215/45R17 87W で前240kPs、後230kPsが標準です。240kPsを基準にすると付加能力=545kg。新サイズ 205/55R16 91Q を付加能力=545kg以上にしないといけませんので、規格から換算するとロードインデックス91は220kPaへ。今回は前230kPs、後220kPsに設定します。
サイズ違いを比較してみる
前を「AW-1」の 205/55R16 装着、後ろを既存 215/45R17 のままで違いが見えるか確認してみました。既述から 205/55R16 の外径は+6mmになるはずですが、実際見るとその差はほとんど分かりません。
それよりも 205/50R16 の-14mmの方が 215/45R17 に対して小さいレベルが気になりました。ホイールハウスの隙間が大きく格好悪かったんです。今度はそれがほとんど感じない。扁平率が変わるもホイールハウスの隙間が標準に近くそこはいい感じ、と好印象。結果オーライか。
ファーストインプレッションへGO!
やや肌寒くなった15時、気温は13℃。ようやく準備が完了しNANKANG「AW-1」のファーストインプレッションへGO! とにかくトレッド面をいたわりながらも体感はビンビンに、を意識し走行を開始します。
そして僅か10分位、感じたことは静かだなぁ~ 55%扁平の恩恵と言えばいいか、乗り心地が柔らかい。ふにゃっとした不自然さじゃなくてシッカリした中でも適度な柔らかさ。45%扁平とは明らかな違いがあります。実際、乗り心地を意識するのなら55%扁平位が丁度いいかもしれません。
それ以上に静かさは快適性の評価に貢献するはず。静粛性に対する拘りは常日頃必ずしも強い意識を持っている訳じゃありません。それはアジアンタイヤに限らずスポーツタイヤに傾倒した装着がメインだったので。
しかし直前まで装着していたのはNEXEN「N7000 Plus」、一応コンフォートタイヤでありながらもM+S表示のあるなんちゃってオールシーズンです。それでもコンフォートを名乗ることから静粛性や乗り心地に一定以上の性能を有しています。実際、インプレッションではこの点を評価したはず。
これと比較してどうよ? になりますわな。正直同等、いやもしかしてそれ以かも。乗り心地との相乗効果も大きいかと。双方で一定以上の性能を有していれば満足度は随分上がります。
さて10km、20kmと走行を重ねると、今度は転がり抵抗の良さが次第に分かって来ました。加速時の伸びでシフトアップのスムーズさにやや戸惑うほど。それ以上に流れる様な走りにブレーキング時にはいつも以上に気遣うシーンも。
一応最終30kmでの燃費を計測しましたが、街中オンリーで12km/lというのはかなりの数値です。最新のエコカーに比較するとダメダメの愛車ながら、街中オンリーの数値として過去最高レベルかな‥
ということで、いよいよ集中も切れこれ以上はダラダラになる予感。何よりも慣らしが終わるまでは激しい走りが出来ないので、他の性能を試すのは控えます。NANKANG「AW-1」本日はこれで終了。
次回の予定
とにかく慣らしを終わらせないと正直色々試せない。従って最優先であと120kmを走行します。その後、運よく雨になりウェットが体感出来ると内容は深まります。ドライ、低燃費、快適性なども慣らし後に変化が見られるか興味あるところです。
ただ最大の関心は氷雪路なんですけどね。これには早い降雪があることを祈りつつも、今少し待たないといけないでしょう。繰り返しますけど、もし相応の期間を経ても我が町で降雪がなけれれば更なる雪国へ遠征します。マジです。
【こちらも参考に】
タイヤの空気圧について-オートウェイ
タイヤ外径計算機-オートウェイ
スタッドレスタイヤのインチダウンは有効?
タイヤ交換を安全にシッカリ行う方法
インパクトレンチが届いたので早速試用してみた!
ESSN-1 の後継、NANKANG史上最高性能を謳う
- カテゴリー:スタッドレス
- サイズ:13~17インチ
- 扁平率:80~45%
- 発売:2020年8月
主張点は国内の厳しい冬路面、そう氷雪路で効きを高め、耐摩耗性を向上、そして静粛性にも拘る3つ。これまでにない先進技術を搭載。アイス路に対する期待がワンランク向上。