M/Tタイヤの基本形を踏襲しつつ走破性強化を図る
- カテゴリー:SUV(M/T)
- サイズ:15~16インチ
- 扁平率:75%
- インプレッション募集中
ショルダーに留まらずサイドまで続くブロックは、耐カット性と深いマッドでのトラクション効果を考慮したもの。個性的形状はカスタマイズユーザーを刺激するのには十分。
製品情報
MAXTREK「MUD TRAC(マッドトラック)」は4×4オフロードのM/Tタイヤです。SUV/4×4オフロードはいま人気のカテゴリー、そこでR/Tを謳う「EXTREME R/T」と伴にユーザーニーズに対応すべく投入されました。
R/Tの「EXTREME R/T」はA/Tに近い感触を保持、しかも走破性は確実にA/Tを凌ぐ性能です。しかしながら、更なるマッド性能重視の「MUD TRAC」には及ばない。センター、そしてショルダーからサイドに至るまで機能化したブロック形状が最大性能を発揮します。
R/Tの出現は更なる選択肢の拡大で基本的にはウェルカム。しかしながら、M/TとA/Tの中間というかなり狭い隙間をついた特性から判断には迷い大きいよう。ただ製品投入数は圧倒的にM/Tが多数、正直R/Tの主張は伸び悩みのような‥
M/Tタイヤユーザーであっても見た目重視、いわゆるカスタマイズを楽しむ人が多い。従って実際そのほとんどを街中オンリーというのも珍しくありません。M/Tのオンロード走行に対する抵抗が、決して悲観的ではないことが理由として挙げられます。
本来のマッド(泥地)やロック(岩場)、サンド(砂地)などいわゆるオフロードでの走破性を高めたモデルながら、実際それだけに傾倒するユーザーは多くないと察知。見た目のワイルドさ、プラスしてオンロードの耐走行性に意外な満足度を示す、というのが昨今のユーザー理解と言えそう。アジアンタイヤのM/Tについては、メジャーよりも更にその意向が強いと考えます。
なら「MUD TRAC」の姿勢はどうよ? 見た目のいわゆるデザイン性に斬新さはなく無難なブロック形状に終始。それでもM/Tであることの主張は響いています。
ショルダーに留まらずサイドまで続くブロックは、耐カット性と深いマッドでのトラクション効果を考慮したもの。しかしこれが「MUD TRAC」においてはポイントに。個性的とも言える形状は、カスタマイズユーザーを刺激する主張点になりそうです。
当然ながら価格面ではMade in Chinaの利点を最大限活かされています。ただ残念なのはサイズ展開、最新でも最小レベルに留まります。今少しの広がりは欲しいところです。
搭載技術
サイドウォール剛性を高め、ショルダーにはロック路面などでの溝底へのダメージを緩和するストーンイジェクターも配置し耐久性を向上。過酷な走行環境でも最大限のグリップを発揮します。
可変ピッチショルダーデザイン、マトリックス構造サイドウォール、超大型アーマータイプパターンなど適用、オフロードは勿論オンロードにおいても適正走行への可能性を強化します。