コンフォートながら運動性能を前面へ打ちす特性
- カテゴリー:コンフォート
- サイズ:16~19インチ
- 扁平率:55~35%
- 発売:2021年
繊細を強調した「NT8000」に対し、大胆さを前面へ打ち出し運動性能に長ける「NT512」という印象。センターに配列される3本のリブはスポーツにも近い形状を実現する。
製品情報
NEUTONは2006年に誕生したタイヤブランドです。母体となるYHIインターナショナル(YHI International)は1948年にシンガポールで設立されたホイールメーカー。そのルートを最大限活かしタイヤの拡販を図ります。
国内へはスポーツの「NT5000」とコンフォートの「NT8000」がラインアップされました。双方製造国はインドネシア。しかし投入から注目の度合い必ずしも高いとは言えず。それでも繊細で主張性のあるパターンデザインは可能性を強く感じさせる、と受けとめています。
で「NT512(エヌティー512)」は「NT8000」に次ぐコンフォート系の製品です。「NT8000」の展開がかなり寂しくなっている現状、実質後継に位置付けるものかと。
「NT8000」は革新的と主張するパターンを採用。繊細なデザインを実現し、最適を誇るリブ、ブロック、そしてグルーブ構成によって騒音の低減とトラクション、およびハンドリングに優れた性能を訴えます。
一方「NT512」もコンセプトを踏襲するでしょう。ただ採用するパターン技術はかなり異なります。繊細を強調した「NT8000」に対し、大胆さを前面へ打ち出し運動性能に長ける「NT512」という印象。センターに配列される3本のリブはスポーツにも近い形状を実現します。従いコンフォートながら走破性に異なる方向付けがなされているかと。
NEUTONには「NT5000」という正統派スポーツタイヤに括られる製品がラインアップされます。4本のストレートグルーブを備えたパターンで、スポーツとしての既定路線を実現します。ただこちらも「NT8000」同様最小レベルの展開に沈んでいます。
という事情もあって、コンフォートとスポーツの2本柱を同時フォローする役割を「NT512」に委ねます。一層の事スポーツコンフォートなら双方へまたぐことで性能強調の主張が響きます。実際はコンフォートにおける運動性能の得意性に留まりフォロー範囲の拡大へ務める、というのが託された役割になるかと。
パターンは左右で異なる非対象を採用。ロードノイズを最小限に抑え、トラクションを最大限に活かせるよう設計されているという。ハンドリング性能やコーナリング性能を向上し、安定したパフォーマンスを発揮するのが主張点です。
製造はそれまでのインドネシアから中国へ変更されています。インドネシア製に対する評価が上がる中での移行。狙いは中国の製造技術に対する向上を評価してのことかな‥ メーカーとしての中国は微妙だけれど Made in China はメジャー製品でも一般化していますので。
いずれにしても一時の中国多勢からインドネシア、タイなどへの流れは確立されており、グローバル化は進む、と考えます。